恐怖回避思考(行動)の評価として、日本語版TSK-11(Tampa Scale for Kinesiophobia):TSK-11-Jがあります。今回、TSK-11-Jの概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 恐怖回避思考チエック表「TSK-11-J」の概要と評価方法、結果の解釈

文献

松平浩ら「職場における腰痛の効果的な治療法に関する研究 」平成26年度総括・分担研究報告書

恐怖回避思考(行動)とは

痛みへの不安や恐怖感から過度に体を大事にする意識や思考、活動から回避しようとする行動を恐怖回避思考(行動)といいます。
恐怖回避思考(行動)は欧米では腰痛の回復のしやすさや就労状況、慢性化に強く影響していると指摘されています。

 

TSK-11-Jの概要

 

TSKは運動器に関連する分野で恐怖回避行動を測る調査票です。
TSK-11-Jは11の質問項目から構成されます。
各質問に対し、「少しもそう思わ ない」、「そう思わない」を0点とし、「そう思う」 、「強く思う」を1点として4段階で評価します。

【スポンサーリンク】

 

TSK-11-Jの評価方法

1.運動すると体を痛めてしまうかもしれないと不安になる
2.痛みが増すので何もしたくない
3.私の体には何か非常に悪いところがあると感じている
4.他の人は私の体の状態のことなど真剣に考えてくれない
5.アクシデント、痛みが起こったきっかけのせいで、私の一生痛みが起こる体になった
6.痛みを感じるのは、私の体を痛めたことが原因である
7.不必要な動作を行わないよう、とにかく気をつけることが、私の痛みを悪化させないためにできる最も確実なことである
8.この強い痛みは私の体に何か非常に悪いことが起こっているからに違いない
9.体を痛めないために、痛みを感じたら私は運動をやめる
10.私はとても体を痛めやすいので、すべてのことを普通の人と同じようにできるわけではない
11.痛みがある時は、誰であっても運動することを強要されるべきでない

TSK-11-Jの結果の解釈

合計得点は0点~11点で、得点が高いほど恐怖回避思考(行動)が強いという解釈になります。

腰痛の有無にかかわらず全回答者の平均得点は2.58±2.57点であった。腰痛の有無でみてみると腰痛あり群は3.13±2.66点、腰痛なし群は1.54±1.78点で腰痛群は恐怖回避思考(行動)が強かった。

職場における腰痛の効果的な治療法に関する研究

 

恐怖回避思考が高い場合には、認知行動療法的なアプローチも取り入れることが考えられます。

 
 

【スポンサーリンク】