バランス障害における対象者への面接を通して、セラピストはバランスの問題を理解することができます(もちろん動作観察でも)。主観的な情報を収集することにより、どのような生活機能に影響しているかを把握します。今回、バランス障害の評価のための面接で押さえておくべきことについて、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 バランス障害の評価における面接での評価項目

文献

病前の既往歴

既往歴は、予後と目標立案に影響する可能性があります。
例えば脳卒中者では、以前の骨折等が影響し、中枢神経系由来の症状に加えて、筋骨格系の異常が含まれているかもしれません。
糖尿病性神経障害、視覚障害、めまい、腰部の機能障害などが挙げられます。

病前の生活

病前の生活を把握することで、対象者のニーズに合うリハビリテーション計画を立案する助けになります。
・起床時間
・入浴方法(清拭、シャワー、浴槽)
 *入浴方法は、対象者にバランスの問題があるかもしれないことを示唆しています。
・動作に休憩が必要か、ADL動作を時間外に分散させる必要があるか
 *バランスに関連した持久力の問題を反映している可能性があります。
・対象者が家庭で行っていたこと(1日のスケジュール)

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病前の機能状態

・病前の歩行状態(独歩、補助具の使用)
・日常課題を行うのに介助が必要だったか、それはどのような介助だったか
・地域で自立した生活をしていたか
・過去半年で地域生活に変化はあったか

現在の生活機能と対象者の考え方

対象者が、バランス障害が普段の活動への参加の制限をどの程度認識しているかを把握します。
入院初期では、主にセルフケアや移動の領域の問題を認識していることが多くあります。
退院前では、セルフケアの領域は問題に感じていないこともあり、外泊を通して家事などのiADL領域の問題を認識しているかもしれません。
地域生活をしている方では、交通機関の利用、地域の行事への参加などにバランス障害の影響を考えている可能性もあります。
これらを知ることは、リハビリテーション計画で、意味ある目標を立案する上で重要になります。

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