橈骨遠位端骨折のリハビリテーションでは、術後初期においては手指の拘縮を防ぐことも重要な意味があります。今回、手指の拘縮を防ぐための自分でできるエクササイズについてまとめていきたいと思います。

橈骨遠位端骨折のリハビリテーション!手指の拘縮を防ぐエクササイズ!

橈骨遠位端骨折術後と手指拘縮

橈骨遠位端骨折の術後のリハビリテーションは早期から行われます。
その際、手指の拘縮には十分注意しておく必要があります。
術後は炎症症状もあるため手関節から手指にかけて浮腫が生じやすく、浮腫のコントロールとともに手指の運動をしっかりと行っておく必要があります。
浮腫のコントロールについては以下の記事を参照してください。
橈骨遠位端骨折のリハビリテーション!浮腫のコントロール!

手指拘縮を防ぐには、母指やその他の手指の自動・他動運動や屈筋健の癒着を防ぐためのエクササイズが必要になります。

 

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術後の運動指導

リハビリテーションを提供する時間は限られていることから、自主的に運動を行えるように運動方法を指導することが大切になります。
手指を動かすことの重要性(拘縮の予防)を説明するとともに、運動においてはどのような点に注意すれば良いのかをデモンストレーションを含めて練習してもらうようにします。

本人の認知機能が低下しており、理解力や記憶力の低下が疑われる場合には、家族にも運動方法を指導するなどして対象者に運動を行ってもらえるように援助していく必要があります。
対象者または家族に指導を行っても、その場では覚えていても時間が少し経つと「どんな事するんやったかな」と運動方法を忘れてしまうことがあります。
そのようなことを防ぐためには、図や写真を用いた用紙を渡すなどの対策を行う必要があります。

 

母指の運動方法

母指の運動としては、掌側外転・内転、橈側外転・内転の動きが重要です。
また、対立運動も重要な母指の運動になります。
橈骨遠位端骨折の術後においては、母指の運動指導を忘れがちになるので、その点をしっかりと指導できるようにしたいところです。
ポイントとしては、母指の運動を行うことによって、痛みが生じない程度に行うことです。
手全体の浮腫により母指の運動が行いにくいことがあると思いますが、積極的に母指の運動を行えるように指導する必要があります。

手指の運動方法

掌側ロッキングプレートを用いた手術では、屈筋健の癒着を防ぐことが重要です。
屈筋健の癒着が起こってしまうと、関節可動域制限が生じてしまいます。
屈筋健が癒着すると、手指屈曲の自動関節可動域<手指屈曲の他動関節可動域となります。
また、手指屈曲の他動関節可動域は正常範囲となります。

屈筋健の癒着を防ぐには、屈筋健のグライディングエクササイズが行われます。
図のような手指の肢位をとるのですが、それぞれの肢位において滑る屈筋健が異なります。
知識として知っておくと良いと思います。

 

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①伸展握り
伸展握りはMP関節屈曲、PIP関節伸屈曲、DIP関節展位で握りこぶしを作る肢位になります。
この肢位では、腱鞘と骨に対して浅指屈筋健が大きく滑ります。

②鉤握り(引っ掛け握り)
鉤握り(引っ掛け握り)はMP関節伸展、IP関節屈曲位の肢位をとります。
この肢位では、浅指屈筋と深指屈筋の間で大きく健が滑ります。

③握りこぶし
通常の握りこぶしで、MP、IP関節は屈曲位をとります。
この肢位では、腱鞘と骨に対して深指屈筋健が大きく滑ります。

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