脳卒中うつスケール、脳卒中情動スケールは、脳卒中後に生じるうつ症状、情動障害を定量的に測定するスケールです。今回、両スケールの概要と使用方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

脳卒中うつスケール、脳卒中情動スケールの概要と使用方法、結果の解釈

参考文献

脳卒中うつスケール、脳卒中情動スケールの概要

脳卒中うつスケール、脳卒中情動スケールは脳卒中後に生じるうつ状態や情動障害を定量的に評価するためのツールです。

脳卒中うつスケールは、
①気分
②罪責感、絶望感、悲観的考え、自殺念慮
③日常生活への興味、楽しみ
④精神運動抑制または思考停止
⑤不安、焦燥
⑥睡眠障害
⑦表情

の7項目からなります。

 

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脳卒中情動スケールは、
①気分
②日常生活動作・行動
③不安・焦燥
④脱抑制行動
⑤睡眠障害
⑥表情
⑦病態・治療に対する対応
⑧対人関係

の8項目からなります。

 

2つのスケールには意味があり、脱抑制、意欲障害、病態・治療への態度、対人関係などの広い意味での情動障害の重症度と、うつ状態の重症度は区別されるべきだという考えからです。

気分、不安・焦燥、睡眠障害、表情の項目は両スケールに共通しており、両スケールを合計した項目数は11項目になります。

2つのスケールは同時評価が可能であり、臨床では同時評価票を用いることが有用と思われます。

脳卒中感情障害(うつ・情動障害)スケール同時評価票

脳卒中感情障害(うつ・情動障害)スケール同時評価票の用紙は日本脳卒中学会からダウンロード可能です。

http://www.jsts.gr.jp/img/jss-de.pdf

脳卒中うつスケールでは、罪責感、絶望感、悲観的考え、自殺念慮の項目が重要視されています。

また、睡眠障害の項目の重要性が次に高いとされています。

自殺念慮や睡眠障害を伴う患者さんでは注意が必要なこともあり、このような重み付けとなっているようです。

 

脳卒中情動スケールでは、脱抑制行動の重要度が高くなっています。

脱抑制による暴力行為などは、病棟などでも問題になることは多く、このような重み付けになっているようです。

各項目の点数のつけ方と合計点の算出

11項目それぞれについて該当する回答をアンカーポイントの空欄にチェックを入れ、それに対応するスコア値の合計を算出します。

さらに常数の+9.50(脳卒中うつスケール)、+14.00(脳卒中情動スケール)を加え、重症度スコアを算出します。

 

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結果の解釈

重症度の分類や、カットオフ値などは定められていないようです。