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頚椎症における神経根症状と脊髄症状の違いと各特徴!リハビリで知っておきたい事!

頚椎症はその障害部位から神経根症状と脊髄症状に分けられますが、その違いを説明できるでしょうか。今回、頚椎症における神経根症状と脊髄症状の違いと各特徴やリハビリで知っておきたい事についてまとめていきたいと思います。

目次

頚椎症における神経根症状と脊髄症状の違いと各特徴!リハビリで知っておきたい事!

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脊髄における白質と灰白質

脊髄は、中央に蝶のような形で位置しているのが灰白質で、その周りに位置しているのが白質になります。

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頚椎症の神経症候

頸椎症では、神経根症候と脊髄症候に分けて考えられています。
脊髄症候では、髄節症候と索路症候にわけて考えられています。
髄節症候は、灰白質の障害で生じ、索路症候は白質の障害で生じます。

索路徴候として,手指巧緻運動障害,痙性歩行,腱反射亢進,病的反射出現などがある.

髄節徴候として,筋萎縮,腱反射の減弱などがある.筋力低下,知覚障害は,索路徴候および髄節徴候のいずれからも起こり得る.

佐藤紀他「頚部圧迫性脊髄症のリハビリテーションに必須の評価法と活用法Jpn JRehabil Med Vol.54 No.11 2017

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高位診断における症状出現の特徴

頚椎と髄節レベルのずれがあり、髄節症候と神経根症状の出現の仕方に差があることを知っておくことが大切になります。

頸椎と頸髄のレベルには約 1.5 髄節のずれがあり,C3-4椎間はC5髄節,C4-5椎間はC6髄節,C5-6椎間はC7髄節,C6-7椎間はC8髄節におおむね相当する.

神経根はその髄節から約 1.5 髄節下方に走行して,椎間孔から脊柱管外に出るので,たとえば C5-6椎間高位においては,髄節症候としてはC7が出現し,神経根症候としてはC6が出現しえる.

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神経根症候の特徴

神経根痛

神経根症候では、初期症状として重要なのが「神経根痛」です。
神経根痛は、前根(運動)や後根(感覚)の刺激、またはそのどちらもの刺激によって生じるものです。
後根の問題では、その感覚支配領域(デルマトームに従って)に刺すような激痛が生じるとされています。
前根の問題では、筋緊張の亢進とともに筋肉の感覚神経が刺激されることで支配筋に筋肉痛様の痛みが生じるとされています。
そして、前根の問題によって生じる疼痛は安静時でも変わりなく持続し、咳やくしゃみなどの脊柱管の内圧を高めるような運動により酷くなります。
また、頚椎の後屈運動や障害側への側屈運動によって疼痛が誘発されます。

初発症状としては頸部もしくは肩甲骨周囲部の疼痛が多く,神経根のレベルにより痛みの場所はことなり,C5,C6 では肩甲上部と上腕外側のことが多く,C7 では肩甲間部・肩甲骨部と上肢後側が,C8 では肩甲間部・肩甲骨部と上肢内側が多いという.

特殊な例として C7神経根障害例では,一側の大胸筋部に疼痛がみられるばあいがあり,左側のばあいには狭心症と類似しているので cervical anginaまたはpseudoangina pectoris と呼ばれる

安藤 哲朗「頸椎症の診療」臨床神経学52巻7号(2012:7)

神経根症候における感覚の問題

片側の上肢に対するしびれが問題となります。
しびれの特徴としては、感覚支配領域に一致しないこともあるということです。

また他覚的所見として、C5レベルでは三角筋部、C6レベルでは母指、C7レベルでは中指、C8レベルでは小指に感覚障害が生じていることが多くなっています。

神経根症候における運動の問題

支配筋の運動障害が生じます。
C5:三角筋、上腕二頭筋
C6:上腕二頭筋、腕橈骨筋
C7:上腕三頭筋
C8:短母指伸筋、母指内転筋小指外転筋、総指伸筋第一背側骨間筋
T1:短母指外転筋
の場合が多くなります。

神経根症候における腱反射の問題

障害レベルの腱反射の低下や消失し、他のレベルの腱反射は正常です。
腱反射では必ず左右差を比較するようにします。

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脊髄症候の特徴

・索路症候(白質)としては手指巧緻運動障害、痙性歩行、腱反射亢進、病的反射出現、
・髄節症候(灰白質)としては筋萎縮、腱反射の減弱
が特徴的になります
筋力低下や感覚障害はどちらの症候にも起こり得るものです。

脊髄症候における感覚の問題

神経根症候における感覚障害と比較すると、脊髄症候では広範囲に感覚障害が及ぶことが多くあります。
これは、脊髄症では多くの椎間をまたがって障害が生じていることが多くなるためです。

C3-4椎間:C5領域+上肢全体、時に両手指の深部感覚障害(後索障害)
C4-5椎間:C6領域+手全体
C5-6椎間:4本の指(母指除く)
というような傾向になっています。

また脊髄の障害がより外側に広がると、下肢体幹の感覚障害が生じます(末梢からのパターンが多い)。

脊髄症候における運動の問題

筋力低下や筋萎縮が見られます。
多くの椎間をまたがって障害が生じている場合、上肢の広い範囲で筋力低下や筋萎縮が見られます。
脊髄の中心部よりもより外側に障害が広がれば、下肢の痙性麻痺が生じます。

脊髄症候における腱反射の問題

原則的には障害髄節レベルの腱反射は低下、障害髄節レベルよりも下位の腱反射は亢進します。



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管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

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