失語症者に対するコミュニケーション能力の検査としてCADLがあります。今回、CADL(実用コミュニケーション能力検査)の概要と実施方法、結果の解釈について、まとめていきたいと思います。

CADL(実用コミュニケーション能力検査)の概要と実施方法、結果の解釈

CADL(実用コミュニケーション能力検査)の概要

CADL(communicative abilities in daily living:実用コミュニケーション能力検査)とは、日常的なコミュニケーション能力を評価するための方法です。

CADLは検査室内でロールプレイを用いて対象者のコミュニケーション能力を評価していきます。

CADLは標準化されており、検査は約1時間程度かかると言われています。

CADLは34の項目から構成されています。

この検査では、日常的な場面におけるコミュニケーション場面が課題となりますが、課題遂行には言語機能などのコミュニケーション能力だけではなく、視空間情報の処理や状況の理解、判断力、記憶機能や計算など様々な能力を総合した能力が要求される検査になっています。

CADLでは、どれだけ相手に伝えることができたかを5段階により評価していきます。

このとき、伝達方法は言語表出やジェスチャー、絵を書く、文字を書くなど様々な方法を用いてもよいことになっています。

 

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CADL(実用コミュニケーション能力検査)の実施方法

CADLの検査項目

CADLには、以下のような検査項目があります。

・挨拶
・メニュー注文
・早口の質問に対する聞き返し
・量の概念
・名前、年齢、住所を伝える
・受診の申込用紙の記入
・yes-noで自分の情報を伝える
・買い物での値段の判断、品物の選択
・サインを読む
・おつりの計算
・電話を受けメモをとる
・症状を伝える
・テレビ欄を読む
・出前の注文をする
・指示理解
・エレベーターの階を伝える
・切符を買う
・電話番号を調べる
・時間を伝える
・道を尋ねる
・聞いた時刻に時計を合わせる
・新聞を読む
・ラジオの天気予報を聞く
・薬を指定された分だけ読む

これれらの項目に対して、ロールプレイを用いながら評価を進めていきます。

 

CADL(実用コミュニケーション能力検査)の結果の解釈

CADLでは、総得点から、実用的なコミュニケーション能力を

・全面援助が必要
・大半援助が必要
・一部援助が必要
・実用的なレベル
・自立レベル

に分けることができます。

これは、経時的な変化を追う際の指標にもなります。

また、検査中の様子から、対象者がコミュニケーションをとるためにどのような反応(戦略)を示すかも把握することができます。

反応(戦略)には、代償、聞き返し、自己修正、回避などがあります。

これらを通して、家庭的な場面だけでなく、社会的(職業復帰など)に向けての能力を把握することや、社会生活を送るために必要な訓練の要素を判断することも可能です。

失語症に対するアプローチは、機能障害の改善も有効ですが、能力障害を軽減するための代償手段(ジェスチャーや描画による伝達)や環境調整も重要になります。

CADLは、これらの要素を判断するための材料にもなります。

 

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