バランス能力の評価として、POMA(Performance Oriented Mobility Assessment)があります。今回、POMAの概要と評価方法、結果の解釈についてまとめていきたいと思います。

バランス評価:POMAの概要と評価方法、結果の解釈

バランスの構成要素

バランスに関連する要素として、入力系である感覚器、それらの情報伝達のための神経伝導路、制御部の中枢神経系、出力部の筋・骨格系があります。
感覚系には視覚、前庭迷路、体性感覚があり、各伝導路により中枢神経系へ情報が伝達されます。
その情報から筋・骨格系を制御し、最終的に姿勢が適切な状態に保たれます。
詳しくは以下の記事を参照してください。
視覚機能トレーニングによるバランスの改善!鍛え方、リハビリ方法

POMAの概要

POMA(Performance Oriented Mobility Assessment)はバランス能力の評価ツールの一つです。
POMAは16項目から構成されており、そのうち9項目はバランスに関すること、7項目は歩行に関することになっています。
各項目は0〜2点の3件法で評価していきます。

POMAの評価方法

必要物品

ストップウォッチ、メジャー、椅子(肘掛なし)

評価項目

1.座位バランス
2.起立
3.起立の試み
4.起立直後のバランス(最初の5秒間)
5.立位バランス
6.軽く押す(できるだけ閉脚にて座位をとらせ、胸骨部を手掌で3回軽く押す)
7.閉眼立位(できる限り閉脚立位にて行う)
8.360°回転
9.着座
10.歩行の開始(歩行の指示を与えた直後)
11.ステップの長さと高さ
 右下肢の振り出し
 左下肢の振り出し
12.ステップの対称性
13.ステップの連続性
14.歩行経路の偏倚(左右どちらかの足の偏倚を約3m観察する)
15.体幹
16.歩行時の歩隔

各評価項目の採点基準については以下の書籍を参照してください。
 

POMAの結果の解釈

バランスの項目は0〜16点の得点範囲となり、歩行の項目は0〜12点の得点範囲となり、合計の範囲は0〜28点となります。
得点が高いほど、バランス、歩行能力が高いことを示しています。
バランスに関する評価方法については以下の記事も参照してください。
移動(バランス障害)のリスク認識の評価:ABCS(Activities Specific Balance Confidence Scale)の概要と実施方法
バランス障害の評価における面接での評価項目
バランス障害と感覚の組織化、評価とリハビリテーション
転倒恐怖感の量的評価:Modified Falls Efficacy Scale(MFES)の概要と評価方法、結果の解釈
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