高齢者では、脊柱(胸腰椎)が後彎している方を多く見かけます。これらの方では、姿勢の影響により膝が屈曲したり、腰痛、膝関節痛につながることもあります。また、圧迫骨折の方では、脊柱後彎姿勢は骨折部の圧潰を進行させてしまう恐れもあり、その姿勢矯正は重要なポイントになります。今回、脊柱(胸腰椎)後彎のメカニズムと膝屈曲の関係や、改善方法とリハビリでの注意点についてまとめていきたいと思います。



目次

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脊柱(胸腰椎)後彎のメカニズムと膝屈曲の関係!改善方法とリハビリでの注意点!

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骨盤や体幹の前後傾と腰椎、股関節の関係

骨盤前傾と骨盤後傾

高齢の対象者の方を見ていると、骨盤が後傾していることが多いと思います。

ここで、骨盤前傾と後傾について考えていきます。

骨盤前傾と骨盤後傾は、以下の2つの動きに伴うものだと解釈ができます。

・腰椎の運動に伴うもの
腰椎前彎に伴う骨盤前傾
腰椎後彎に伴う骨盤後傾
・股関節の運動に伴うもの
股関節屈曲に伴う体幹前傾(骨盤前傾)
股関節伸展に伴う体幹後傾(骨盤後傾)

腰椎を前彎させるために重要な筋は?

腰椎の前彎、後彎は、第3腰椎がキーポイントになります。

それは、第3腰椎は水平な位置をとっており、前彎のスタートになるためです。

第4・5腰椎は、仙骨が傾いた方向と同じ動きをしますが、第3腰椎は水平のままで動きを切り替えていきます。

そのため、第3腰椎はモビリティーとスタビリティーが必要になります。

腰椎を前彎させるために必要な筋肉は、

・多裂筋
・腸腰筋(主に大腰筋)

です。

多裂筋が収縮(toneが上がる)すると腰椎を前彎させ、骨盤は前傾します。

また、多裂筋が弛緩(toneが下がる)すると腰椎を後彎させ、骨盤は後傾します。

大腰筋が収縮(toneが上がる)すると腰椎を前彎させ、骨盤は前傾します。

また、大腰筋が弛緩(toneが下がる)すると腰椎を後彎させ、骨盤は後傾します。

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腰椎の後彎(骨盤後傾)と胸椎屈曲の関係性

胸椎屈曲姿勢を作り出す要因

腰椎部と胸椎部の関係性をみていきます。

例えば第3腰椎が前に傾くと、それをとめるために背筋群は過剰に働いてしまいます。

これは、背部痛の原因になる可能性があります。

前途しましたが、腰椎の動きで重要なのは第3腰椎です。

胸椎についても、胸椎を動かす筋は第3腰椎についています。

そのため、第3腰椎が後ろに傾くと、その上についている(胸椎を動かす)筋は働くことが難しくなり、胸椎屈曲姿勢につながります。

胸椎の多裂筋

胸椎に関する多裂筋は、第8・9胸椎を境として放射状に付着しています。

そのため、胸椎の伸展を作っていくのに重要なのは特に第8・9胸椎です。

対象者の方でよくみられるのは、対象者に「背中を伸ばしてください」と指示した際に、胸椎の伸展を腰腸肋筋などを使っているパターンです。

その場合、上部体幹の伸展は努力的には生じますが、第3腰椎は屈曲したままということが多いです。

理想的な胸椎の伸展は、第8胸椎が(おおよそ肩甲骨下角の位置)前方に移動するような動き方です。

また、胸椎の伸展が出にくい方では、後頭で筋緊張が亢進し、上位頚椎伸展、下位頚椎が前方移動し、目線が上に行くようなことが観察されます。

胸椎の屈曲が及ぼす悪影響

胸椎が屈曲していることで、様々な動作を行うときに弊害が出てしまうことがあります。

例えば椅子からの立ち上がり動作を考えてみた場合、上部体幹から屈曲を作ってしまっていると、骨盤は自ずと後傾します。

立ち上がりにおいては臀部、骨盤はタイヤのようなものですから、骨盤の後傾は車のギアをバックに入れるようなものです。

そのような状態で立ち上がりを行おうとすると、加速度が得られず、代償的に上司の引き込み優位の動作になってしまいます。

胸椎屈曲とリーチング動作の関係性をみていきます。

通常のリーチング動作では、第8胸椎が対象物に向かいまっすぐに前へ、水平に動いていくことが重要になります。

しかし、上部体幹の屈曲は、第8腰椎が水平に前方移動するのを妨げてしまいます。

これでは胸椎は下方向に向かい、肩だけで上肢屈曲を作ろうとしてしまいます。

また、代償的に上腕二頭筋の活動を高めて、リーチングで肘が屈曲パターンとなってしまうことも考えられるでしょう。

このようなことからも、胸椎伸展を促す多裂筋の働きは大切なことがわかります。

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股関節の運動と体幹、骨盤の前後傾に関わる筋

股関節の運動と体幹、骨盤の前後傾

前途しましたが、骨盤の前後傾に関わる股関節の運動として、

・股関節屈曲に伴う体幹前傾(骨盤前傾)
・股関節伸展に伴う体幹後傾(骨盤後傾)

がありました。

股関節の動きに伴う場合は、骨盤と体幹が一体となり傾斜していくようなパターンが確認されます。

では、それらに関わる筋との関係性をみていきます。

座位姿勢における筋の働きと股関節・体幹・骨盤の運動との関係性

以下は主に座位姿勢における筋の働きと股関節・体幹・骨盤の運動との関係性です。

腸骨筋が収縮(toneが上がる)すると、股関節は屈曲し、骨盤・体幹は前傾位となります。

また、腸骨筋が弛緩(toneが下がる)すると、股関節は伸展し、骨盤・体幹は後傾位となります。

大腿直筋が収縮(toneが上がる)すると、股関節は屈曲し、骨盤・体幹は前傾位となります。

また、大腿直筋が弛緩(toneが下がる)すると、股関節は伸展し、骨盤・体幹は後傾位となります。

ハムストリングスが収縮(toneが上がる)すると、股関節は伸展し、骨盤・体幹は後傾位となります。

また、ハムストリングスが弛緩(toneが下がる)すると、股関節は屈曲し、骨盤・体幹は前傾位となります。

立位姿勢における筋の働きと股関節・体幹・骨盤の運動との関係性

立位姿勢を考えていくときには、座位での筋活動との関係性に加えて、いくつかの要素をプラスして考えておく必要があります。

腸骨筋

腸骨筋は、座位姿勢では弛緩(toneが下がる)においては股関節伸展、骨盤・体幹後傾位になりました。

腸骨筋は立位においては、股関節伸展、骨盤・体幹後傾位での姿勢をキープする場合には、股関節屈曲の作用が必要になりますが、腸骨筋の機能低下があると、困難になるため、股関節を屈曲させることで重力に従うような姿勢をとることがあります。

大殿筋

大殿筋の弛緩(toneが下がる)する場合には、

股関節屈曲・骨盤前傾
股関節伸展・骨盤後傾

のどちらのパターンについても考える必要があります。

これは、腸骨筋の機能低下の有無によって変わります。

腸骨筋の機能低下がある場合:
腸骨筋の収縮により抗重力的に股関節伸展が行えず、股関節屈曲・骨盤前傾位になります。

腸骨筋の機能低下がない場合:
大殿筋の弛緩(tone低下)を重力に従うように股関節伸展・骨盤後傾位をとります。

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腰椎後彎、骨盤後傾と運動連鎖

腰椎後彎、骨盤後傾と下肢への影響

腰椎後彎、骨盤後傾は下肢のアライメントにも影響を及ぼします。

腰椎や骨盤といった一部分を見るのではなく、身体全体として捉えていくことが大切になります。

腰椎後彎、骨盤後傾に伴う運動連鎖では、

・股関節伸展、外転、外旋位
・膝関節屈曲、内反、内旋
・足関節背屈、外反

となります。

腰椎および骨盤の姿勢が矯正できるのであれば良いですが、できない場合に各関節レベルで拘縮が進むと、不良姿勢はいっそう強まってしまいます。

頭部前方変移姿勢

対象者の多くは、頭部が前方にある姿勢をとっています。

頭部が前方に位置する原因としては、

・脊柱起立筋の萎縮や筋力低下
・猫背姿勢の習慣化
・前屈み姿勢の習慣化

などがあります。

これらの要因は、腰椎後彎、骨盤後傾を加速させ、脊椎疾患につながり、さらに頭部前方変移の姿勢を促してしまいます。

骨盤後傾位と膝関節

スクリューホームムーブメント

歩行を考えていくときに、直立荷重位において膝関節は伸展していた方が有利になります。

それは、膝関節が伸展していて、位置エネルギーが高い位置にある方が、重心移動に伴いエネルギーをそのまま利用できるためです。

通常、膝関節を伸展させるためには、大腿骨の関節窩の長さは外側の方が長いため、最終域に到達するためには外旋の動きが必要です。

この動きを、スクリューホームムーブメントと呼びます。

OKCでは、変形性膝関節症があっても外旋を誘導すると膝関節は伸展します。

しかし、立位(CKC)では下腿の回旋(脛骨側で回旋を作れない)ができないため、大腿骨の内旋を行います。

この内旋は、靭帯のテンションによって成り立っており、筋肉での制御ではなく、股関節の形状と関節包のテンションによるものです。

変形性膝関節症に関することは以下の記事を参照してください。
変形性膝関節症と膝手術(TKA)!日常生活動作(ADL)指導とリハビリ、健康管理まで!

骨盤後傾と膝伸展

骨盤が後傾すると、運動連鎖により大腿骨は外旋します。

これでは、スクリューホームムーブメントは起こせず、膝関節は伸展できません。

この状態で膝関節を伸展させるには、足部からの運動連鎖で脛骨を外旋させる必要があります。

そうすると、足関節は内反します。

脛骨が外旋するということは、脛骨が外に倒れるということですから、当然変形性膝関節症につながりやすくなります。

脛骨が外旋のために足関節を内反すると、荷重は外側に移動します。

通常はこのとき第5中足骨や立方骨(外側ユニット)が制御しますが、これでは勢い良く外旋はできません。

そのため、外旋をするために(くずしていく)、母指内転筋(立方骨から母趾球筋につく)を使わないように制御していくと、足関節内反がみられなくなります。

変形性膝関節症の方においては、むしろ外反しているのはこのような理由からです。

このように、骨盤後傾位と膝関節には密接な関係性があることがわかります。

膝伸展をつくり機能的な直立荷重位をつくるには、骨盤を前傾させるようなトレーニングが必要になります。

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圧迫骨折後は脊椎の後彎が助長されやすい理由

圧迫骨折後に、脊柱が後彎しやすいというのは、臨床場面でもよく遭遇することだと思います。

その理由としては、圧迫骨折後の椎体は荷重圧によって圧潰が進行し、重心が前方に移動してしまうためです。

また、ストレートネック、胸椎後彎、骨盤後傾がみられるような方では、骨折前から重心は前方に位置しています。

そのような状態では、圧迫骨折後はさらに脊椎後彎は進んでしまう可能性が高くなります。

そして、離床がうまく進まないことで、廃用性の筋萎縮や筋力低下が進むと、立位での膝伸展が得られず、さらに脊椎の後彎が進んでしまいます。

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脊椎後彎姿勢は腰背部筋の萎縮を招きやすい?

脊椎が後彎しているような姿勢では、腰背部筋の活動は高くなり、筋の内圧は上昇します。

そのような状態が長い期間続くと、筋細胞が破壊され、筋萎縮や脂肪組織の浸潤が生じます。

筋萎縮により腰背部のアライメントを維持できないと、脊椎後彎姿勢はさらに進んでしまいます。

筋肉での支持が得られない場合、椎間板や靭帯に頼りますが、それでは椎間板や靭帯自体が変性したり傷んでしまったりするリスクが高くなります。

このような方では、重心の前方移動を後方支持機構でコントロールすることは不可能ですから、圧潰や脊椎後彎が進行しやすくなります。

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脊柱(胸腰椎)後彎の改善方法とリハビリでの注意点!

脊椎後彎に対するリハビリを、簡単にではありますが説明していきたいと思います。

体幹伸筋の筋力強化

体幹伸筋群の筋力低下は、脊椎後彎を加速させます。また、座位や歩行といった動作において、重心が前方に移動し過ぎるのを防ぐ役割も持っています。

赤羽先生は、体幹伸筋群のトレーニングとして、圧迫骨折例にも利用できるチューブトレーニングを推奨しています。

これは、上肢を挙上させる際には体幹は固定する筋肉としての役割があるのですが、その性質を利用したものになります。

①平行棒にセラバンドを巻きつけ、片手で持ち肩を挙上させます(120°程度)。
②120°のところで静止させます。
③ゆっくりと最初のスタート位置まで戻します。

この動きでは、①で求心性収縮、②で等尺性収縮、③で遠心性収縮が促されます。

脊椎後彎が目立つ方では、体幹伸筋群のtoneを保つことができない方がほとんどです。

筋のtoneをコントロールするのはγ(ガンマ)系なのですが、これは筋の粘性要素(シリンダーでみられるような制御)です。

筋のtoneを高めていくためには、速度を速める必要があります。

そのため、骨盤前後傾のトレーニングでは速度も意識させながらニュートラルポジション(骨盤前後傾中間位)の運動学習が促せるように配慮することも必要です。

腸腰筋のトレーニング

腸腰筋は、

・腸骨筋(腰椎肋骨突起に起始し、小転子に停止)
・大腰筋(腸骨窩に起始し、小転子に停止)

の2つの筋を合わせた総称です。

腸腰筋の主な作用は股関節屈曲運動ですが、姿勢制御における筋としての働きもあります。

大腰筋は腰椎前後彎の姿勢によりその働きが異なるという特徴があります。

腰椎前彎位:大腰筋の収縮は腰椎前彎方向に作用する

腰椎後彎位:大腰筋の収縮は腰椎後彎方向に作用する

この特徴を把握しておけば、腸腰筋のトレーニングにおいては、腰椎を中間位から前彎位に保持しながら行うことがわかります。

大腿四頭筋のトレーニング

骨盤後傾位が立位における膝伸展の出にくさにつながることは前途しました。

立位における膝伸展位は、膝関節を伸展させる大腿四頭筋の筋力低下や、膝関節屈曲拘縮(伸展できない)によっても妨げられます。

膝関節が屈曲した姿勢では重心は前方に移動するため、代償的に股関節は伸展し、骨盤は後傾位をとりやすくなります。

骨盤後傾は膝を伸展させにくくし、また膝伸展のしにくさは骨盤後傾位をつくるというような、負のスパイラルに陥ることになります。

そのため、スクワットのような大腿四頭筋のトレーニングを行う必要があります。

また、その際には骨盤は立位に対して直立に保ちながら行うことが大切です。

前胸部の柔軟性

猫背姿勢の方では、大胸筋、小胸筋などの前胸部の筋が短縮している方が多いと思います。

この姿勢では、頭部が前方に変移しやすくなり、胸椎の後彎を強めてしまうことにつながります。

前途しましたが、脊椎の後彎姿勢は腰背部筋の過剰使用につながり、腰背部痛の原因となってしまいます。

そのため、前胸部の柔軟性を改善することが姿勢矯正には必要になります。

頭部前方姿勢の改善には以下の記事を参照してください。
スマホ首、ストレートネック改善エクササイズ
座ってできる姿勢矯正法!猫背と腰痛を防ぐ腰椎前彎エクササイズ!

僧帽筋のトレーニング

僧帽筋、特に中部や下部繊維の筋力低下があると、肩甲骨は外転、下方回旋方向に変移し、不良な姿勢アライメントにつながってしまいます。

この姿勢は、上半身の重心が前方に移動してしまうのですが、これでは脊椎が後彎しやすくなってしまいます。

ただし、前途した前胸部の柔軟性がなく、緊張しているような状態では僧帽筋の筋機能は発揮されにくくなります。

そのため、前胸部の柔軟性を獲得した上で、僧帽筋のトレーニングが行われる必要があります。

僧帽筋の中部、下部のトレーニングについては以下の記事も参照してください。
首が回らないなど肩こりの原因とセルフストレッチ、トレーニング

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