目次
腰部脊柱管狭窄症についてのおすすめ記事
腰部脊柱管狭窄症-どんな病気で症状は?原因は?病型の違いは?進行の仕方は?-
腰部脊柱管狭窄症の歩きにくさ「間欠性跛行」はなぜ生じる?他の病気でも生じる?日常生活での対処方法は?-
腰部脊柱管狭窄症におけるリハビリ-運動効果は?筋トレの必要性は?筋力低下しやすい部位は?筋トレを行う時期は?-
腰部脊柱管狭窄症のリハビリテーション-ストレッチはなぜ必要か?硬くなりやすい部位は?どう評価する?どうストレッチする?
腰部脊柱管狭窄症と手術-行うタイミングは?どんな手術がある?症状は改善する?術後の注意点は?-
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腰部脊柱管狭窄症の日常生活動方法-神経症状を誘発させにくい座位姿勢-
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腰部脊柱管狭窄症とは
腰部脊柱管狭窄症は、神経の通り道である脊柱管が狭くなり、中を通る神経や血管が圧迫され、血流が悪くなり、腰や脚の痛みやしびれが起こる病態のことを指します。
一般的には50歳以上からみられ、70歳以上の高齢者では、二人に一人の割合で発症される確率があると言われています。
腰部脊柱管狭窄症の好発部位は腰椎のうち、上から4番目と5番目の間から発生する神経が障害されることが多いとされています。
脊柱管が狭くなる原因としては、以下のことが考えられます。
・加齢に伴う腰椎の椎間板が膨らむ、周囲の靭帯が厚くなる、骨が変形するなど
・他の腰の病気やケガなどの合併症
・長時間の座位・立位姿勢やによる腰へのストレス
腰部脊柱管狭窄症の症状
腰部脊柱管狭窄症の症状を確認していきます。
•下肢の痛み(坐骨神経痛など)
•下肢のしびれや異常感覚(灼熱感など)
•間欠性跛行
•腰痛
•排尿・排便障害(頻尿、残尿、失禁など)
•その他(下肢脱力、間歇性勃起、陰部のしびれなど)
間歇性勃起とは、性的な欲求および興奮とは無関係に疼痛を伴う異常な勃起が持続する状態です。
初期では軽度のしびれや痛みが主で、日常生活への影響は少ないこともあるが、重症化すると下肢の痛み、しびれ、筋力低下により歩行困難になる場合もあります。
腰部脊柱管狭窄症とロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドロームとは、移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態のことを表す言葉です。
ロコモと略して言われることもあります。
腰部脊柱管狭窄症はこのロコモを導きやすいと言われています。
腰部脊柱管狭窄症はフレイルやサルコペニアとも関連があり、健康寿命にも影響を及ぼすと言われています。
フレイルとは、加齢により心身が老い衰えた状態を表す言葉です。
サルコペニアとは、全身の筋肉量が減少して筋力が低下し、身体機能も低下する状態を表す言葉です。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を表す言葉です。
これらのように、腰部脊柱管狭窄症は様々なところに影響を及ぼすことが考えられます。
腰部脊柱管狭窄症と運動
軽度から中等度(下肢痛の強度に基づく)の腰部脊柱管狭窄症患者においては、保存療法は最大70%の患者に有効とされています。
なお、保存療法により良好な成績が得られやすいのは、変性すべり症や側弯がないこととされています。
変性すべり症や側弯がある場合、早期から体幹の深部筋(インナーマッスル)を鍛えておく必要があると言われています。
運動療法は重度の症例を除けば手術と同等の効果が得られる可能性があると言われているため、腰部脊柱管狭窄症においては運動がかなり重要なことが伺えます。
腰部脊柱管狭窄症 筋トレはなぜ必要か
腰部脊柱管狭窄症における筋トレの必要性を考えていきます。
まず、脊柱の支持機構の強化のため、脊柱筋の筋力増強運動を行うことが重要になります。
これは、筋力が強くなることで腰が安定し、腰痛や下肢痛が軽減し、日常生活の適応性の改善にもつながりやすくなるためです。
腰部脊柱管狭窄症では、脊柱起立筋が高い頻度で脱神経を生じていることから筋トレにより脊柱の動的支持機構の強化が必要と言われています。
腰をそりすぎる姿勢は、筋力低下から起こっている場合もあるため、筋力強化の必要性が高いと言えます。
腰部脊柱管狭窄症 筋力低下しやすい部位
腰部脊柱管狭窄症では第4腰神経根またはL4、第5腰神経根またはL5、第1仙骨神経根またはS1の支配領域の筋力低下が生じやすいとされています。
部位としては以下のようになります。
・L5:足首を反る(足関節背屈)⇨前脛骨筋
・S1:足首を曲げる(足関節底屈)⇨下腿三頭筋
・太もも裏(ハムストリング)はL4、L5、S1支配のため弱
化しやすい
・膝を伸ばす筋肉(大腿四頭筋)の筋力低下もありうる
腰部脊柱管狭窄症で筋トレをするべき時期
腰部脊柱管狭窄症における筋トレに適した時期について考えていきます。
まず、疼痛の強い時期には筋トレは行わないことが原則です。
ただし、長期間の安静は筋力や柔軟性が低下するため避けることが大切になります。
腰部脊柱管狭窄症の病期として、安定化する時期(急性期の強い疼痛が緩和された時期)、調整期(廃用症候群や筋力低下、拘縮が生じた時期)があります。
•リハビリは、安定化期から徐々に開始し、調整期に入れば積極的に行うようにします。
高齢者も多いことから全身状態を考慮して実施することが大切になります。
腰部脊柱管狭窄症におけるトレーニング動画集
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転職サイト利用のデメリット
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「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
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