今回、超皮質性運動失語症の特徴とコミュニケーション促進のための関わり方について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

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超皮質性運動失語症の特徴とコミュニケーション促進のための関わり方

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文献

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超皮質性運動失語症の特徴(復唱は良いが自発話が著しく少ない)と症状

脳の損傷部位は前頭葉であり、超皮質性運動失語症では言語面、認知面の両方の要素を持ちます。
対象者は自発的に話すことは困難で、他者から促さない限りほとんど話すことなく、促されたとしても会話の開始に時間がかかり、中断してしまうことが多く見られます。
その一方で復唱は長い文だとしても正確に努力なく可能です。
失構音や音韻性錯語はありませんが、語性錯語はみられることがあります。
換語障害(単語を思い出せない)がみられることもあります。

聴き手は言語的な反応を促すために話題と質問を組み立てる必要があります。

超皮質性運動失語症では、伝達内容を整理することが難しいですが、流暢な発話は維持できます。
認知機能不全の結果、発話や書字の表出に制限を生じます。
聴理解や文字理解は一般的には保たれており、読解、音読も良好な場合が多いです。
しかしながら、病巣範囲によって一概にはそうとは言えません。

対象者は自分のコミュニケーションの問題には無関心である可能性が高い傾向にあります。
自分の遂行能力を過大評価する傾向にあり、スタッフや支援者の働きかけにより欲求不満となることがあります。
認知面の問題から、生活の遂行のためにメモリーノートや等を使用することを期待するかもしれませんが、スタッフの促しがなければ何もできないことが多くあります。

持続した発話の開始と話の組織化の低下は、社会・就業能力の改善を妨げる可能性があります。
またこれらは、言語障害よりも遂行機能の低下の反映である可能性があるとされています。

支援では、会話の開始や維持、訂正を聴き手に依存している傾向があるため、予定表やノート、会話を促進するシステムを使用するために、多くの励ましを必要とします。

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超皮質性運動失語症の病巣

超皮質性運動失語症の病巣は、左半球のブローカ領域上方の小さな皮質下病変や、言語中枢よりも外側かつ前方の部分になります。

ここで、失語症状がどのような部位の損傷を受けることで生じるのかを確認していきます。

上図において、緑色で囲まれている部分は換語困難が生じる可能性がある脳部位になります。
また、緑色で囲まれている部分において、さらに水色で囲まれている部分は単語の意味理解の低下が生じる可能性のある部分になります。
さらに、赤色で囲まれている部分は失構音、ピンク色で囲まれている部分は音韻性錯語が生じる可能性がある部位になります。

そして、超皮質性運動失語症が生じる部位(前頭前野)は下図のようになります。

換語困難は中・下前頭回の損傷により生じます。
単語の意味理解の障害は中前頭回上部の損傷により生じます。

超皮質性運動失語症大脳半球内側面の上前頭回(補足運動野、前補足運動野)でも生じることがあります。
これは、前頭前野と補足運動野、前補足運動野には連絡繊維があり、強い繋がりがあるためだとされています。

脳画像上における病変部位を確認していきます。


大脳半球の内側面の損傷により超皮質性運動失語症が生じている場合、その近くには一次運動野があり、下肢の運動麻痺が生じる部位もあることから、失語症に加えて下肢の運動麻痺が同時にみられることもあります。

超皮質性運動失語症の症状とコミュニケーション促進のための手がかり(まとめ)

症状コミュニケーションを図るためのガイドライン
発症時は無言の可能性あり
発話の開始の困難さ
平坦な情動
文の復唱は流暢で容易
文の長さは縮小
聴理解と文字理解は一般的には保たれている遂行機能障害(音声表出の構成、話術の巧みさ、多様な談話のすべて、発話と書字による表出両方の関与)
発話と、発話開始のための促しが必要
毎日の活動のために、ノートの使用を促す
コミュニケーションを促すために書かれた手がかりを用いる(例:対象者に練習したかを尋ねるときに、予想される反応を書き留めておく)

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