回復期リハ病棟と実績指数向上!FIM運動利得向上に向けた戦略!

回復期リハビリテーション病棟では、入院料の評価基準として実績指数が用いられています。今回、実績指数向上のために必要な事を考えてみました。

目次

回復期リハビリテーション病棟で実績指数向上ために必要な事!

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実績指数とは

「実績指数」とは、リハビリテーション提供により、対象者の状態がどの程度改善したかを示す数値です。

この実績指数は回復期リハビリテーション病棟における施設基準に組み込まれています。

実績指数が27点以上で、「効果に係る相当程度の実績が認められる」と判断されます。

実績指数が27点以下、すなわち効果に係る実績が一定の水準を下回る場合、疾患別リハビリテーション料の6単位を超える費用については、回復期リハビリテーション入院料に包括されることになります。

つまり実績紙指数が良くないと、対象者に9単位のリハビリテーションを提供しても、6単位までしか請求ができないということになります。

*例外があり、脳血管疾患などの対象者の場合、発症から60日以内のものであればリハビリテーション提供料は入院料に包括とはなりません。

詳しくは以下の記事を参照してください。
回復期リハ病棟における実績指数とは(計算式,除外基準,計算方法,求め方など)

実績指数に関係するFIM運動項目

実績指数に関係するものとして、FIM運動項目の改善(入院時→退院時)と入院期間があります。

実績指数を向上させるためには、よりFIM運動項目を改善させ、入院期間を短縮させることが必要になります。

近年、認知症高齢者の増加により、FIM運動項目を向上させたくても、リスク管理上の問題から修正自立以上(FIM6-7点)に向上させることが難しくなっています。

身体機能的には運動能力があっても、認知機能の問題により制約を受けているという事です。

そのため認知症高齢者においては、FIMの各項目の点数をできるだけ監視レベル(5点)に向上させながら、早期退院につなげていくことで、実績指数を向上させる必要があります。

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FIM運動利得向上のための戦略

ここでは、FIM運動利得向上のための戦略を提示しますが、あくまで個人的解釈です。
なお、認知症高齢者で、疾患としてはTHAや圧迫骨折を想定しています。

実績指数向上に向けた戦略については以下の記事を参照してください。

FIMについては以下の記事を参照してください。

移乗

  • 車椅子の位置調整は評価対象外(準備):5点
  • 浴槽のそばまで近づくことは含まれない
  • シャワー浴のみの人はシャワー椅子への移乗を評価
  • 難易度としてはシャワー浴の方が低い
    →シャワー浴にて監視レベル(5点)を目指す

階段

  • できるADLで評価可能
  • 蹴上げの高さ、踏み面の幅、階段の幅についての規定なし
    →リハビリ室の低い段差の階段で評価(両手手すり把持)
  • 4-6段の昇降で見守りが必要:2点
    →12-14段でチャレンジする
  • 12-14段の昇降で
    見守り:5点
    体に軽く触れる程度の介助:4点
    しっかりと支える:3点(下肢の運びの介助、体の引き上げ介助)
    8段の階段昇降を触る程度の介助:2点
  • 12-14段の昇降で手すりを使用し、見守りレベルでの動作獲得を目指す

移動(歩行、車椅子)

  • 50m移動していない場合がほとんど
    →15mで評価することになる( 5点または1、2点となる )
  • 15m移動するのに監視または介助が必要:2点
    →病棟排泄時の移動を歩行見守り(車椅子見守り)で依頼しても2点止まり
  • 車椅子で約15m先のトイレまで車椅子で移動してもらう(監視なし)方が得点は高くなる(5点)
  • トイレ動作に連動して車椅子駆動(手すりを使用しての方向転換なども含める)を行う必要がある

清拭

  • 圧迫骨折、THA共に、禁忌肢位のリスク管理の問題がある
    →下腿2カ所を介助にて行う場合が多い(4点)
  • 長柄洗体ブラシやロングボディタオルの積極的使用を勧める(4→5点へ)
  • 家人への連絡調整にて物品を用意してもらう

トイレ動作

  • 夜間はオムツ対応がほとんど
  • 夜間にトイレ動作としてオムツ交換する場合、背臥位でズボン上げ下ろしが自己にて行えれば3点
    *トイレ動作にオムツ内排泄自体が採点非対象のため、日中のトイレ動作で評価するとの考え方もある
  • 立位バランスが不良でも、体幹を支えてズボン上げ下ろしできるなら4点にできる(臀部清拭は自己にて行う場合)
  • 臀部清拭が困難であればウォシュレット使用を勧める
  • 尿取りパッドの位置修正のみ介助は4点
    *尿取りパッドのみ介助が必要な場合、生理用品と同様に考え5点までしか下がらないとの考え方もある

更衣(下衣)

  • 圧迫骨折、THA共に、禁忌肢位のリスク管理の問題がある
  • 認知機能低下によりソックスエイド、紐付きクリップ等の道具仕様に問題を抱えている場合が多い
  • 下肢機能が高い場合、座位にて足組み動作(股関節屈曲外転外旋位)が行えれば監視レベル(5点)となる
  • 監視で行えなければ患側下肢のみの介助で4点を目指す

排尿・排便コントロール

  • リハパンや尿取りパッドを自分で交換できる場合は6点となる
    →トイレに移動してもらい、便座座位にて交換できるように
    *尿取りパッドは補助具となり6点となる
  • パッド交換を介助している場合、取り替えの依頼ができれば2点、依頼ができなければ1点
  • ポータブルトイレの準備(バケツ取り替えなど)は5点