前回、呼吸に関して少しお話をしました。今回も呼吸のお話の続きになります。
呼吸を効率的に、楽に呼吸するには胸郭の柔軟性が必要になります。
胸郭の柔軟性が高いと、まず心肺機能が高まります。想像しやすいですが、猫背の方は胸郭が押しつぶされているために呼吸も浅くなっていることが多いですね。

さらに呼吸がしっかりと出来ていると免疫系の働きも高まり抵抗力が高くなり、風邪などの病気にもかかりにくくなります。また、胸郭が柔軟で背中に息が入っていくと背骨がほどよく伸ばされ、背骨の骨間を圧迫することが避けられるので、神経の圧迫からくる痛みやしびれも予防することが期待できます。この背骨の骨間の圧迫は老化による生理的変化として見られることが多いのですが、関連する疾患名としては椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄になります。どちらも重症化すると手術適応なので、早めの対策が必要になってきます。
ざっと胸郭の柔軟性が高いことのメリットを述べましたが、どうでしょうか、いいことだらけで嬉しくなりますね。
前回も述べましたが猫背の方は特に胸郭の柔軟性が失われていることが多いです。当てはまると思った方はこのボディワークを行うことをオススメします。

では、楽に呼吸をするためのボディワークを紹介していきたいと思います。

  1. 方法
    ①鎖骨の少し下あたりで両手を胸の前に置き、胸に向かって圧を加えます(痛くならない程度に軽い圧で)。

    ②手の圧はそのままで、肘を後ろに引いて、胸を前に押し出します。さらに同時に両手を外側に移動していきます。このとき息を大きく吸いながら行うとgood。
    ③手を当てる位置をみぞおちの少し下(肋骨の一番下の縁)に移動させます。その位置で、同じように圧をかけながら外側に手を移動させていきます。

どうでしょう、胸郭が広く感じられるようになりましたか。また呼吸も楽にできるようになったか比較してみてください。体のちょっとした変化を感じ取れるようになることも大事なことですよ。
体の変化を感じ取れるようになるためには、まず自分の体の状態を自覚することが大事です。
鏡で自分の姿勢を確認することから始めてみてもよいと思います。
背骨が曲がって、首が前に出っ張っていませんか?
姿勢の悪さは自分では気づきにくいものです。これをきっかけに姿勢を正すように心がけましょう。