リスク管理とフィジカルアセスメント!チアノーゼのメカニズムや評価!
呼吸循環器系のフィジカルアセスメントにおいて、チアノーゼの有無を確認することはリスク管理上重要です。今回、リスク管理とフィジカルアセスメントにおける、チアノーゼのメカニズムや評価についてまとめていきたいと思います。
目次
リスク管理とフィジカルアセスメント!チアノーゼのメカニズムや評価!
リスク管理やフィジカルアセスメントについてのおすすめ書籍
スポンサーリンク
リスク管理とフィジカルアセスメントについてのおすすめ記事
- リスク管理とフィジカルアセスメント!頭痛の訴えがある場合の考え方と対応!
- リスク管理とフィジカルアセスメント!脈拍測定の意義と知っておきたい知識!
- 透析患者のリハビリテーションにおける基礎知識と腎臓のリスク管理
- リスク管理につながる!心臓リハビリテーションに必要な血液データの読み方
- リハビリテーションにおける痙攣、てんかんのリスク管理、注意事項!
- 急性期脳卒中リハビリで気をつけたいペナンブラとリスク管理
- 脳血管障害とリハビリテーションにおけるリスク管理のポイント!
- 心臓リハビリと虚血性心疾患、心不全!リスク管理のための症状の理解!
- 心臓リハとリスク管理!血圧異常と不整脈の基準とリハ中止、ドクターコール!
- 循環器疾患リハ(心臓リハ)におけるリスク管理!運動が禁忌の病態を理解する!
- 呼吸器疾患におけるリハビリテーションのリスク管理の考え方!
- リハビリテーションと薬剤!転倒の危険性を高める薬剤に注意する!
- 急性期リハビリと離床基準!車椅子以上までの流れと判断基準の確認!
- 早期離床のヒント!リハビリテーションにおける基準や指標は何か!
- 心房細動がある場合のリハビリテーションにおける注意点まとめ
- 浮腫の種類(全身・局所、圧痕・非圧痕など)と評価、リハビリテーション
- リハビリと血圧低下!どうすれば血圧は上がりやすいか、下がり過ぎたらどうするか!
- 脳卒中急性期における座位訓練の進め方!目安と基準を知る!
- 糖尿病とリハビリテーション!運動プログラムや低血糖にはどう対応するのか!
チアノーゼとは?チアノーゼを確認する意義は?
チアノーゼとは以下のようなものをさします。
チアノーゼ (ドイツ語: Zyanose、英語: cyanosis) とは、皮膚や粘膜が青紫色である状態をいう。 一般に、血液中の酸素濃度が低下した際に、爪床や口唇周囲に表れやすい。 医学的には毛細血管血液中の脱酸素化ヘモグロビン(デオキシヘモグロビン)が5g/dL以上で出現する状態を指す。
Wikipedia
このことからチアノーゼを確認する意義として、体に酸素供給が適切に行われているか(必要な酸素で満たされているのか)を把握できるということが挙げられます。
スポンサーリンク
チアノーゼの確認方法!正常と異常の違いを確認
正常(体の隅々へ酸素の供給が必要なだけ満たされている状態)では、指先や唇の色はピンクやオレンジがかった赤色です。
一方、チアノーゼがあると青色に近い紫色になります。
チアノーゼが出現するメカニズム
チアノーゼが出現するメカニズムを見ていきます。
血液の色のイメージは赤色だと思います。
血液の色が赤色なのは、血液に多くの酸素が結びついているためです。
血液に酸素の結びつきが少ない場合、血液は青みがかった黒っぽい色(暗赤色)になります。
正常では血液に酸素が多く結びついた赤い血液は皮膚を通すとピンクやオレンジがかった赤色になります。
しかし、血液の結びつきが少ない青みがかった黒っぽい血液は、皮膚を通すと紫色に見えます。
スポンサーリンク
中心性チアノーゼと抹消性チアノーゼ
中心性チアノーゼとは、実際に酸素不足によりチアノーゼが出現している状態で、血液中の酸素が低下しています。
抹消性チアノーゼは、血液中の酸素は正常に保たれているのですが、血液循環不良によりチアノーゼが出現している状態です。
抹消性チアノーゼは、冷たい(寒い)場所に長時間いることや、脱水などで末梢循環不良が生じると、末梢部にチアノーゼが生じます。
中枢部(唇など)では皮膚の色は正常な色をしています。
貧血とチアノーゼ
貧血の方では、チアノーゼは見られにくいとなっています。
これは、貧血ではもともとのヘモグロビン量が少ないため、脱酸素化したヘモグロビンの産生量が少ないことによるものです。
スポンサーリンク
リハ実施の際にはチアノーゼに関してどんなことに注意すればよいか
呼吸リハビリテーションマニュアルでは、リハビリテーション中止の基準として、
・呼吸困難感:修正ボルグスケール7(とてもきつい)以上
・自覚症状:胸痛、動悸、疲労、めまい、ふらつき、チアノーゼ
・心拍数
年齢別最大心拍数の85%:(220−年齢)×0.85
*肺高血圧がある場合、70%になる:(220−年齢)×0.7
・呼吸数:毎分30回以上
・血圧:運動時収縮期血圧の下降、拡張期血圧の上昇
・SpO2:90%以下
を挙げています。
チアノーゼが生じる呼吸器疾患では、肺胞換気障害があり、COPDや肺気腫、慢性気管支炎などが挙げられます。
これらを基礎疾患として有している方では、皮膚状態を確認することを忘れずに、チアノーゼの有無を確認することが重要になります。
COPDなどでチアノーゼが出現しているのであれば、パルスオキシメーターで酸素飽和度を確認することが重要です。
このような換気不全状態では、CO2が肺に貯留することになり、換気需要は低い酸素刺激で維持されていることになります。
この状態ではその状態で酸素流入をすると、低い酸素刺激はなくなり、換気が低下してしまいます。
するとCO2は肺胞に貯留し(CO2ナルコーシス)、前途した脳症状が起こります。
呼吸器疾患のリスク管理やADL指導については以下の記事を参照してください。
- 呼吸器疾患におけるリハビリテーションのリスク管理の考え方!
- 呼吸リハビリとADL指導のための知識と実践法!
- 呼吸調節の仕組みと呼吸苦-COPDでの高炭酸ガス血症を中心に-
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)と高炭酸ガス血症
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)ではなぜ気流閉塞が生じるか
- リスク管理に役立つ血ガス分析の見方-PaCO2を中心に-
- リハビリテーションと胸水-呼吸苦について-
- リハビリテーションと低栄養の原因-咳のエネルギー消費を考える-
- リハビリテーションとリスク管理-呼吸に異常がある時の症状-
- リハビリテーションと呼吸-排痰の基本:咳の介助-
- リハビリテーションと呼吸-排痰の基本:ハフィング-
- リハビリテーションと呼吸-仰向け姿勢(背臥位)と呼吸の関係性-
- リハビリテーションと呼吸-痰に対するリスク管理-
- 慢性閉塞性肺疾患と高脂肪食-栄養代謝によるエネルギー産生と呼吸の関係性-


