転倒恐怖感の量的評価として、Modified Falls Efficacy Scale(MFES)があります。今回、その概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 Modified Falls Efficacy Scale(MFES)の概要と評価方法、結果の解釈

文献

井上 由里ら「高齢者の転倒予防自己効力感と転倒 および日常生活活動能力の関係 ―前向き研究より―」身体教育医学研究 13:1-7,2012

転倒恐怖感とは

身体能力が残されているにもかかわらず、移動や位置の変化を求める活動を避けようとする永続的な恐れと定義されています。
転倒恐怖感は、転倒の要因のひとつに挙げられています。

転倒の要因となるバランスに関する記事は以下を参照してください。
バランス障害の評価における面接での評価項目

バランス障害と感覚の組織化、評価とリハビリテーション

ベルグバランススケールの概要と評価方法、結果の解釈

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Modified Falls Efficacy Scale(MFES)の概要

Modified Falls Efficacy Scale(MFES)は、転倒恐怖感を量的に評価するために開発されたものです。
14項目(ADL10項目、屋外活動4項目)から構成さる、自己記入式の評価となっています。
各活動を転倒することなく、やってのける自信はどれくらいかを 「0:全くない」から、「10:完全にある」までの10件法で回答します。
MFESは普段は家事を行わない、バスや電車を利用しないなど日常的に行っていない活動に関する質問に対しては、もし行うとすれば、転ばないでどれくらい自信を持って行えるかを予想して数値化してもら必要があります。

移動のリスク認識の評価方法もあります。
移動(バランス障害)のリスク認識の評価:ABCS(Activities Specific Balance Confidence Scale)の概要と実施方法

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Modified Falls Efficacy Scale(MFES)の評価方法

 

0 :全くない→ 10 :完全にある
0 - 1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - 9 - 10

1 風呂に入る 
2 戸棚やタンス・物置の所まで行く 
3 食事の準備(調理・配膳)をする
4 家の中の廊下や畳を歩き回る
5 布団に入る,布団から起き上がる
6 来客(玄関・ドア)や電話に応じる 
7 椅子に掛ける・椅子から立ち上がる
8 衣服の着脱を行う
9軽い家事を行う 
10 軽い買い物を行う
11 バスや電車を利用する
12 道路(横断歩道)を渡る
13 庭いじりをする,又は洗濯物を干す 
14 玄関や勝手口に段差を越す

Modified Falls Efficacy Scale(MFES)の結果の解釈

 

得点が高いほど転ばない自信があり、転倒恐怖感が軽度であることを示します。
高齢者は転倒予防自己効力感が低い場合、自ら身体活動を制限し、将来的に廃用性症候群を招きやすく転倒のリスク因子にもなり得るとされています。
MFESは転倒恐怖感としてだけでなく、日常生活に対する自己効力感としての有用性も示されています。

 

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