主観的QOLの評価法のひとつに、改訂PGCモラール・スケールがあります。今回、その概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

改訂PGCモラール・スケールの概要と評価方法、結果の解釈 

文献

赤澤 淳子ら「地方居住高齢者の社会的ネットワークと主観的幸福感」仁愛大学研究紀要 第7号 2008

 

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改訂PGCモラール・スケールの概要

PGCモラール・スケール(Philadelphia Geriatric Center Morale Scale)は、主観的QOL評価法のひとつで、生きがいの尺度を点数化した質問紙法です。

 

「モラール」は元々は、戦場の兵員の士気や職場での従業員の士気を表わす言葉でしたが、その後老化・高齢者問題の研究に導入されるようになりました。
その際に意味が大きく変わり、満足感や楽天的思考、開かれた生活展望の有無を反映した、生活や生活上の問題に対する反応の連続体だとしています。

改訂PGCモラール・スケールでは、「心理的動揺」、「孤独感・不満足感」、「老いに対する態度」が測定されます。

自己記入式であり、知的機能が著しく低下した者でなければ回答可能です。
各質問項目において、肯定的な選択肢が選ばれた場合に1点、その他の選択肢が選ばれた場合に0点を与えます。
回答方法は項目によって多少表現は違いますが、2件法となっています。

その他のQOL評価については以下の記事を参照してください。
神経難病患者のための主観的QOL評価尺度の概要と使用方法、結果の解釈

WHO/QOL短縮版の概要と評価方法、結果の解釈

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改訂PGCモラール・スケールの評価方法

「*」は逆転項目

心理的安定
*今年になって前よりもささいなことが気になるようになりましたか 
*心配だったり、気になったりして眠れないことがありますか
*いろいろなことを心配しますか
*以前より怒ることが多くなりましたか
*物事を深刻に考える方ですか
*ちょっとのことでオロオロする方ですか

孤独
*淋しいと感じますか
*友人や親戚によく会いますか 生きていても仕方がないと思うことがありますか
*悲しいことがたくさんありますか 生きることは自分にとって大変なことと思いますか現在の生活に満足していますか

老いに対する態度
*年をとるほど物事は悪くなると思いますか
去年と同じくらい元気ですか
*年をとるにつれて役にたたなくなると思いますか
年をとると言うことは若い時に考えていたよりも良いと思いますか
今、若い頃と同じくらい幸せと思いますか

改訂PGCモラール・スケールの結果の解釈

合計得点は最高17点です。
この調査により、幸福・不幸を分けるものではありません。
主観的な思いを確認し、どうすれば主観的QOLが向上するかを考えるために使用します。

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