リハビリテーション対象者には、手と目の協調した動作が行えないために、手の操作が不器用になる場合があります。今回、目と手の協調がうまくいかない(不器用)原因とリハビリテーションアプローチについてまとめていきたいと思います。

手と目の協調がうまくいかない(不器用)原因とリハビリテーションアプローチ

視覚機能について

私たちは、視覚をどのように利用して日常生活をおくっているのでしょうか。

目で見た(捉えた)情報は、感覚情報として今までの経験や知識をもとにしてそれが何であるかを認識します。

認識した情報(色、形、距離など)をもとに、自分の体や手による運動と協調しながら動作を遂行します。

このことから、視覚機能を考えるときには、
・目から入る情報を入力する機能
・入力された情報が何であるかを理解する視覚認知機能
・手や体と目の協調機能(出力)
に分けることができます。

 

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手と目の協調とは

目と手の協調(協応)とは、視覚入力情報と運動出力である手の運動を協応させることことです。

私たちは、目で捉えた情報(形、位置)をもとに手や体の運動を連動させることでスムーズに運動を行います。

これが、いわゆる器用さの要因になります。

手と目の協調は、視覚情報、前庭感覚情報、固有感覚情報、触覚情報が関与しており、これらのうちどれかの要素が崩れると、観察上対象者の不器用さとしてみられることがあります。

 

手と目の協調の障害による日常生活の困難さの例

手と目の協調性が障害されると、以下のような日常生活上の困難さがみられます。

・書字で形が崩れる
・積み木やパズルが苦手
・箸操作が苦手
・折り紙が苦手
・ハサミをうまく使えない
・書字で斜めになる
・楽器演奏が苦手
・紐通しが苦手
・紐結びが苦手
・ボタンの止め外しが苦手
・定規などをうまく使えない

このような日常生活上の困難さがみられる場合、手と目の協調がうまくいっていない原因として、
・視覚情報
・前庭感覚情報
・固有感覚情報
・触覚情報

のうち、どれに原因があるのかを評価していきます。

 

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手と目の協調に対するリハビリテーションアプローチ

手と目の協調性に対するリハビリテーションでは、以下のような視点でアプローチしていきます。

器用さは、手の細かい動きがいかにスムーズに、正確に行えるかということに左右されます。

まずは、大きい動きのある動作からアプローチを行い、次の段階として小さな、細かい動きを用いて手と目の協調性に対してアプローチを行っていきます。

手と目の協調性には、まずは視覚でしっかりと対象物を捉えて、視覚情報を処理し、運動として出力していくことが大切です。

キャッチボールでは、そのような目の動きと手の動きをトレーニングすることができます。

段階付けとしては、ボールの大きさ、投げる速さ、投げる方向などに変化を加えながら行っていきます。

机上ではボールやビー玉などを転がすことでも、手と目の協調課題となります。

子供や大人に関わらず、わたちたちの生活では字を書くことは機会が多いと思います。

最近はスマホやパソコン作業が多くなっているかもしれませんが。

字を書くことが苦手な場合、まずは似た要素を含む課題を取り入れることで、書字の前段階のトレーニングとして行うことができます。

それには、ジェンガや縄跳び、バドミントンなどです。これらは、対象物をしっかりと捉えながら上肢(肩、肘、手首、手指)を巧みにコントロールする活動になります。

実際に日常生活上で困難さを示す動作もトレーニングしていくことで、機能的にも能力的にも向上していくことを期待します。

書字では点をつなぐ、文字をなぞる、定規で線を引くなどを行います。

ハサミでは円を切る、三角を切る、四角を切る、星を切るなど様々な要素をトレーニングしていくとよいでしょう。

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