片頭痛という診断を受けていなくても、すでに片頭痛の症状を感じている方はたくさんいらっしゃると思います。そこで今回は、文献を参考に片頭痛の症状とそのメカニズムを説明しながら、片頭痛に対する理解を深めていきたいと思います。

片頭痛に共通する症状とそのメカニズム

週末や休日に頭痛がある

男性の片頭痛をもっている方は、土曜日や日曜日、休日に頭痛が起こることが多いと言われています。
平日は仕事で緊張感を保っているのですが、休日にはリラックス状態となり、副交感神経が優位となります。すると脳血管は緩み、血管周囲に存在する三叉神経が刺激されることで片頭痛が起こりやすくなります。
休日ということで朝食をとらずに睡眠時間を多く取ると、空腹により血糖値が低下することで脳血管が拡張し、頭痛が誘発されやすくなります。
このようなことからも、生活リズムは常に一定にし、1日3食きちんと摂取することが望ましいといえます。
近年では、休日に起こる頭痛も変わってきており、週の初めの方に頭痛が起こる方が増えているようです。これは、仕事を週末に持ち帰るなどし、自律神経の切り替え方も変化があるためだと考えられています。

光やにおい、音に敏感になったり、痛みが強くなる

片頭痛は脳の過敏性が高まっており、光や音、においに過剰に反応する傾向にあります。
パチンコ店での光や音、タバコのにおいで頭痛が誘発されたり、夜暗い部屋でテレビを見ていて、起床後いきなり頭痛が出現するなどということもあります。
蛍光灯の照明よりも白熱球の間接照明を好む、夜間の運転で対向車のヘッドライトが異様に眩しく感じるなどに当てはまる方は、片頭痛の可能性があるといえます。

痛いときに下を向く、階段を上ると増悪する

片頭痛の際には、脳血管周囲に炎症タンパクが出るため血管は腫れており、少しでも動くと痛みが増悪します。
痛みがあるときには光や音刺激もつらいため、暗くしてじっと寝ていることが多いようですが、子供の場合、大人よりも脳が過剰に反応するため痛がって暴れることもあるようです。

痛いときの吐き気、下痢がある

片頭痛の情報は、脳幹部にある三叉神経核から、大脳の方向へ向かい伝達されます。この際、脳幹部にある吐き気の中枢を刺激するため、片頭痛の際には吐き気があったり、時には吐いてしまうことがあります。
吐き気の中枢は衝撃に弱く、頭を強く打った際に吐き気をもよおすことがありますが、これは脳が揺れることで吐き気の中枢が刺激されることで起こります。
女性や子供の場合、頭痛とともに下痢を伴うことがあります。
これは小腸内のセロトニンが不安定になり、小腸粘膜の血管も拡張し、その結果吸収不良を起こすことが原因だと考えられています。

頭痛継続期間は4日と続かない

片頭痛では約3日間続くと言われており、4日以上は痛みが続かない性質があります。
しかし、月経前後にある片頭痛ではこの瞬間の脳の興奮に加えて、約3〜5日続く女性ホルモンの変動が影響し、5日間程度続く場合もあります。

参考文献