脳血管障害のリハビリテーションでは、くも膜下出血の患者さんに出会うことがあります。脳血管障害のリハビリを提供する際には、情報として脳画像をみることで症状の把握に役立ちます。今回、くも膜下出血の際に脳画像を見るポイントを整理したいと思います。

くも膜下出血の際に脳画像を見るポイントは?

脳画像を基礎の基礎から勉強したい方は絶対これを読んでみてください!!

 

脳画像をみる際に大切なこと:脳の構造を把握しておくこと!

脳画像を見る際に大切なことは、脳の構造を把握していることです。

それがなぜかというと、脳画像は脳のある部分をスライスした画像であり、そのスライスした部分の部位しか映ることはないからです。

そのため、脳の構造を理解しておくことで、ある画像を見た際に、「この画像にはこの部位が写っているな」ということが理解できることになります。

また、それを把握しているということは、脳画像を見る際に素早く読影することにつながるはずです!

脳の構造!書いて覚えよう!

脳の構造を覚えるには、書いて覚えるのが一番です。

なんども書いている間に、いつの間にか人間は記憶されて、それを繰り返していれば長期記憶に貯蔵されやすくなります。

下図を見てもらうと、脳溝の概要がわかります。

そして、この溝を境として、様々な脳回が存在しています。

各脳回が下図になります。

そして、脳画像はある面で切り取っているのですが、その時にどの部分を切り取っているかを把握できることで、画像でおおよそどの部分がどこに写っているのかを理解することが可能です。

このように、脳回の位置を理解していれば、スライスした際にどこの部位が写っているかを理解しやすくなります。

くも膜下出血の脳画像の見方!鞍上部周囲のくも膜下腔を探せ!

くも膜下出血では、約90%において鞍上部周囲のくも膜下腔に五角形(ヒトデ型)の高吸収域(CTにおいては白く映る)がみられます。

そのため、まずは鞍上部周囲のくも膜下腔を見つけることがポイントとなります。

おおよそ下図のレベルのスライドになります。

鞍上部周囲のくも膜下腔は、中脳レベルのスライスを見ることで見つかります。

中脳レベルのスライスの目印は、「ミッキーマウス」のような図柄が画像の真ん中に写っているスライスになります。

下図をみてもらうと、ミッキーマウスのような図柄があるのがわかると思います。

これが中脳レベルのスライドです。

そして、鞍上部周囲のくも膜下腔は、図の位置になります。

くも膜下出血はCT画像を用いて診断されることが多いですが、その場合、くも膜下槽に血液が入るとその部分は高吸収域(白色)になります。

 

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わかりにくいくも膜下出血がある?

わかりにくいくも膜下出血は、出血が少なかったり、時間が経過した場合、一見画像をみただけではわかりにくいことがあります。

そのような場合、くも膜下腔が不明瞭になっていないかを特定することで、くも膜下出血かどうかを判断する手がかりになります。

例としては、シルビウス裂が不明瞭になる場合があります。

どの部位の動脈瘤が破裂したのか

くも膜下出血は、脳動脈瘤の破裂によるものが多くを占めます。

そのため、どの位置の脳動脈瘤が破裂したのかをおおよそ知ることにより、症状の予測も可能になります。

動脈瘤破裂は前・中大脳動脈で生じることもあり、この場合脳出血を伴い、その部位の損傷に応じた症状が出現することになります。

では、脳動脈が画像上おおよそどのような位置関係にあるのかを確認していきます。

 

次に、前交通動脈瘤が破裂した場合に多く見られる所見の部位は、下図のようになります。

白丸で囲っている部分です。

次に、内頸動脈瘤が破裂した場合に多く見られる所見の部位は、下図のようになります。

次に、中大脳動脈瘤が破裂した場合に多く見られる所見の部位は、下図のようになります。

 

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次に、椎骨・脳底動脈瘤が破裂した場合に多く見られる所見の部位は、下図のようになります。

Willis動脈輪の周囲には視覚機能に関連した脳機能部位があり、この部位の動脈瘤が破裂することにより視覚機能障害が生じる可能性があります。

くも膜下出血では、脳血管攣縮や水頭症の合併症もあるので、その経過に注意していく必要があります。

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