やる気スコアは、軽度から中等度のアパシー(意欲障害)を評価するための方法のひとつになります。今回、やる気スコアを用いたアパシー(意欲障害)の評価について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

やる気スコアの概要と評価方法、結果の解釈

引用・参考文献

新版あります

やる気スコアの概要

やる気スコアは軽度から中等度のアパシー(意欲障害)を質問紙法により評価するものです。

質問に対する反応がないような高度のアパシー例や認知症、失語を伴う症例には実施困難で、軽度から中等度のアパシー症例に対して適応されるものとなります。

やる気スコアは14項目からなり、意欲に対する積極性(8項目)、意欲に対する消極性(6項目)となっています。

 



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やる気スコアの評価方法

やる気スコアの質問項目

1)新しいことを学びたいと思いますか?
2)何か趣味を持っていることがありますか?
3)健康状態に関心がありますか?
4)物事に打ち込めますか?
5)いつも何かしたいと思っていますか?
6)将来のことについて計画や目標はありますか?
7)何かをやろうとする意欲はありますか?
8)毎日張り切って過ごしていますか?
 (評価:全くない3 少し2 かなり1 おおいに0)

9)毎日何をしたらいいか誰かに言ってもらわなければなりませんか?
10)何事にも無関心ですか?
11)関心を惹かれるものなど何もないですか?
12)誰かに言われないと何もしませんか?
13)楽しくもなく、悲しくもなく、その中間位の気持ちですか?
14)自分自身にやる気がないと思いますか?
 (評価:全くちがう0 少し1 かなり2 まさに3)

脳疾患によるアパシー(意欲障害)の臨床 P27

 

やる気スコアの結果の解釈

各項目の得点を合計して総合点数を算出します。

日本では16点以上がカットオフポイントになっています。

アパシーは前頭葉機能障害の指標の一つであり、血管性認知症ではアルツハイマー型認知症と比較し、認知機能検査における見当識・遅延再生の低下が軽度でアパシーの頻度が多いことと、やる気スコアにおける意欲障害が高度という特徴があります。

このことから、アパシーのスクリーニングを通して血管性認知症の早期発見や進行予防に役立つ可能性があります。

 

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アパシーは脳血管障害におけるADLの阻害因子として重要であり、アパシーの有無と重症度の評価から病態把握を行い、適切な患者指導やリハビリテーション、薬剤処方などが可能になり、ADL能力の向上や介護負担軽減につながる可能性があります。

アルツハイマー型認知症では進行とともにアパシーが出現し、またパーキンソン病においてもアパシーが認められます。

アパシーに対する診断や家族指導、リハビリテーションへの指標となり、患者や家族のQOL向上につながることが考えられます。

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