手関節伸展の筋力トレーニングにおいて、みなさんはどのように指導しているでしょうか。しっかりと代償運動を見抜き、適切な運動方法を指導することが大切になります。今回、手関節伸展の筋力トレーニングについてまとめていきたいと思います。
手関節伸展の筋力トレーニングで注意したいこと!代償運動を見逃さない!
筋や関節の解剖・運動学と機能障害の理解には以下の書籍がオススメ
Shirley A.Sahrmann 医歯薬出版 2005-04-01
Shirley A.Sahrmann 医歯薬出版 2013-05-01
手関節伸展運動について
手関節伸展とは、手首を反る運動です。
人は物を握ったり、物を操作するさいには手関節は伸展位をとっていることがほとんです。
手関節伸展位がとれないと、力が入りにくいのみでなく、物品操作も行いにくくなります。
それだけ手関節伸展運動は大切で、手関節伸展筋力が低下している方には筋力トレーニングを行ってもらう必要があります。
【スポンサーリンク】
手関節伸展に働く筋
手関節伸展に働く主な筋としては
・尺側手根伸筋
・長・短橈側手根伸筋
があります。
また、その走行から手関節伸筋に副次的に働くものとして、
・総指伸筋
があります。
尺側手根伸筋の特徴
尺側手根伸筋は、その走行から手関節伸展・尺屈に作用します。
尺側手根伸筋は、母指を外転させる際に手関節を安定させる役割があります。
そのため、母指運動が不安定な場合、尺側手根伸筋の弱化も考慮する必要があります。
尺側手根伸筋の筋緊張が亢進していたり、筋の短縮がみられる場合には、手関節の肢位は伸展・尺屈位をとりやすくなります。
長・短橈側手根伸筋の特徴
長・短橈側手根伸筋は、その走行から手関節伸展・橈屈に作用します。
中でも、長橈側手根伸筋は疼痛にも関与しやすい筋のため注意が必要です。
日常生活では手関節は伸展・橈屈位をとることが多いので、この筋に弱化があると物品操作に支障が出やすくなります。
長橈側手根伸筋か、短橈側手根伸筋のどちらにより問題があるかを見極めることも重要です。
長橈側手根伸筋は、肘関節の運動にも関与しているため、肘関節の肢位を変化させて抵抗に抗することで筋力評価をすることが可能になります。
長橈側手根伸筋の場合:
肘関節伸展位での手関節伸展への抵抗運動
短橈側手根伸筋の場合:
肘関節屈曲位での手関節伸展への抵抗運動
手関節伸展の代償運動
手関節を伸展するとき、正常であれば下図のように手指は屈曲位をとります。
しかし、手関節伸展の主動作筋である尺側手根伸筋や長・短橈側手根伸筋に弱化があれば、手指の伸展による代償運動がみられます。
そのため、代償運動として手指伸展がみられる場合には、尺側手根伸筋や橈側手根伸筋の筋力低下が示唆されます。
さらに、尺側手根伸筋と長・短橈側手根伸筋は共同して手関節伸展に働きますから、どちらかの筋が弱化していると橈側または尺側に傾きながら手関節伸展がみられるかもしれません。
【スポンサーリンク】
手関節伸展の筋力トレーニング
これまでの解剖・運動学的知識から、手関節伸筋の筋力トレーニングでは、手指伸展の代償運動を起こさないようにしながらトレーニングを行う必要があります。
具体的には、
・手指屈曲位を保ちながら手関節を伸展させる
ようにトレーニングを行います。
なお、筋力強化には原理原則があり、ある程度の負荷をかけないと筋力向上は見込めません。
詳しくは以下の記事を参照してください。
筋力強化の原理原則!負荷の設定、頻度、回数の考え方!
筋力強化のための抵抗運動の方法と注意点
呼吸療法認定士の資格を取りたい方は必見
呼吸療法認定士の資格勉強は隙間時間にするのがコツです。
呼吸療法認定士 eラーニング講座
スキマ時間勉強ならリハノメ
PTOTSTのためのセミナー動画が見られます。
各分野のスペシャリストが登壇しているので、最新の知見を学びながら臨床に即活かす事が可能です。
セミナーあるあるですが、、、メモ取りに夢中になり聞き逃してしまった。
なんてことはなくなります。何度でも見返す事が可能だからです。
高額なセミナー料+交通費、昼食代を支払うよりも、スキマ時間を見つけて勉強できる「リハノメ」を試してみるのも良いのではないかと思います。
臨床で差をつける人は皆隠れて努力していますよ。
長い期間で契約したほうが、月額が安くなります。
PT.OT.STのための総合オンラインセミナー『リハノメ』
PTOTSTが今より給料を上げる具体的方法
転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。
転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。
これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。
それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。
最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)
①
PT/OT/STの転職紹介なら【マイナビコメディカル】
View Comments