PT・OT・STは国家資格であり、就職や転職に有利な職種だと言われています。転職活動を行うときには、給与面、福利厚生面、職場環境など様々な側面を考慮していく必要があります。今回、PT・OT・STと転職活動に必要な知識と、優先順位の決め方について、まとめていきたいと思います。

PT・OT・STと就職・転職活動!知っておきたい5つのポイント!

転職する理由は何でしょう

これが転職を考えるときに最も重要なことになります。
私自身1度転職しました。

しかも、精神科→身体障害分野にです。

このとき、転職しようとしたきっかけは、大学の恩師から「大学病院で働きながら、大学院にいかないか」とお誘いがあったからでした。
自分自身、精神科の維持期の病院で働いていて、単位をとるだけの自分がいて、やりがいを感じることができない自分もあったためでした。
結局、大学病院には勤めませんでしたが、今は成人の身体障害分野に落ち着いています。

転職する理由は人それぞれです。
給与面、職場環境、人間関係など様々な要因が考えられます。
国家資格のため、全国どこでも働けるのも療法士の強みです!

転職活動で知っておきたいこと①分野、施設、医療・介護

どの分野で働くかはもちろん決まった上で転職活動は行うと思うのですが、私のように他分野に転職しようとする人もいるかと思います。

施設によっては、総合的に分野が揃っている所もあると思います。そのような場合、勤務先の移動があるのか、他分野にも移動があるのか、他分野には移動しなくてよいのかなどを確認しておきたい所です。
移動は仕方がないことですが、移動するとなると不安やパワーがかなり必要になります。

医療・介護分野のどちらかで働くかということも考える必要があります。
病院では急性期・回復期が主になると思いますが(維持期もあります)、介護分野では維持期が主になります。
私は病院に勤めていますが、やはり「守られている感」や「安心感」は強いかなというのが正直な所です。
あくまでイメージですが、例えば訪問リハビリなどで対象者が急変した場合などに「どうすればいいんだ!」と混乱してしまいそうなので、自分は病院から抜け出せずにいます(笑)。
介護分野ではより対象者の実生活に向けたリハビリテーションを提供できることがメリットです。
デイケア、訪問リハビリ、老健など、活躍できる分野がたくさんあります。
また、地域包括ケアが主体となっていくので、介護分野で働くことはこれから期待されている分野ともいえます。

ドクターがどの分野に長けているか、興味があるかなども知っておきたいポイントになります。
ドクターがある分野に長けていれば、その分野の患者さんや対象者が集まってくるかと思います。
様々な疾患があるなかで、自分がどのような疾患の方にリハビリを提供したいのかということは、働こうと考えている職場のドクターにも左右されるかもしれません。

転職活動で知っておきたいこと②給与面

基本給は多ければ多いほどよいことは間違いないのですが、基本給にプラスして調整手当や資格手当などがつくことがあります。
求人票には「当社の規定に応じて」や「経験年数を考慮して」などと記載されていることがありますが、見学に行った際に具体的にどの程度の支給額になるかを尋ねてみましょう。

他の手当としては、家賃の補助や通勤手当、扶養手当などもどの程度支給されるのかも確認したいところです。

昇給は毎年行われているのか、そしてそれはどの位なのかも確認できれば良いと思います。
なかには昇給が500円というような所もあるようです。
近年の経済事情を考えるとしょうがないことなのかもしれませんが。

賞与(ボーナス)はどのように支給されるのかも知っておきたいポイントです。
求人票を見ればわかりますが、求人票に書いてある「◯. ◯ヶ月分」というのが、毎年同じなのか、それとも変化があったのかは知りたいところです。
もちろん賞与は業績(会社の売り上げ)に応じて違ってくるのが当たり前かと思うのですが、賞与が皆一律なのか、査定により額が異なってくるのかも気になります。

転職活動で知っておきたいこと③どのようなリハビリを提供しているか

これは、どのような手技に力を入れているかということです。
ボバースコンセプトに関心がないのに、ボバースをバリバリにやっている所に就職しようとしても、モチベーションが下がるのは目に見えています。

職場全体で主体的に取り組んでいることがなくても、各セラピストが、どんな手技を取り入れているか、どんな理論やモデルを取り入れているかを知ることは、今後の自分の幅を広げることにもつながります。
そのあたりの自由さがあれば、自分から広く学んでいく必要がありますし、自由さがなくても、ひとつのことを付き詰めて取り組むことができます。

学会発表などで、勤めようとしている施設や病院のスタッフがどのような発表をしているかを知ることによっても、大まかな感じがつかめるかもしれません。

転職活動で知っておきたいこと④働き方(残業、休日、単位数、有休など)

働きかたは職場によって様々です。
業務時間や残業も気になる所です。
医療分野ではセラピストが1週間で実施できる単位は108単位ですが、108単位をマックスでこなす必要があるのかは知っておきたいところです。
1日の平均単位数を知ることができれば、だいたいの忙しさは把握できると思います。

休日に関してはどうでしょう。
年間休日が充実していればありがたいところです。
回復期リハビリテーション病棟があるところでは、365日リハを提供している施設が増えてきています。
そうなると、土日祝日の出勤も当たり前になることがあります。
その場合、代休があるのか、土日祝日は残業扱いで代休がないのかによってもかなりの差があります。
自分にとってはどれを優先するのかを決定するには重要な情報です。

介護分野であれば、祝日が月曜日などの場合、その日も出勤になることがほとんどだと思います。

有休はどの程度取りやすいのでしょうか。
スタッフ数が多ければ、それだけフォローが効きますが、スタッフ数が少ないとフォローが効きにくい場合もあります。

療法士の平均年収は420万円程度だと言われています。
その額で家庭を持つということは、金銭的に辛いこともあるかと思います。
そのような場合、掛け持ちでリハビリのバイトを行うこともあると思います。
副業可能な場合もあれば副業不可の場合もあると思います。
その辺りも確認しておくとよいのではないかと思います。
これからは政府の方針で副業が当たり前になる時代にはなりますね。

転職活動で知っておきたいこと⑤その他(福利厚生面)

どの辺りまでが福利厚生面に入るのかは定かではありませんが、知っておきたいポイントがあります。
昼食はどのような形態か。これは大事です!
お弁当が支給されるかされないかによって、朝の準備時間にとられる時間が短縮されます。
独身で独居の方にとっては弁当があると非常にありがたいことです。

託児所はあるでしょうか。
託児所があれば、親は安心して働くことができます。
託児所では保育士の人数の関係で、預かることのできる人数が決まっていると思いますが、利用したい方が多い場合に、どのような優先順位で利用できるのかは知りたいところです。
それぞれの施設でルールが定められているかもしれません。

産休や育休制度は女性にとって大切です。
今までの実績で育児休暇をどの程度の期間とっていたか知ることができればよいと思います。
やはり職場に迷惑をかけるという思いで早めに育休を切り上げることもあると思いますが、子供と一緒に過ごせる時間は限られていますから。
そういう意味では公務員は福利厚生面は強いですね。

優先順位はどう決めるのか

色々と転職にあたり知っておきたいことを書いてきましたが、優先順位の決め方は人それぞれです(笑)。
隣の芝は青く見えるもので、自分が良いと思って就職・転職しても、しばらくすると不満もたまってきやすいものです。

私の場合、今の職場が、「作業療法らしく作業をうまく使う」という大学の恩師の助言に背中を押されて転職を決意しました。
迷っているのであれば、誰かが背中を押してくれることを期待するのも手かもしれません。