介護負担の評価方法として、介護負担感指標があります。今回、介護負担感指標の概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 介護負担感指標の概要と評価方法、結果の解釈

文献

東野 定律ら「要介護高齢者の家族員における介護負担感の測定」厚生の指標(2004)

介護における「負担」の考え方

介護負担の考え方には様々なものがありますが、Zaritらは、介護に伴う困惑感や過負荷感情などの犠牲感、介護をする人の日常生活の変化、経済的負担、役割負担、心身の健康の障害などを負担感と総称しています。

 

介護負担感指標の概要

介護負担感指標は、日本で用いることができる要介護高齢者の介護に伴う家族の負担感を測定することを目的に開発されました。
介護負担感指標では、介護負担感を介護に伴う否定的感情と位置づけ、「要介護高齢者に対する拒否感情」「社会活動に関する制限感」「経済的逼迫感(追い詰められてゆとりがない状態)」の3つのカテゴリーに分け、それぞれ4項目が設定されています(12の項目による構成)。
各項目に対し、3件法にて回答します。

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介護負担感指標の評価方法

0点:「まったくない」
1点:「ときどきある」
2点:「しばしばある」

1.介護のために、社会的な役割が果たせず、不安になる
2.介護に追われ、家族や親族との関係がだんだん疎遠になると感じる
3.介護のために、自分自身のための自由な時間がとれない
4.介護のために、趣味や学習などの個人的な活動に支障をきたしている
5.要介護者を見るだけでイライラする
6.適切に介護をしているにもかかわらず、要介護者から感謝されていないと感じる
7.要介護者の言動に、どうしても理解に苦しむときがある
8.要介護者に対して、我を忘れてしまうほど頭に血がのぼるときがある
9.介護に必要な費用が家計を圧迫していると感じる
10.介護に関わる出費のために、余裕のある生活ができなくなったと感じる
11.要介護者の介護には費用がかかりすぎると感じる
12.介護のために、貯蓄していたお金まで使い、将来の生活に不安を感じる

介護負担感指標の結果の解釈

介護負担感指標では、特に得点算出などについては設定されていません。
大切なことは、リハビリテーションを行うにあたって、自分のアプローチがどのように変化をもたらしたかを示していくことであり、様々な種類のある介護負担感評価の中から適切なものの選択を行っていくことです。

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