高次脳機能障害のリハビリテーションアプローチでは、促しや手がかりを用いて認知と知覚の処理を改善させていくことが必要になります。今回、高次脳機能障害の行動変容につなげる洞察力、エラー検出、戦略発展能力の促し方について、文献を参考にまとめていきたいと思います。
目次
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対象者は、様々な活動を通じて認知リハビリテーションを行います。
その際、活動中や活動後に生じる対象者からのフィードバックによって、アウェアネスの判別が行えます。
活動過程は対象者のメタ認知(自己の認知能力と遂行を確認するための能力についての知識)、一般的な知識を高めることができます。
様々な活動を通して、セラピストと対象者は、活動遂行と遂行の戦略について話し合う必要があります。
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行動変容のために、プロンプティング(促し)、シェイピング(求められた後の行動に似た反応を徐々に強化する)、条件付けの強化(適切な反応に対する報酬条件)などを利用します。
セラピストは、計算され、順序立てられた方法で促しや手がかりを提供する必要があります。
これにより、対象者の洞察力、エラー検出、戦略の発展能力を促進することが可能になります。
プロンプティングの方法:
①「これが正しい方法/答えだとどのように知りましたか?」、「なぜこの答え/方法を選んだのですか?」
*これは、対象者の注意を課題遂行とエラー発見へ向け直す質問です。
対象者は一般的な手がかりで自己修正できるかを評価します。
②「あれは正しくありません。なぜですか?」
*エラーについての特異的で一般的なフィードバックを与えています。
対象者はエラーを見つけ、修正し始めることができるかを評価します。
③「それはただしくないです。どうしてかというと…」
*エラーについての特異的なフィードバックを与えています。
対象者はエラーを指摘された時に修正できるかを評価します。
④「これを試してみましょう」
*例として、ゆっくり行う、各段階を大きな声で言う、開始前に計画を言語化する、チェック表を使うなどです。
特異的で交互のアプローチを使用します。
与えられた戦略を使用できるかを評価します。
⑤課題が変更され、「別の方法で試してください」
*1つの指標により課題を変更します。
対象者は課題を遂行できるかを評価します。
新規の課題では、再度①から順にプロンプティング行います。
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