パーキンソン病のQOL評価として、PDQ39(Parkinson ’ s Disease Questionnaire-39)があります。今回、PDQ39の概要と評価方法、結果の解釈について、まとめていきたいと思います。

パーキンソン病のQOL評価:PDQ39の概要と評価方法、結果の解釈

PDQ39の概要

PDQ39(Parkinson ’ s Disease Questionnaire-39)は、パーキンソン病に特異的なQOL評価法です。
この評価では、対象者への質問または自己記入にて行います。
評価項目のカテゴリーは8つに分かれており、可動性(運動能力)が10項目、日常生活活動(ADL)が6項目、精神的な健康観(情緒的健康)が6項目、病気であることによる精神的負い目(スティグマ:恥辱)が4項目、社会的支援が3項目、認知が4項目、コミュニケーションが3項目、身体的不快感が3項目の計39項目から構成されています。

各質問に対し、「0:まったくなかった」〜「4:いつもあった」の5件法で評価を行っていきます。

 

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PDQ39の評価項目

可動性(運動能力)

1 やりたい余暇の活動を行うのに支障を感じましたか
2 家の事をするのに支障を感じましたか、例えば日曜大工、家事、料理など
3 買い物の荷物を持つのに支障を感じましたか
4 1.000mを歩くのに困難を感じましたか
5 100mを歩くのに困難を感じましたか
6 好きなように家の周りを歩くのに支障を感じましたか
7 人込みの中で移動するのに支障を感じましたか
8 外出の際に付き添いが必要でしたか
9 人前で倒れるのではないかと恐ろしくなったり、心配になりましたか
10 望む以上に家にひきこもらなければなりませんでしたか

日常生活活動(ADL)

11 自分の身体を洗うのに不都合を感じましたか
12 着替えをするのに不都合を感じましたか
13 ボタン掛けや靴ひもを結ぶのに苦労しましたか
14 字をきれいに書くのに苦労しましたか
15 食べ物を切るのに苦労しましたか
16 飲み物をこぼさないように持つのに苦労しましたか

 

精神的な健康観(情緒的健康)

17 気分が落ち込みましたか
18 疎外感、孤独を感じましたか
19 涙ぐんだり、泣きたくなったりしましたか
20 怒ったり、憤慨したりしましたか
21 心配(不安)になりましたか
22 自分の将来が心配になりましたか

病気であることによる精神的負い目(スティグマ:恥辱)

23 自分がパーキンソン病であることを人に隠さなければならないと感じましたか
24 人前で食べたり飲んだりするような状況を避けましたか
25 パーキンソン病であるために人前で恥ずかしい思いをしましたか
26 他人の自分に対する反応を心配しましたか

社会的支援

27 人間関係に問題がありましたか
28 妻/夫や同棲者からあなたが必要とする支えが得られないという事がありましたか
29 家族/親しい友人からあなたが必要とする支えが得られないという事がありましたか

認知

30 日中気が付かない(予期せぬ)うちに眠ってしまったことがありましたか
31 注意力に問題がありましたか。例えば、読書やテレビを見ているときなど
32 記憶力が悪くなったと感じましたか
33 いやな夢や幻覚を見ましたか

コミュニケーション

34 話をするのに支障がありましたか
35 適切に他人と会話ができないと感じましたか
36 他の人から無視されたと感じましたか

身体的不快感

37 苦痛を伴う筋肉のけいれんやひきつけがありましたか
38 関節や、体に痛みを感じましたか
39 不快に寒さや、暑さを感じましたか

 

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PDQ39の概要の結果の解釈

各項目の合計点は、0〜156点です。
点数が低いほど、QOLが高いことを示しています。

このような評価を通して、パーキンソン病の方が何に困っているか、また何に引け目を感じているか、どこを改善したいかなどを知るきっかけにもなります。
点数が高い項目があれば、そこを掘り下げることで、対象者の価値観が見えてきたり、他の問題発見やサポートの仕方を考えることができるかもしれません。

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