痛みが日常生活においてどの程度影響を与えているかを把握する評価ツールに、疼痛生活障害評価尺度(PDAS)があります。今回疼痛生活障害評価尺度(PDAS)の概要と評価方法、結果の解釈についてまとめていきたいと思います。

疼痛生活障害評価尺度(PDAS)の概要と評価方法、結果の解釈

疼痛生活障害評価尺度(PDAS)の概要

疼痛生活障害評価尺度(PDAS)は、痛みが日常生活においてどの程度影響を与えているかを把握する評価ツールです。

PDASは、慢性疼痛に対する生活障害の評価が対象になります。

PDASでは、20項目(起居動作、移動、上肢活動など)から構成され、それぞれを4件法にて評価していきます。

 

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慢性疼痛について

ここで、慢性疼痛というのが、どのようなものかを確認していきます。

慢性疼痛について、

慢性疼痛は国際疼痛学会によって「治療を要すると期待される時間の枠組みを越えて持続する痛み,あるいは進行性の非がん性疾患に関連する痛み」とされており1),慢性疼痛の多くが外傷や疾病に起因す る急性疼痛からの移行した痛みであるが,疼痛を誘発する刺激(侵害刺激) が持続的あるいは断続的に存在するために生じる場合も含まれる.

持続時間については一般的に 3 ヵ月以上持続 するものを慢性疼痛とすることが適当とされているが 2),持続時間についてのコンセ ンサスは明確でなく,特に急性疼痛からの移行した痛みの場合は,痛みの原因となっている疾患あるいは病態が治癒した後も持続する疼痛を慢性疼痛とすることが妥当とも考 えられており,診断における時間の枠は重要でないようである。

標準的神経治療 :慢性疼痛

とあります。

 

疼痛生活障害評価尺度(PDAS)の評価方法

自己質問式。

「0」:「この活動を行うのに全 く困難(苦痛)はない」
「1」:「この活動を行うのに 少し困難(苦痛)を感じる」
「2」:「この活動を行うの にかなり困難(苦痛)を感じる」
「3」:「この活動は 苦痛が強くて ,私には行えない」

評価項目
掃除機をかけ、庭仕事など家の中の雑用をする
ゆっくり走る
腰を曲げて床のものを拾う
買い物に行く
階段を登る、降りる
友人を訪れる
バスや電車に乗る
レストランや喫茶店に行く
重いものを持って運ぶ
料理を作る、食器洗いをする
腰を曲げたり伸ばしたりする
手を伸ばして棚の上から重いもの(砂糖袋など)を取る
体を洗ったり、拭いたりする
便座に座る、立ち上がる
ベッド(床)に入る、ベッド(床)から起き上がる
車のドアを開けたり、閉めたりする
じっと立っている
平らな地面の上を歩く
趣味の活動を行う
洗髪する

 

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疼痛生活障害評価尺度(PDAS)の結果の解釈

最高点は60点、最低点は0点です。

カットオフ値は10点とされています。

慢性疼痛において、どのような動作が疼痛と関係しているかを把握することは重要です。

痛みの部位を知るのはもちろんですが、リハビリテーションではやはり生活障害との結びつきから生活に対する満足度を高めていくようなアプローチが必要になります。

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