心房細動は、心房筋が不規則に興奮している状態です。今回、心房細動(AF)におけるモニター心電図に見方を確認していきたいと思います。
目次
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心房細動とは(病態と症状)
心房細動の病態
心房細動は、心房が不規則に興奮している状態です。
洞結節からの刺激は発生せず、心房収縮は起きません。
心房の不規則な興奮が房室結節に無秩序に伝わるため、心室の興奮周期は不規則になります。
心室内の刺激伝導は適切な状態となっています。
心房で生じた不規則な電気刺激は心室に伝わりますが、この刺激は普通よりも速く伝わるので、心拍数は上昇します。
心房細動では、心房が正確に収縮しないので、心房→心室へと血液を送ることに障害が生じます。
すると、心臓から全身に送り出す心拍出量は低下します(心機能が20-30%低下すると言われている)。
頻脈性心房細動と徐脈性心房細動
心房細動は頻脈性と徐脈性に分けられています。
頻脈性心房細動と徐脈性心房細動は、刺激伝導の形式は同じですが、原因には違いがあります。
頻脈性心房細動は房室結節からの刺激の多くが心室筋に伝えられます。
徐脈性心房細動は房室結節からの刺激が一部しか伝わっていない状態です。
心房細動の症状
心房細動により心拍数が上昇すると、自覚症状として「動悸」を感じることがあります。
また胸部の不快感を感じることもあります。
心房細動があると心拍数が上昇しますが、すると心房→心室に血液を送り、心室に満たされる血液量が少なくなります(血液が満たされるための時間確保が困難になる)。
これにより心拍出量が減少し、結果として血圧が低下しやすくなります。
またこれは心不全にも繋がります。
心拍出量の低下により「疲れやすい」「冷える」「だるい」「動悸がする」などの症状に繋がります。
心拍数の上昇は心不全や胸痛を引き起こすこともあるため注意が必要になります。
徐脈性心房細動では、血圧低下、めまい、嘔気などが見られます。
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心房細動のモニター心電図の特徴
心房細動で見られるモニター心電図の特徴
心房細動の病態は前途しました。
それらを整理すると、モニター心電図上では以下のような特徴が現れます。
・心房が不規則に興奮。
・洞結節からの刺激は発生せず、心房収縮は起きない
→P波なし。代わりにf波(基線が細く動揺する)
・心房の不規則な興奮が房室結節に無秩序に伝わるため、心室の興奮周期は不規則になる
→RR間隔が不規則
・心室内の刺激伝導は適切な状態
→QRS波は同じ形
心房細動で見られるモニター心電図の実際
心房細動で見られるモニター心電図の波形は、基本的には以下のようなものになります。
モニターの波形の見方のポイントですが、形で覚えるのではなく、あくまで前途した、
・P波なし。代わりにf波(基線が細く動揺する)
・RR間隔が不規則
・QRS波は同じ形
という3つのポイントを把握しておくことが重要になります。
このポイントを押さえながら、心拍数が100回/分を超えると頻脈性心房細動になります。
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徐脈性心房細動は薬剤の影響でも生じることがある
徐脈性心房細動は、薬剤の影響により生じることもあります。
というのも、心房細動の方は薬剤によって心拍数のコントロールがなされているためです。
ジギタリス製剤、カルシウム拮抗薬、β遮断薬などの薬剤が効きすぎると、心拍数が低下することがあります。
心房細動のリハビリテーションにおける注意点については以下の記事も参照してください。
心房細動がある場合のリハビリテーションにおける注意点まとめ
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