大腿骨頚部骨折においてはCCS (CCHS)、ハンソンピンが選択されますが、その違いは理解できているでしょうか。今回、リハが知るべき大腿骨頚部骨折の骨接合術(CCS (CCHS)、ハンソンピン)の特徴と違いについてまとめていきたいと思います。
目次
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リハが知るべき大腿骨頚部骨折の骨接合術(CCS (CCHS)、ハンソンピン)の特徴と違い!
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大腿骨近位部骨折の分類
大腿骨近位部における骨折は、上から大腿骨頭骨折、大腿骨頚部骨折、大腿骨転子部骨折、大腿骨転子下骨折に分けることができます(大・小転子骨折は記載せず)。
今回は大腿骨頚部骨折の話が中心ですが、頚部骨折の分類にはGarden分類(Garden stage)が用いられます。
Gardenは大腿骨頚部骨折を転位の程度によりstage I~IVの4段階に分類した.
stage Iは不完全骨折であり,骨頭は外反位をとり骨折線の上部では陥入し,内側頚部骨皮質に骨折線はみられず,若木骨折型を呈する.骨幹部はほぼ内外旋中間位である.
stage IIは完全骨折であるが転位はなく,遠位骨片と近位骨片の主圧縮骨梁の方向性に乱れがない.
stage IIIは転位のある完全骨折であり,エックス線単純写真正面像では近位骨片は内反して主圧縮骨梁は水平化し,臼蓋,骨頭,および遠位骨片内側の主圧縮骨梁の方向が一致していない.
Garden stageは正面像による分類であるが,軸写像では骨頭の主圧縮骨梁が正常の正面像のごとくに観察できる.これは骨頭が後方へ大きく回旋転位しているためで,損傷のないWeitbrecht支帯の牽引の効果によるといわれている.
stage IVは転位高度の完全骨折であり,エックス線単純写真正面像でのstage IIIとの違いは臼蓋,骨頭,遠位骨片内側の主圧縮骨梁の方向が一致して,正常の方向を向いている点である.
これはWeitbrecht支帯が損傷されることによって,骨頭が後方への回旋転位を示さないためであるといわれている.
この4段階は検者間での分類判定の一致率が低い.そこで上記のうち,stage IとIIとを非転位型,stage IIIとIVとを転位型として2つに分類するのが,治療法の選択と予後予測との面で間違いが少ないという考え方が主流である.
大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン (改訂第2版)
大腿骨頚部骨折は高齢者に多く、早期運動療法実践のためにも第一選択は手術療法になります。
また、転移がないものは癒合が得られやすいため、骨接合術が用いられます。
Garden分類のstageⅠやⅡでは、骨頭の栄養血管の損傷は避けられていることが多く、骨接合術が選択されることがほとんどです。
stageⅢやⅣでは人工骨頭置換術が選択されることが多いですが、栄養血管の損傷がなければ骨接合術も選択されることがあります。
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CCS (CCHS)の特徴
CCS(Cannulated cancellous screw)又は、CCHS(Cannulated cancellous hip screw)は、大腿骨頚部骨折における骨接合術で使用されるものです。
大腿骨頚部骨折における骨接合術では術後免荷期間が設定されることが多いですが、各施設によってばらつきがあるのが現状です(手術翌日から全荷重を許可される場合がある)。
構造としては、中空構造(中央にガイドピンが通過)です。
3本のピンを、内側、後方、前方に挿入し、スクリューが並行で、逆三角形になるように固定します。
CCSのヘッド部分が骨皮質から大きく突き出しているような場合、頚部短縮が考えられます。
そのような状態では、運動時痛(ヘッド部分と腸脛靭帯や外側広筋が擦り付けられる時に生じる)が問題になることがあります。
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ハンソンピンの特徴
ハンソンピンは低侵襲で術創部痛が少ないとされています。
不安定型骨折においても強固な固定が得られるとされています。
早期荷重歩行を実現するために用いられていることが特徴です。
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骨接合術後のリハビリにおける注意点
骨接合術後のリハビリにおける注意点としては、
・back out(ピンが出てしまう)
があります。
このような状態では、股関節痛が強くなってしまいます。
対象者の状態把握に努め、医師に報告し、指示を仰ぐことが必要になります。
ハンソンピンでは、フック部分の破綻による関節面穿通が生じることがあります。
この場合、荷重時痛や他動運動時痛が強くなります。
対象者が疼痛を訴える場合には、術後の炎症の問題なのか、軟部組織の癒着などの問題なのか、もしくは術後の上記のような問題があるのかを判別していくことがリハビリを進めるにあたっては必要になります。
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転職サイト利用のデメリット
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