今回、膝関節と日常生活動作における、膝関節への負担と日常での工夫点について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 膝関節と日常生活動作!膝関節への負担と日常での工夫点!

文献

膝関節へ負担 のかかる動作

膝関節は立ったり歩いたりしていると常に負担がかかる部位で、ストレスがかかりやすいともいえます。
膝関節への負担として、歩行時には体重の約3倍、階段昇降では体重の約7〜8倍の負担がかかっています。

膝関節にかかる負担を軽減するのが半月板や軟骨です。
これらは、クッションのような働きをし、また筋肉や靭帯、関節包も衝撃を吸収してくれる働きがあります。

加齢とともに半月板の変性や軟骨がすり減ると、クッションの役割が果たされなくなります。
また筋力の低下は膝関節を不安定にさせます。
姿勢の影響で歩行時に踵から着地しなくなると、膝関節にストレスがかかりやすくなります。
このような要因により、膝関節への負担はさらに大きくなります。

 

日常生活と膝の屈曲角度

日常生活を送るには、ある程度の関節が動く角度を確保しておく必要があります。
特に膝を曲げる角度は重要で、正座や階段の上り下りなどに影響を与えます。

正座:膝屈曲145〜150°程度
自転車をこぐ:膝屈曲110〜120°
靴紐を結ぶ:膝屈曲100〜105°
立ち上がり:膝屈曲約100°
階段昇降:膝屈曲85〜90°

正座や自転車は別として、最低限日常生活を遂行するには膝屈曲角度は100°程度は必要になります。

膝伸展角度については、0°を確保していることが望ましいといえます。
膝屈曲位での立位や歩行は、他の部分(腰など)に痛みを生じさせてしまう可能性があります。

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加齢と膝関節

和式生活では、しゃがんだり正座をするなど床の上での動きが中心となります。
これらの動作は膝を曲げたままの動きになるため、半月板への負担が大きくなります。
さらに、ねじれの力が加わることで半月板が断裂する危険性もあるため、注意が必要です。

正座が膝関節の変形や軟骨のすりへりを増悪させるかどうかは明らかになってはいません。
痛みがある場合は正座をすることでその痛みをひどくさせてしまう恐れがあります。
このような時には、お尻に座布団を敷くなどして、膝関節への負担が減るように環境を整えることが重要です。

膝関節の負担を軽減する日常生活での工夫

日常生活での膝関節への負担は、工夫をすることで軽減することができます。

歩行時には杖を使用することで、膝関節への負担を20%程度軽減することが可能です。
階段昇降では杖と手すりの両方を使用することで、負担を軽減できます。
買い物などで重い荷物を持つと、そのまま膝への負担が増加するため、キャリーバックを使用するなどの工夫を行います。

和式生活を避け、椅子やベッドを使用する洋式生活に変更することは長期的に膝への負担を減らすことができます。

膝関節への負担は体重が重い人ほど大きくなるため、体重をコントロールすることが重要になります。

屋外で活動する際には、膝への負担を軽減する靴や中敷きを利用します。
膝関節用のサポーターは、膝を冷やさないことにより膝を動かしやすい状況を保つのに有効です。

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