股関節屈曲の制限因子にはどのようなものがあるでしょうか。今回、股関節屈曲の制限因子を推察する方法を、筋肉や軟部組織を中心にまとめていきたいと思います。

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股関節屈曲の制限因子を推察する方法!筋肉や軟部組織を中心に!

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股関節屈曲運動の特徴

標準的な可動域:125°
主動作筋:腸腰筋、大腿直筋、大腿筋膜張筋
制動する組織:体幹

股関節が屈曲する際には、大腿骨は後方に滑りながら運動をしていきます。
このことは、股関節の後方に位置している組織の柔軟性が低下すると、股関節屈曲可動域制限に繋がることが考えられます。

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股関節屈曲の関節可動域計測における注意点

股関節屈曲の関節可動域計測における注意点としては、代償運動の出現に留意しておく必要があります。
代償運動の例:
・骨盤後傾、骨盤挙上、骨盤の対側回旋

股関節屈曲運動の関節可動域測定では、上記のような骨盤を中心とした代償運動が出現します。
そのため測定時には骨盤を触知しながら、股関節屈曲運動に伴い骨盤の動きが生じた時点で計測を行うようにすることが大切です。

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股関節の関節可動域制限の原因をエンドフィールから確認する

関節可動域制限の原因を推察するには、関節運動におけるエンドフィールを確認することが大切になります。

各エンドフィールの特徴には以下のようなものがあります。

最終域感生理的最終域感病的最終域感
構造特徴
軟部組織性軟部組織の近接肘関節屈曲通常より早くまたは遅く起こる、または軟部組織性最終域感以外の関節にも起こる

腫脹・浮腫:軟部組織が圧迫されることで運動が止まる
少し弾力がある硬いバネ様の抵抗感

軟部組織の浮腫
骨膜炎
結合組織性筋の伸張
関節包の伸張
靭帯の伸張
膝関節を伸展しての股関節屈曲
手指のMP関節伸展
前腕回外
通常より早くまたは遅く起こる、または結合組織性最終域感以外の関節にも起こる

筋緊張増加:他動運動中に急に動きが遮られるような硬い抵抗感(痛みを伴うことが多い)

関節包・靭帯の癒着や短縮:最終域で急に硬い抵抗感

筋・腱の癒着や短縮:最終域に向かって徐々に抵抗感が増加

筋緊張増加
関節包、筋、靭帯の短縮
骨性骨と骨の接触肘関節伸展通常より早くまたは遅く起こる、または骨性最終域感以外の関節にも起こる

骨性:硬く弾力のない抵抗感(痛みはなし)

骨関節炎
関節内遊離体
化骨性筋炎
虚性疼痛により最終ROMに至ることができない。
防御性収縮または筋スパズムを除いては抵抗感はない
急性関節炎
滑液包炎
膿瘍骨折
心理的防御反応

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股関節屈曲の制限因子となる筋肉

股関節後方組織の柔軟性低下による屈曲制限

前途しましたが、股関節屈曲運動においては、大腿骨は後方滑りの運動を行います。
そのことから、大腿骨の後方滑りの妨げになる要因としては、股関節の後方に位置する筋肉の柔軟性が低下していることが考えられます。

股関節の後方組織がの柔軟性が低下すると、股関節屈曲に伴い大腿骨頭が前方に押し出されてしまいます。
すると、股関節では前方組織のインピンジメントが生じることで疼痛の原因にもなります。

股関節後方の軟部組織の中で特に重要と考えられているのが股関節外旋筋群(梨状筋など)です。
梨状筋が原因になる場合は、股関節屈曲位での内旋運動でタイトさを感じると思います。
他の後方組織の筋としては、大臀筋や中臀筋があります。

関節包や靭帯は、筋肉による制限の後に生じると考えられます。
股関節後方にある靭帯としては坐骨大腿靭帯があり、その下方繊維が股関節屈曲内旋位にて制限因子となります。

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股関節前方組織の柔軟性低下による屈曲制限

先ほどは股関節後方組織による屈曲制限を考えていきましたが、股関節前方組織も屈曲制限の要因になることがあります。
それは主に股関節前方組織の癒着などによるものです。

股関節前方組織の中でも、大腿直筋が股関節屈曲時のインピンジメントの原因となりやすいことが言われています。
大腿直筋は周囲にある縫工筋、大腿筋膜張筋、小臀筋とのつながりがあるため、これらの筋についても柔軟性の低下が股関節屈曲制限の要因になることも考えられます。

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