運動イメージの評価方法のひとつに、JMIQ-R(Movement Imagery Questionnaire-Revised Japanese Version) があります。今回、JMIQ-Rの概要と評価方法、結果の解釈について、まとめていきたいと思います。

JMIQ-Rの概要と評価方法、結果の解釈

運動イメージとは

運動イメージとは、「運動の脳内でのリハーサル」のことをさします。
誰かが運動している様子を視覚的に思い浮かべる「視覚的運動イメージ」や、自分が運動を行っていることを思い浮かべる「筋感覚的運動イメージ」があります。

運動イメージの最中には、実際に運動をしたときと同じ脳の領域が活動するとされています。

JMIQ-Rの概要

JMIQ-R(Movement Imagery Questionnaire-Revised Japanese Version)は運動イメージの評価尺度であり、質問 法により評価します。
体験イメージ尺度(自分が実際に行っているようにイメージするもの)が4項目、観察イメージ尺度(運動する自分の姿を、第3者から見たようにイメージするもの)が4項目で、計8項目から構成されています。

評価は7件法で体験イメージ尺度、観察イメージ尺度共に「とても難しい」〜「とてもやさしい」の中から、対象者本人が選択していきます。

JMIQ-Rは標準化されたものではなく、カットオフ値も設定されていません。

JMIQ-Rの評価方法

評価方法は、以下のように行います。
①指示されている姿勢になります(開始肢位をとる)。
②指示されている動作を1回のみ行います
③椅子に座り、閉眼にて一度行った動作を体験イメージ/観察イメージでイメージします。
④自己評価します。

*イメージに時間制限はありません。

評価項目および配点は以下を参照してください。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhas/11/2/11_43/_pdf

JMIQ-Rの結果の解釈

JMIQ-Rは、8項目の合計点を算出します。
総得点は8〜56点になります。
点数が高いほど、運動イメージ能力が高いと解釈できます。

体験イメージ、観察イメージ別で合計点を算出することで、それぞれの運動イメージ能力の高さを評価することが可能になります。

 運動イメージ能力を評価することは,運動学習に必要な運動をシミュレーションする能力を評価していることと非常に近い意味を持っている.     

梅野 和也ら「専門学校生にみられる運動イメージ能力と運動学習効果との関係-JMIQ-Rとダーツ課題を用いて-」心身健康科学 11巻2号43〜50(2015年)

運動イメージ能力が高いと運動学習に有利であり、運動イメージ能力が低い場合は、視覚的にフィードバックできるように配慮することで、運動学習をうながしていくような戦略をとることが考えられます。
運動イメージにつながる、身体図式については、以下の記事も参照してください。
身体イメージ、身体図式の違いは?概念と評価方法、リハビリテーションへの応用

パーキンソン病患者では、運動イメージを行うことで、動作障害が軽減することがあります。
リハビリテーションではどうしても筋力、関節可動域などに目がいきがちですが、運動イメージという視点からも動作を考えていくことも必要になると思います。