心房細動は、心房筋が不規則に興奮している状態です。今回、心房細動(AF)におけるモニター心電図に見方を確認していきたいと思います。
目次
リハに役立つ、心房細動(AF;心房筋の不規則な興奮)のモニター心電図の見方!!
スポンサードサーチ
心電図や心疾患についてのおすすめ書籍
スポンサードサーチ
心疾患についてのおすすめ記事
- リハビリに役立つモニター心電図の読み方!波形の名称と電導刺激系!
- 心電図モニターの見方!危険な波形(心室細動(VF)、心室頻拍(VT))!
- リスク管理につながる!心臓リハビリテーションに必要な血液データの読み方
- 心臓リハビリと虚血性心疾患、心不全!リスク管理のための症状の理解!
- 心臓リハとリスク管理!血圧異常と不整脈の基準とリハ中止、ドクターコール!
- 心臓リハビリテーションにおける運動強度!ATレベルの運動処方とは!
- 循環器疾患リハ(心臓リハ)におけるリスク管理!運動が禁忌の病態を理解する!
- 心房細動がある場合のリハビリテーションにおける注意点まとめ
スポンサードサーチ
心房細動とは(病態と症状)
心房細動の病態
心房細動は、心房が不規則に興奮している状態です。
洞結節からの刺激は発生せず、心房収縮は起きません。
心房の不規則な興奮が房室結節に無秩序に伝わるため、心室の興奮周期は不規則になります。
心室内の刺激伝導は適切な状態となっています。
心房で生じた不規則な電気刺激は心室に伝わりますが、この刺激は普通よりも速く伝わるので、心拍数は上昇します。
心房細動では、心房が正確に収縮しないので、心房→心室へと血液を送ることに障害が生じます。
すると、心臓から全身に送り出す心拍出量は低下します(心機能が20-30%低下すると言われている)。
頻脈性心房細動と徐脈性心房細動
心房細動は頻脈性と徐脈性に分けられています。
頻脈性心房細動と徐脈性心房細動は、刺激伝導の形式は同じですが、原因には違いがあります。
頻脈性心房細動は房室結節からの刺激の多くが心室筋に伝えられます。
徐脈性心房細動は房室結節からの刺激が一部しか伝わっていない状態です。
心房細動の症状
心房細動により心拍数が上昇すると、自覚症状として「動悸」を感じることがあります。
また胸部の不快感を感じることもあります。
心房細動があると心拍数が上昇しますが、すると心房→心室に血液を送り、心室に満たされる血液量が少なくなります(血液が満たされるための時間確保が困難になる)。
これにより心拍出量が減少し、結果として血圧が低下しやすくなります。
またこれは心不全にも繋がります。
心拍出量の低下により「疲れやすい」「冷える」「だるい」「動悸がする」などの症状に繋がります。
心拍数の上昇は心不全や胸痛を引き起こすこともあるため注意が必要になります。
徐脈性心房細動では、血圧低下、めまい、嘔気などが見られます。
スポンサードサーチ
心房細動のモニター心電図の特徴
心房細動で見られるモニター心電図の特徴
心房細動の病態は前途しました。
それらを整理すると、モニター心電図上では以下のような特徴が現れます。
・心房が不規則に興奮。
・洞結節からの刺激は発生せず、心房収縮は起きない
→P波なし。代わりにf波(基線が細く動揺する)
・心房の不規則な興奮が房室結節に無秩序に伝わるため、心室の興奮周期は不規則になる
→RR間隔が不規則
・心室内の刺激伝導は適切な状態
→QRS波は同じ形
心房細動で見られるモニター心電図の実際
心房細動で見られるモニター心電図の波形は、基本的には以下のようなものになります。
モニターの波形の見方のポイントですが、形で覚えるのではなく、あくまで前途した、
・P波なし。代わりにf波(基線が細く動揺する)
・RR間隔が不規則
・QRS波は同じ形
という3つのポイントを把握しておくことが重要になります。
このポイントを押さえながら、心拍数が100回/分を超えると頻脈性心房細動になります。
スポンサードサーチ
徐脈性心房細動は薬剤の影響でも生じることがある
徐脈性心房細動は、薬剤の影響により生じることもあります。
というのも、心房細動の方は薬剤によって心拍数のコントロールがなされているためです。
ジギタリス製剤、カルシウム拮抗薬、β遮断薬などの薬剤が効きすぎると、心拍数が低下することがあります。
心房細動のリハビリテーションにおける注意点については以下の記事も参照してください。
心房細動がある場合のリハビリテーションにおける注意点まとめ
呼吸療法認定士の資格を取りたい方は必見
呼吸療法認定士の資格勉強は隙間時間にするのがコツです。呼吸療法認定士 eラーニング講座
スキマ時間勉強ならリハノメ
PTOTSTのためのセミナー動画が見られます。各分野のスペシャリストが登壇しているので、最新の知見を学びながら臨床に即活かす事が可能です。
セミナーあるあるですが、、、メモ取りに夢中になり聞き逃してしまった。
なんてことはなくなります。何度でも見返す事が可能だからです。
高額なセミナー料+交通費、昼食代を支払うよりも、スキマ時間を見つけて勉強できる「リハノメ」を試してみるのも良いのではないかと思います。
臨床で差をつける人は皆隠れて努力していますよ。
長い期間で契約したほうが、月額が安くなります。
PT.OT.STのための総合オンラインセミナー『リハノメ』
PTOTSTが今より給料を上げる具体的方法
転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)
①PT/OT/STの転職紹介なら【マイナビコメディカル】