認知症QOL評価のひとつに、おだやかスケールがあります。今回、おだやかスケールの概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

おだやかスケールの概要と評価方法、結果の解釈

文献

辻村 弘美ら「認知症高齢者のおだやかスケールの開発」

辻村 弘美ら「施設で過ごす認知症高齢者への 「改訂版おだやかスケール( 18 項目版 DEOS )」の適用」日本看護研究学会雑誌 Vol. 39 No. 4 2016

おだやかスケールの概要

おだやかスケールは、認知症高齢者のよい状態(Well-being)を評価するために開発された評価尺度です。
よい状態には、自尊心、様々な感情を持つ、愛情を示す、自己表現をするなどがあります。

認知症高齢者が 認知機能の低下にもかかわらず, 周囲との交流をはかり, 自分らしく活き活きと生活できることをいう。 「おだやかスケール」はおだやかさの度合いを測る尺度を指す。

施設で過ごす認知症高齢者への 「改訂版おだやかスケール( 18 項目版 DEOS )」の適用

おだやかスケールには25項目版と18項目版があります。
18項目版では、【自分らしさの発揮】 【充実した暮らしぶり】 【周囲との交流】の領域があり、各項目について、「あてはまる(4点)」「ややあてはまる(3点)」 「あまりあてはまらない(2点)」「あてはまらない(1点)」で採点を行います。

 

おだやかスケールの評価方法(18項目版)

周囲の人と交流がはかれる
人の話を落ち着いて聞ける 
気のあう人と一緒に過ごせる
人のことを気遣える
ユーモアを楽しめる
小さな子供やペットを愛しめる
他者に優しくできる 
昔話を楽しめる 
自分のペースで日課を過ごせる 
感情(喜びや苦しみなど)を表現できる 
好きなおしゃれ(化粧,髪型,服装,持ち物)ができる 
自分の意思や願いを主張できる 
人間としての誇りを持っている
他人のために何かができる 
悲観的でなく前向きに過ごせる
笑顔で喜びを示す 
ゆっくりくつろげる 
好きなことに打ち込める

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おだやかスケールの結果の解釈

 各項目で、【自分らしさの発揮】は「ユーモアを楽しめる」「昔話を楽しめる 」「感情(喜びや苦しみなど)を表現できる」「自分の意思や願いを主張できる 」「人間としての誇りを持っている 」「笑顔で喜びを示す」が当てはまります。
【充実した暮らしぶり】は「自分のペースで日課を過ごせる 」「好きなおしゃれ(化粧,髪型,服装,持ち物)ができる 」「他人のために何かができる 」「悲観的でなく前向きに過ごせる」「ゆっくりくつろげる 」「好きなことに打ち込める」が当てはまります。
【周囲との交流】は「周囲の人と交流がはかれる」「人の話を落ち着いて聞ける 」「気のあう人と一緒に過ごせる 」「人のことを気遣える 」「小さな子供やペットを愛しめる」「他者に優しくできる 」が当てはまります。

得点が高いほどQOLが高いことを表しています。

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