パーキンソン病の病態を把握する評価法のひとつに、パーキンソン病統一スケール改訂版があります。今回、パーキンソン病統一スケール改訂版(MDS-UPDRS)の概要と使用方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

パーキンソン病統一スケール改訂版(MDS-UPDRS)の概要と使用方法、結果の解釈

引用・参考文献

中西 亮二ら「パーキンソン病の障害評価とリハビリテーションの実際」Jpn J Rehabil Med VOL . 50 NO . 8 2013

http://www.movementdisorders.org/MDS-Files1/Journals/PDFs/Japanese-Edition/MDsJ_4-3.pdf

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パーキンソン病統一スケール改訂版(MDS-UPDRS)の概要

パーキンソン病統一スケール改訂版(MDS-UPDRS)は、パーキンソン病統一スケールに、いくつかの変更点を加えた改訂版になります。
MDS-UPDRSは4パートから構成されます。
PartⅠは「日常生活における非運動症状( Nonmotor Experiences of Daily Living )」について13 項目の質問からなります。
Part IIは「日常生活における運動症状( Motor Experiences of Daily Living )」について13項目の質問からなります。
Part IIIは18項目の「運動能力検査( Motor Examination )」からなります。一部項目において身体の左右などの複数スコアが評価されるので、スコアの数は33となります。
Part IVはmotor fluctuation およびジスキネジアに関する 6 項目の質問からなります。

すべての質問に対して同じ臨床評価尺度を用います。
0=正常、1=非常に軽度、2=軽度、3=中等度、4=高度を使用します。

Part Iの複雑行動(complex behavior)を扱う 6 項目の質問と、 PartIVの fluctuationおよびジスキネジアを扱う全ての質問は、患者や介護者と面談した評価者が回答します。

Part IおよびPart IIに含まれる残りの 20 項目の質問は、患者、介護者が回答し、評価者は直接回答しません。

Part IIIでは全項目について評価者が検査を行います。

以下の記事も参照してください。
パーキンソン病統一スケール(UPDRS )の概要と使用方法、結果の解釈

パーキンソン病の病態理解と脳科学!評価からリハビリテーション!

 

使用方法

マニュアルおよび評価用紙は以下を参照してください。

http://www.movementdisorders.org/MDS-Files1/PDFs/MDS-UPDRS_Japanese_Official_Translation_FINAL.pdf

Part Iでは興奮、薬物依存、病的賭博、 性欲亢進などの職業・社会生活に支障を来たすドパミン調節異常症候群(Dopamine Dysregulation Syndrome:DDS)や睡眠関連障害、排尿・排便障害、疲労感が追加されています。

Part IIでは趣味や娯楽、移乗動作の評価が追加されています。

Part IIIではつま先タッピング、安静時振戦の恒常性が追加されています。

Part IVでは運動症状変動時の身体機能への影響が追加されています。

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結果の解釈

パーキンソン病統一スケール改訂版(MDS-UPDRS)は、重症度や治療効果の判定に使用されます。
カットオフや基準値は設定されていません。

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