片頭痛は慢性的な頭痛の代表で、男女比では女性に多い症候です。日本では約800万人以上が片頭痛に悩まされているといわれ、思春期から中高年までの幅広い年齢層で片頭痛がみられています。今回は、片頭痛に焦点をあて、その特徴について文献を参考にしながらまとめていきたいと思います。

片頭痛の特徴

片頭痛持ちは変化に敏感

片頭痛の特徴を挙げていきます。
片頭痛持ちの人は様々な変化を敏感に感じ取ることができる脳の持ち主であるといえます。
それは、光が多くまぶしい所が苦手で、騒音や強い匂いに対して脳が敏感に反応してしまい、脳が異常に興奮することで痛みに変えて、危険シグナルを送っている状態となります。
他の変化としては気圧、気温、環境、女性ホルモンの変化(月経など)が挙げられます。

片頭痛の前兆

片頭痛のつらい発作が起こる前には、人によっては「視覚前兆」が出現することがあります。「視覚前兆」の具体的な内容としては、「閃輝暗点」と呼ばれており、片頭痛のない人には見えない光や閃光(例:ギザギザした白い光など)のようなものが見えます。これは決して眼の異常ではなく、後頭葉いうスクリーンの役割をしている脳の後方部分にある部位において、過剰に興奮しすぎることで現れます。そのため、視覚前兆のある方は、脳の興奮性が高いという特徴があるといえます。

片頭痛は悪いことばかりではない

過去の偉人や才能ある持ち主にも片頭痛持ちは数多くいたと推測されているようです。卑弥呼、芥川龍之介、ピカソ、ゴッホ、ベートーベンなど、とても有名な方達の名前が並びます。
片頭痛の方は脳の働きが活発であり、通常の方に比べて過敏で興奮性が高いといえます。脳が活発に働いているということは、記憶力に優れていたり、効率よく動けたり、情報処理に優れていたりと、様々な面において有利に働くこともあるのです。ただ、片頭痛の方は過剰興奮性が高くなったときに頭痛として症状が現れてしまいます。

片頭痛の痛みの特徴

片頭痛の痛みは、「ズキンズキンと脈打つような痛み」です。
痛みは片側(もしくは両側)に起こり、体を動かすことで痛みが増悪することがあります。そのため痛みが強い場合は横になって寝込んでいる方が楽だと感じます。
視覚前兆(閃輝暗点、視野異常)を伴うこともあり、音や光、においに敏感で、発作の前兆として肩こりが起こることもあります。時には吐き気をもよおすこともあります。
痛みの周期、頻度は、同じような頭痛発作が過去に5回以上、週2〜月1回程度起こります。痛みの持続時間は発作として現れ、4〜72時間(3日)続きます。
これらに当てはまるような方は片頭痛の可能性が高いといえます。

片頭痛の対処法

服薬、冷やす、変化を避ける

まずは薬で痛みを抑えることが挙げられますが、これには医者の適切な診察と薬の処方が必要になります。トリプタン製剤と呼ばれる、脳の興奮症状を抑える薬(脳の血管拡張を元に戻し、神経炎症を鎮め、片頭痛を根本から抑える)があります。また、口腔内速溶錠と呼ばれる、水なしでも飲める薬もあります。
痛みを取るために市販の痛み止めを飲むこともあると思いますが、用法、用量を無視して多量の薬を飲むことで、逆に脳の興奮症状が残り頭痛が残ったままになることがあるため、注意が必要です。
日本人に多い、頭痛が悪化する方の特徴として、「蓄膿症」を合併していることがあります。蓄膿症では副鼻空が炎症を起こし、膿がたまりやすくなっている状態(副鼻腔炎)です。鼻の粘膜には三叉神経と呼ばれる神経が存在し、これは脳周囲の血管にもつながっているため、膿による三叉神経への刺激が脳血管の三叉神経にも伝わり、血管を拡張させることで頭痛を起こしやすくなります。
花粉症においても、鼻の炎症により同様に頭痛がひどくなりやすいといえます。
患部を冷やすことも対処法として有効で、患部への冷刺激により拡張された血管を元に戻すよう働きかけます。そのため、片頭痛では決して患部を温めないようにしてください。
片頭痛の特徴から、光や騒音をあらかじめ避けることも重要です。

参考文献