COPDの重症度、生命予後評価が可能なものとして、BODE indexがあります。今回、BODE indexの概要と評価方法、結果の解釈についてまとめていきたいと思います。
目次
COPDの重症度、生命予後評価!BODE indexの概要と評価方法、結果の解釈
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BODE indexの概要
BODE indexはCelliらによって報告された多次元重症度指数です。
Body Mass Index:栄養状態
Degree of Obstruction:気流閉塞の程度
Dyspnea:息切れの程度
Exercise Capacity:運動能
BODE indexは、以下の指標から構成されています。
・体格:body mass index(BMI)
・気道閉塞:%FEV1
・呼吸困難感:modified Medical Research Council (mMRC)
・運動耐容能:6分間歩行距離(6Minutes Walking Distance)
これらの指標の結果から、重症度や生命予後を定めていきます。
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BODE indexの評価方法
体格:body mass index(BMI)
BMIは、以下の式により求められます。
現体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出されます。
肥満度の判定では、18.5未満で「低体重」、18.5以上25.0未満で「普通体重」、25.0以上30.0未満で「肥満(1度)」、30.0以上35.0未満で「肥満(2度)」、35.0以上40.0未満で「肥満(3度)」、40.0以上で「肥満(4度)」となります。
BMIとリハビリテーションの関係では、現体重でBMIが18.5未満でも、体重が増加傾向の場合は機能改善を目的とした訓練を実施でき、逆にBMI25以上でも、体重減少が著名な場合は機能維持を目的とした訓練を実施します。
COPDにおいては、体重減少は栄養障害との関連も指摘されています。
体重減少率(%)は、(通常体重−現体重)÷健常時体重×100で算出されます。
判定は、1週間で2%、1ヶ月で5%、3ヶ月で7.5%、6ヶ月で10%以上の減少で中等度栄養障害が疑われます。
体重減少率は栄養障害の予後の判定に利用されます。
通常体重比(%)は現体重÷通常体重×100で算出されます。
判定は、85〜95%で軽度栄養障害、75〜85%で中等度栄養障害、74%以下で重度栄養障害となります。
標準体重は身長×身長×22で算出されます。
栄養とリハビリテーションに関しては以下の記事も参照してください。
栄養学を根拠としたリハビリテーションの考え方と実践方法
COPDと食事、栄養!リハビリテーションで知っておきたい事!
気道閉塞:%FEV1
%FEV1とは、1秒率のことをさします。
1秒率は、以下の式で求められます。
1秒率(FEV1%)=1秒量(FEV1)÷努力肺活量(FVC)×100
ここで用語を整理、確認していきます。
努力肺活量(FVC):最大量の吸入を行った後に、強制的に呼出した空気の最大量
1秒量(FEV1):努力肺活量測定の最初の1秒間の努力呼気量
簡単に言うと、呼吸機能検査で、大きく吸って、思いっきり吐いた空気の量が努力肺活量で、その中の最初の1秒間の空気の量が1秒量になります。
呼吸困難感:modified Medical Research Council (mMRC)
修正MRC息切れスケールは、以下のようにグレードが分類されています。
0:激しい運動をした時だけ息切れがある。
1:平坦な道を早足で歩く、あるいは緩やかな上り坂を歩く時に息切れがある。
2:息切れがあるので、同年代の人よりも平坦な道を歩くのが遅い、あるいは平坦な道を自分のペースで歩いている時、息切れのために立ち止まることがある。
3:平坦な道を約100m、あるいは数分歩くと息切れのために立ち止まる
4:息切れがひどく家から出られない、あるいは衣服の着替えをする時にも息切れがある。
運動耐容能:6分間歩行距離(6Minutes Walking Distance)
6分間歩行テストを行う意義としては、全身持久力を把握できる点にあります。
一周30m以上の周回路または50m以上の折り返し直線路に5m毎に目印を置く
(※10m間隔で白い目印,5m目に赤い目印等を置くと計測が容易になる)。
1)十分な準備運動の後,スタートラインに立つ(全員が同じ位置からスタートするよりも,5mずつずらした位置からスタートできるようにすれば理想的である。直線路を用いる場合には,常にラインが左手になるように歩くように指示する)
(2)両肘を軽く伸ばし,できるだけよい歩行姿勢を保ち,普段歩く速さで6分間歩く。
(3)スタートの合図で歩行を開始する。
(4)測定者は,被測定者が走ることがないように,またいつも片方の足が地面についた状態を保って歩くように指示する。
(5)スタートから1分毎に,その経過時間を伝える。
(6)6分目に終了の合図をする。
記録は5m単位とし,5m未満は切り捨てる。
*専門書によって声かけの頻度が違うことがあります。
例えば、
1分経過:いい感じで歩けています。残り時間は5分です。
2分経過:順調に歩けています。残り時間は4分です。
3分経過:その調子を維持してください。残り半分まできました。
4分経過:そのままの感じで歩いてください。残り時間はあと2分です。
5分経過:いい感じで歩けています。残り1分になりました。
終了15秒前:あと15秒です。止まってと声かけするので、合図があればすぐに止まってください。
などと声かけすることが推奨されています。
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BODE indexの結果の解釈
各指標で得られた結果を以下の表を参照しながら、点数を出していきます。
0 | 1 | 2 | 3 | |
%FEV1 | ≧65 | 50〜64 | 39〜49 | ≦35 |
6分間歩行距離(m) | ≧350 | 250〜349 | 150〜249 | ≦149 |
MRC息切れスケール | 0〜1 | 2 | 3 | 4 |
BMI | >21 | ≦21 |
各項目の評価数値に対し、BODE indexの点数を加えていきます。
点数が高いほど重症と判断されます。
重症度
0~2点:I群(軽症)
3~4点:II群(中等症)
5~6点:III群(重症)
7~10点:IV群(最重症)
予後に関しては、以下の図を見るとわかりやすいと思います。
出典:https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/104/6/104_1115/_pdf
BODE indexは、リハビリテーションにおいては、対象者への指導の際に用いられたり、リハビリテーション効果を示すために用いられることがあります。
最重症の方では、リハビリテーションを行っても改善が得られにくいことが考えられるため、早期より患者教育、指導を行い、リハビリテーション効果を得られるようにアプローチしていくことが大切になります。
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
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