ダイエットが長続きしないのには様々な理由があると思います。
①遊びの付き合いでついつい食べ過ぎてしまう
②甘いものが大好きでつまみ食いがやめられない
③いつもリバウンドしてしまう
④体重を管理しグラフをつけるのが苦手
⑤ダイエット法が色々あって長続きしない
というように、おおまかに5つのタイプに分かれますが、当てはまるものがあるのではないでしょうか。
これらの失敗原因には、男女の特性の違い、女性の脳の特性、女性ホルモンのリズムなどが関係していると思われます。そこで女性の特性を知識として持っていればダイエット成功への鍵になるのではないかと思い、今回は知識の整理と対策法を探っていきたいと思います。

女性の脳機能の特性とダイエットの関係

女性と男性の脳の違い

女性と男性の脳の違いを大まかに把握していきましょう。
脳の大きさは体格差もあり男性の方が大きめになっています。
脳には機能局在と言って、脳のそれぞれの部位がそれぞれの役割を担っているのですが、男女で比較すると左44野、右44野、内側前頭野の3つの部分においては女性の方が大きく、その働きが活発であることがわかっています。

左44野、右44野、内側前頭野の役割

左44野は言語機能をつかさどる部位で、会話をしている時に活発に働きます。
右44野は人の真似をしたり共感する気持ちをつかさどる部位で、他者と同じ行動をとったり、他者の気持ちを読み取る、考える時に活発に働きます。
内側前頭野は他者への興味関心をつかさどる部位で、友人の情報や噂話、芸能情報などに関心があるときに活発に働きます。

脳の3つの特性とダイエット失敗の関係

女性の脳の特性からして、女性は協調性が高く、他者への興味・関心が高く共感しやすい、おしゃべりが好きということがわかります。
つまり、友人との付き合いでおしゃべりしながらついつい食べてしまうということが予測できます。
一方男性の脳はある事象を分析して対応することに長けているため、例えば体重を管理しながらグラフ分析するようなダイエットに適していることが予測できます。

女性の脳の特性を利用したダイエットに繋がる対策

女性の脳は分析が苦手な傾向にあるため、どうしても「食べたい」欲が勝ってしまいがちです。しかし3つの特性を逆に利用することで、一つの対策法が挙がります。
友人とランチでおしゃべりするとついつい食べてしまうのですから、友人と会話しながらウォーキングすれば楽しみながらダイエットに取り組めることが予測できます。
どうしてもランチを楽しみたい場合には、友人と体重管理のグラフを見せ合うことで、興味関心がダイエットに向い、食べ過ぎも防ぐことができるのではないでしょうか。

女性ホルモンの特性とダイエットの関係

甘いもの好きは女性ホルモンが関係

甘いものが好きな女性の特性は、妊娠や出産に関係している女性ホルモンによります。女性は女性ホルモンの比率が高いため、甘いものを食べずに我慢することは大変なことが予測できます。

つまみ食いの原因と空腹感

空腹感は、血糖値が下がり、体全体にエネルギーが足りなくなっていることを脳からの信号として伝える際に強く感じます。ここでつまみ食いをせず我慢できれば体の脂肪がエネルギー源として分解、使用されるため体重を減らすことができます。空腹感と脂肪の分解についてはこちらに詳しい記事がありますのでご参照ください。

空腹感がおさまる仕組みの理解

空腹時に食べ物を摂取すると血糖値が上昇し空腹感がおさまります。また、食べ物を摂取しなくても興奮やストレスがかかると脳からアドレナリンという物質が分泌されます。このアドレナリンは肝臓に蓄えられている糖を血中に出し血糖値を上昇させます。すると脳は栄養が満たされたと勘違いを起こし空腹感がおさまるのです。
自分でアドレナリンを出すことができれば空腹感をおさえることができますね。

自分でアドレナリンを出し空腹感をおさえる方法

脳を勘違いさせるアドレナリンを自分で出すことができれば、その場で空腹感をおさえることができます。
その方法が、NHKためしてガッテンで紹介されていた「その場ダッシュ10秒(20回)」です。スペースがあればその場でなくても構わないのですが、その場でしっかりと足を上げてダッシュすることでアドレナリンが分泌され血糖値が上昇するので、1時間程度空腹感をおさえることが可能とされています。
その場ダッシュが身体機能的につらいという方は、「スローステップ運動」でも代用可能です。これは高さ20㎝程度の台を上り下りする運動です。1分程度ゆっくりと行い、少し息が上がる程度の運動が血糖値を上昇させるために効果的だと言われています。

その場で運動ができない場合には、好きな芸能人の写真などを見ることでもアドレナリンが分泌できる可能性はあるかもしれません。

女性ホルモンのリズムとダイエットの関係

生理周期と体重の増減

女性ホルモンは体重の増減にも関係があります。妊娠、出産に関わる女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2つがあります。
女性の生理周期と体重の増減について

女性の生理周期をみると、月経後、排卵までのエストロゲンが多く分泌される時期と、排卵から次の月経までのプロゲステロンが多く分泌される時期が、それぞれおよそ10日間ずつあります。
「エストロゲン期」は、赤ちゃんを育むスペースを作るため、内臓脂肪が減りやすくなります。この時期はもともと脂肪が減りやすく、太りにくいので有酸素運動の効果が出やすい時期。逆に「プロゲステロン期」は皮下脂肪をため込みやすいので、この時期の食べ過ぎには注意が必要です。

科学のワザで確実にやせる P22

とあります。覚えやすくするためにエストロゲンは「お腹やせホルモン」、プロゲステロンは「全身ふっくらホルモン」と捉えると理解しやすくなると思います。

ホルモン分泌のタイミングに合わせたダイエット方法

エストロゲン期(生理後およそ10日間、体重が減りやすい)にはダイエットチャンスと捉え、積極的に運動をします。特に有酸素運動を行うと効果が高まりやすくなります。
プロゲステロン期(生理前およそ10日間、体重が減りにくい)には脂肪を蓄えやすくなる時期のため、同じ量を食べても太りやすくなります。そのため考え方としては現状維持でじゅうぶんで、食べ過ぎには注意します。
このホルモン分泌と体重増減の関係の知識があると、プロゲステロン期に体重が減っていなくても焦らずダイエットを継続できると思います。

更年期の女性ホルモン減少とダイエットの関係

更年期の肥満の特徴

更年期になると閉経により女性ホルモンんが大きく減少します。内臓脂肪を減らしてくれる働きがあるエストロゲンが減るため、内臓脂肪がたまりやすくなってしまいます。その特徴は臀部や太ももに脂肪がつきやすい皮下脂肪型から、皮下脂肪+内臓周りに脂肪がつきやすい内臓脂肪型に変わります。

更年期の女性ホルモンの減少と健康

女性ホルモンは健康状態にも影響する事がわかっています。

女性ホルモンには血液中の悪玉コレステロールを減らす働きもあります。つまり閉経後は、悪玉コレステロールが増加してしまうので、その時に太っていると高血圧や高血糖の状態になり、脳卒中や心筋梗塞を招きやすくなります。

科学のワザで確実にやせる P24

このように更年期の女性ホルモンの減少が重大な病気の引き金になるということを理解しておかなくてはなりません。
しかし、閉経後のダイエットはホルモンの影響を受けにくくなるので、成功しやすい時期ともいえるでしょう。

まとめ

ダイエットの失敗には女性特有の脳機能、女性ホルモンが関係しています。
女性は協調性が高く、他者への興味・関心が高く共感しやすい、おしゃべりが好きで、その特性を活かして友人と会話しながらのウォーキングが良いと思われます。
甘いもの好きとつまみ食いには女性ホルモンが関係しています。
その場ダッシュ10秒(20回)を行えば、脳からアドレナリンが分泌され、空腹感をおさえることができます。

生理周期のエストロゲン期(生理後およそ10日間、体重が減りやすい)には積極的に運動をし、プロゲステロン期(生理前およそ10日間、体重が減りにくい)には食べ過ぎに注意し、現状維持でも十分です。
更年期の閉経による女性ホルモンの激減により、内臓にも脂肪がたまりやすくなります。
閉経後には悪玉コレステロールが増加しやすく、高血圧や脳血管障害のリスクも高まりやすくなります。
閉経後は女性ホルモンの影響を受けにくいので、ダイエットに取り組みやすい時期でもあります。