肘関節の関節可動域制限の原因として真っ先に挙がるものとしては、肘関節の筋(例:上腕二頭筋や上腕三頭筋)だと思います。しかし、橈側手根屈筋と尺側手根屈筋も肘関節の可動域制限の原因になりえるのです。今回、橈側手根屈筋と尺側手根屈筋が肘関節の関節可動域制限に関与する理由について考えていきたいと思います。

肘関節の可動域制限の原因筋!橈側手根屈筋と尺側手根屈筋!

筋や関節の解剖・運動学と機能障害の理解には以下の書籍がオススメ

 

肘関節の運動に関する筋としての尺側手根屈筋

尺側手根屈筋と聞くと、まず思い浮かぶのが手関節屈曲と尺側への運動だと思います。
しかし、尺側手根屈筋は二関節筋であり、肘関節伸展にも作用します。

そのため、肘関節屈曲を制限する原因として、この尺側手根屈筋を考慮する必要があるのです。

尺側手根屈筋が肘関節伸展に補助的に作用するということは、この筋肉に筋緊張亢進や短縮があると、肘関節屈曲の関節可動域制限になりうるということになります。

尺側手根屈筋が一番伸張されるのは、手関節が伸展されたときになります。
そのため、尺側手根屈筋が肘関節の関節可動域の原因として関与するときには、手関節が伸展位の際に起こります。
肘関節屈曲の関節可動域制限が疑われる際には、手関節伸展位として肘関節の運動を行うことも必要になります。

 

【スポンサーリンク】

肘関節の運動に関する筋としての橈側手根屈筋

橈側手根屈筋と聞くと、まず思い浮かぶのが手関節屈曲と橈側への運動だと思います。
しかし、橈側手根屈筋は二関節筋であり、肘関節屈曲にも作用します。
さらに、前腕の回内運動を補助する働きもあるとされています。

そのため、肘関節伸展を制限する原因として、この橈側手根屈筋を考慮する必要があるのです。

橈側手根屈筋が一番伸張されるのは、手関節が伸展されたときになります。
そのため、橈側手根屈筋が肘関節の関節可動域の原因として関与するときには、手関節が伸展位の際に起こります。
肘関節伸展の関節可動域制限が疑われる際には、手関節伸展位として肘関節の運動を行うことも必要になります。

 

尺側手根屈筋と橈側手根屈筋の触診

尺側手根屈筋

①豆状骨を探し、手首の掌屈(手首を曲げる)と尺屈(手首を小指側に横に倒す)をさせ、豆状骨についている尺側手根屈筋腱に触れる。

f:id:happyhealth:20160616204823j:plain

②小指(中手骨底)が上腕骨内側上顆(肘の最も内側)に一直線で近づくように掌屈、尺屈させ、腱や筋の動きをたどっていく。

f:id:happyhealth:20160616205333j:plain

③尺側手根屈筋は前腕の手首側1/3あたりで腱から筋腹に移っていく。肘に近づくにつれて、親指側にある長掌筋との判別もしていきます。

別法として、小指を強く外転運動(外に広げる)させることで尺側手根屈筋をたどっていくことも可能です。

 

【スポンサーリンク】

橈側手根屈筋

①軽く指全指をつまみ、長掌筋腱を見つけます。そこから手首を曲げると長掌筋腱の親指側の横に橈側手根屈筋腱を確認できます。

f:id:happyhealth:20160616203403j:plain

②人差し指(中手骨底)が上腕骨内側上顆に向かって一直線で近づく様に繰り返し運動させ、橈側手根屈筋をたどっていきます。

f:id:happyhealth:20160616203558j:plain

③腱は前腕の中央付近で筋腹となります。起始側の橈側(親指側)には円回内筋、尺側(小指側)には長掌筋があります。

各筋のストレッチ方法については以下の記事を参照してください。
自分でできる前腕、手首の痛み解消法!橈側手根屈筋のほぐし方、緩め方!
自分でできる前腕、手首の痛み解消法!尺側手根屈筋のほぐし方、緩め方!

まとめ

・橈側手根屈筋と尺側手根屈筋は肘関節の関節可動域制限に関与する。

・上記筋が伸張する肢位(手関節伸展位)での肘関節の関節可動域を評価することが必要。

 

ブログには書けない裏話、更新通知、友だち限定情報などを配信(完全無料)!まずは友だち追加を♪ 友だち追加