記憶障害の詳しすぎる評価法やリハビリテーションアプローチを紹介
失行をくまなく評価し、リハビリテーションアプローチにつなげる知識と方法!
高次脳機能障害と作業遂行上のエラーに対する支援とアプローチの例
前頭葉損傷(遂行機能障害)に対する評価と作業療法、リハビリテーションアプローチ
ゲルストマン症候群に対してはどのようなリハビリ(作業療法)を行うのか
高次脳機能障害があると、作業遂行上のエラーを引き起こす可能性が高くなります。それは、職業生活上においてミスにつながり対象者の不利益となる可能性が高くなります。今回、高次脳機能障害と作業遂行上のエラーに対する支援とアプローチの例についてまとめていきたいと思います。
目次
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職業生活を送るには様々な作業環境において、リスクを管理しながら集中して取り組む必要があります。
作業遂行に関わる高次脳機能障害としては、
・疲れやすさ
・ストレス耐性
・注意機能
・記憶機能
・遂行機能
・視空間機能
などが関係しています。
これらの機能障害があると、作業遂行上になんらかのエラーが生じることが予想されます。
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疲れやすさ(易疲労性)には、身体的な疲労と、精神的な疲労があります。
身体的な疲労はイメージしやすいと思いますが、体を動かすことによって感じる疲労です。
一方、精神的な疲労には、頭を使うような作業をしたときに感じる疲れというとイメージしやすいでしょうか。
精神的な疲労から、気分状態が落ちていくことも考えられることから、身体的・精神的疲労に対しては、両方ともにアプローチできることが望ましいといえます。
疲れやすさに対しては、
・こまめに休憩をとる
・体を動かす
・その場を離れて休む
などが考えられます。
また、このような対処法が実践できるように、職場との調整も必要になるでしょう。
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ストレス耐性が低いと、取り組みへの意欲が低下したり、ストレスフルになって身体的・精神的機能に悪影響を及ぼす可能性が考えられます。
ストレス耐性の低さにおいても、疲れやすさの対処と同様に、
・こまめに休憩をとる
・その場を離れて休む
などの対処を行うことが必要になります。
また、どのようなことに対してストレスを感じやすいのかを把握ることも大切です。
作業の負荷を調整することで、ストレス耐性の低さをカバーできる可能性もあります。
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注意機能低下により、
・注意集中が維持できない
・注意を配分できない
・他からの刺激に反応しやすい
などが行動上見られ、それにより作業遂行にエラーを生じることが考えられます。
これらに対しては、
・注意集中を維持できる時間を把握した上で、休憩をとる
・復唱しながら作業の完了を確認する
・レ点チェックを実施する
・指差し確認をする
などを行います。
また、注意事項が書かれている付箋を使用したり、注意機能の低さをカバーできる環境設定(ブラインドやパーテーションで区切る、耳栓を使用する、周りを整理整頓する)を行うことも有効です。
自分から休憩を取りにくい方であれば、他者から休憩を促すような設定も必要になるかもしれません。
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記憶機能の低下があると、
・指示されたことを忘れてしまう
・短期記憶の保持ができない
などが行動上見られ、それにより作業遂行にエラーを生じることが考えられます。
これらに対しては、
・復唱しながら作業の完了を確認する
・レ点チェックを実施する
・指差し確認をする
などにより作業遂行上のエラーをできるだけなくせるようにしていきます。
よく電車の車窓さんも声かけ指差ししながら確認作業を行っていますが、それと同じで、忘れずミスなく作業できるようにするためには大切な方法になります。
また、覚えておきたいことを付箋に書いておいたり、メモリーノートを使用することも手段として活用できます。
マニュアルや作業見本を提示しながら、記憶の定着具合を評価していくことも重要です。
また、記憶容量の大きさにもよりますが、指示の出し方も一つずつなのか、複数の指示を出しても大丈夫なのか、文章で提示したほうがよいのかなども検討する必要があります。
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遂行機能の低下があると、
・作業の正確さが不十分
・計画作成が困難
・作業の効率性が低下
・時間管理が苦手
などが行動上見られ、それにより作業遂行にエラーを生じることが考えられます。
これらに対しては、
・復唱しながら作業の完了を確認する
・レ点チェックを実施する
・指差し確認をする
などにより作業遂行上のエラーをできるだけなくせるようにしていきます。
また、マニュアルの使用やタイマーを活用、作業レベルの調整などを通じて、遂行機能を補完できるようにしていくことが大切になります。
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半側空間無視があると、
・ある部分(左右どちらか)の作業すべき箇所に抜けがみられる
などが行動上見られ、それにより作業遂行にエラーを生じることが考えられます。
これらに対しては、
・復唱しながら作業の完了を確認する
・レ点チェックを実施する
・指差し確認をする
などにより作業遂行上のエラーをできるだけなくせるようにしていきます。
また、不必要な箇所を隠したり、定規を用いることで認識しにくい箇所への気づきを高めるようなことも必要かもしれません。
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