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注意障害に対するトランプを用いたアプローチ(APTを参考に)

注意障害のリハビリテーションアプローチとして、APT(Attention Process Training)があります。今回は、この中のトランプを用いたアプローチについてまとめていきたいと思います。

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注意障害に対するトランプを用いたアプローチ(APTを参考に)

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APT(Attention Process Training)とは

APTは、障害のある注意機能のサブコンポーネントに対して、 訓練を特異的に繰り返し行い、その機能改善を図 ろうとするものです。
サブコンポーネントには4つに分類されています。

①sustained attention
持続してあるいは繰り返して行われる活動の間、 一定の反応行動を持続させる能力。
注意の維持機能を指します。
②selectiveattention
妨害的、拮抗的刺激を抑制し、標的目標に注意を集中して、行動や認知プロセスを維持させる能力。
選択的注意機能を指します。
③alternating attention
異なった認知課題を交互に行う際、刺激あるいは情報処理プロセスへの注意をシフトさせる能力。
注意の転換機能を指します。
④dividedattention
同時に2つ以上の課題に注意を向ける能力。
注意の配分機能を指します。

APTは、注意機能に特異的な効果を生じるトレーニングであり、様々な認知活動が、注意障害によって影響を受けていると考えられる場合に使用できるものです。
そのため、注意障害の評価が重要になります。
注意障害の評価については以下の記事も参考になります。
注意障害の評価と解釈、リハビリテーションの進め方

なお、注意障害に対する認知リハビリテーションは特定の注意を改善させる可能性はありますが、効果の持続や日常生活への般化に関しては十分なエビデンスがないのが現状となっています。

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APT(Attention Process Training)の課題を用いる前の評価について

実際のAPTでは、訓練課題を用いて前途した4つの注意機能のうち、どの要素に問題があるのかを把握します。
その中で、正答率が50%程度の課題をトレーニング課題に選択します。
個々の課題の正答率が85%以上になる、もしくは課題の遂行時間が開始当初の35%以下になるまで同一課題を繰り返します。

今回紹介するトランプ分類課題も、同様な考え方で行うと評価指標になるかもしれません。

ちなみに、各注意機能と評価バッテリーの関係性を記しておきます。
以下はCATにおける検査項目です。

検査項目目的
Span(記憶範囲)①Digit Span:数唱
②Tapping Span:タッピングスパン
単純な注意の範囲や強度を検討する検査、アラートネス、覚度に関する能力、短期記憶
Cancellation and Detection Test(抹消・検出課題)
①Visual cancelation tasks:視覚性検出課題
②Auditory detection test:聴覚性検出課題
聴覚、視覚を用いた選択性注意
SDMT(Symbol Digit Modalities Test)PASAT(Paced Auditory Serial Addition Task)

MUT(Memory Updating Task:記憶更新課題)

上中下検査

 

注意の分配能力や変換能力、注意による認知機能の制御能力、ワーキングメモリ上中下検査では葛藤条件の監視機能
CPT(Continuous Performance Test)持続性注意

持続性注意検査
・CPT検査
・抹消試験
指定された文字や記号を抹消していきます。1つの抹消よりも、複数の抹消の方が困難となります。

選択性注意検査
・抹消試験
・Stroop test
文字の意味と文字の色という同時に目にする2つの情報が干渉し合います。
・Trail Making Test(A・B)
・上中下テスト
・PASAT
・聴覚性検出検査

転動性注意検査
・SDMT(Symbol Digit Modalities Test)
・Memory Updating Test(記憶更新検査)

配分性(容量)注意検査
・シリアル7(100から0までの連続減算)

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トランプ分類課題とは

トランプ分類課題の概要について説明します。

トランプの4種類のカードをアトランダムに分配していくが、対象は分配されたカードを4種類に分けながら、かつ、決められた2つの数(5、10)が出てきたらカードを裏返しにして置くことを最後まで求められる訓練

松尾 康弘他「高次脳機能における注意機能と言語機能の関係」バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌VoL15,No.1,pp,61−68(2013)

下図を見てもらうとわかりやすいと思います。

出典:松尾 康弘他「高次脳機能における注意機能と言語機能の関係」バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌VoL15,No.1,pp,61−68(2013)より引用

段階付けとしては、裏返しにする数を徐々に増やしていくことが考えられます。

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トランプ分類課題はどのような注意機能を改善させるか

APT(Attention Process Training)において、トランプ分類課題はdividedattention(注意の配分機能)における訓練として収録されています。

トランプ分類課題は、注意機能のすべての特陸を含む課題であり、さらにゲーム感覚で患者に対し意欲的 に実施することができる。

このトランプ分類課題前後でTMT−AおよびTMT−Bの所要時間は有意 (p<0.01)に短縮した。
このことから、トランプ分類課題が、注意の特性である持続的注意、選択的注意、転換的注意、配分的注意をすべての特性を賦活したことが示唆される。

松尾 康弘他「高次脳機能における注意機能と言語機能の関係」バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌VoL15,No.1,pp,61−68(2013)

とあります。

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