歩行能力の評価方法として、6分間歩行テストがあります。今回、6分間歩行テストの概要と評価方法・注意点、平均値について、まとめていきたいと思います。

6分間歩行テストの概要と評価方法・注意点、平均値について

6分間歩行テストの概要と評価方法・注意点

歩行能力の評価方法・指標として6分間歩行テストがあります。
6分間歩行テストを行う意義としては、全身持久力を把握できる点にあると思います。
サルコペニアが進行すると、全身持久力の低下がみられるとの指摘もあり、対象者の健康状態を把握するのに、このテストは適していると考えられます。
サルコペニアについては、以下の書籍が詳しく専門的な内容となっています。


 

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6分間歩行テストの概要は以下の通りです。
一周30m以上の周回路または50m以上の折り返し直線路に5m毎に目印を置く
(※10m間隔で白い目印,5m目に赤い目印等を置くと計測が容易になる)。
(1)十分な準備運動の後,スタートラインに立つ(全員が同じ位置からスタートするよりも,5mずつずらした位置からスタートできるようにすれば理想的である。直線路を用いる場合には,常にラインが左手になるように歩くように指示する)
(2)両肘を軽く伸ばし,できるだけよい歩行姿勢を保ち,普段歩く速さで6分間歩く。
(3)スタートの合図で歩行を開始する。
(4)測定者は,被測定者が走ることがないように,またいつも片方の足が地面についた状態を保って歩くように指示する。
(5)スタートから1分毎に,その経過時間を伝える。
(6)6分目に終了の合図をする。
記録は5m単位とし,5m未満は切り捨てる。

*専門書によって声かけの頻度が違うことがあります。
例えば、
1分経過:いい感じで歩けています。残り時間は5分です。
2分経過:順調に歩けています。残り時間は4分です。
3分経過:その調子を維持してください。残り半分まできました。
4分経過:そのままの感じで歩いてください。残り時間はあと2分です。
5分経過:いい感じで歩けています。残り1分になりました。
終了15秒前:あと15秒です。止まってと声かけするので、合図があればすぐに止まってください。
などと声かけすることが推奨されています。

 

その他の歩行能力の評価については以下の記事を参照してください。
脊髄損傷者(不全麻痺)の歩行能力の評価尺度:WISCI Ⅱの概要
10m歩行テストの概要、評価方法、結果の解釈(カットオフ値)
脳卒中の歩行能力における予後予測の知識と方法
Timed Up and Go Testの概要と評価方法、結果の解釈(カットオフ値)

各年代の平均値は以下のようになります。

65-69歳 620.19m
70-74 605.11
75-79 579.19

65-69歳 590.32m
70-74 565.59
75-79 530.97

テスト終了後には、Borgスケールなどを利用することにより疲労度合いなどを記録します。
また、主観的な理由として歩けなくなった理由を聴取しておくことも大切な情報となります。

 

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主観的運動強度(Ratings of perceived exertion:RPE)

等級

自覚度

強度(%)

心拍数(拍/分)

20

 

100

200

19

非常にきつい

98.9

 

18

 

85.8

180

17

かなりきつい

78.6

 

16

 

71.5

160

15

きつい

64.3

140

14

 

57.2

 

13

ややきつい

50.0

120

12

 

42.9

 

11

楽である

35.7

100

10

 

28.6

 

9

かなり楽である

21.4

80

8

 

14.3

 

7

非常に楽である

7.1

60

6

 

0

 

このような指標を用いることで、対象者の全身持久力と疲労度合いを把握していきます。

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