視床の核には様々なものがあり、視床出血が起こると、どの核が損傷を受けているかにより様々な障害が起こります。今回、視床出血における視床核の脳画像の見方についてまとめていきたいと思います。



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視床出血における視床核の脳画像の見方をわかりやすく解説!

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視床出血の脳画像を見るポイント

視床出血といっても、視床のどこがやられるかによってその症状は様々です。

ということは、視床出血における脳画像を見る際には、視床のどの部分が損傷を受けていて、それがどのような障害を引き起こす部位なのかを理解しておく必要があります。

まずは、視床のおおまかな位置を把握していきます。

上図は、側脳室前角、後角が見えるスライスレベルの脳画像です。

そして視床核を細かく見ていくと、

おおよそこのような配置になっています。

A:前核群(Anterior nuclei)
MD:背内側核(Medial dorsal nucleus)
VA:前腹側核(Ventral anterior nucleus)
VL:外腹側核(Ventral lateral nucleus)
VPM:後内側腹側核(Ventral posteromedial nucleus)
VPL:後外側腹側核(Ventral posterolateral nucleus)
LD:背外側核(Lateral dorsal nucleus)
LP:後外側核(Lateral posteior nucleus)
PUL:視床沈核(Pulvinar nuclei)
MG:内側膝状体(Medial geniculate body)
LG:外側膝状体(Lateral geniculate body)

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視床にはどのような核があるのか

視床には、120個の核があるとも言われていますが、その中でも臨床において重要な核を見ていきます。

内側膝状体(MG:Medial geniculate body)
入力:聴神経
出力聴覚野
聴覚に関連します。

外側膝状体(LG:Lateral geniculate body)
入力:視神経
出力:視覚野
視覚に関連

背内側核(MD:Medial dorsal nucleus)
入出力:扁桃体、前頭前野
注意、情動、遂行機能に関連

前腹側核(VA:Ventral anterior nucleus)
入力:基底核、小脳
出力:運動前野、補足運動野
運動プログラム、姿勢制御に関連

外側腹側核(VL:Ventral lateral nucleus)
入力:基底核、小脳
出力:運動野
精緻運動に関連

後外側腹側核(VPL:Ventral posterolateral nucleus)、後内側腹側核(VPM:Ventral posteromedial nucleus)
入力:内側毛帯、脊髄視床路
出力:体性感覚野
四肢体幹の体性感覚、後内側腹側核は顔面感覚に関連

視床沈(PUL:Pulvinar nuclei)
入力:後頭連合野
出力:下頭頂小葉
視覚的注意、言語に関連

前核(A:Anterior nuclei)
入力:乳頭体
出力:帯状回
記憶に関連

背外側核(LD:Lateral dorsal nucleus)
入手出力:楔前部
空間認知、記憶に関連

後外側核(LP:Lateral posteior nucleus)
入出力:上頭頂小葉
空間認知に関連

内側髄板(IL)
入力:脳幹網様体
出力:大脳皮質全般
覚醒に関連

視床後外側部
入力:前庭神経
出力:前庭皮質
平衡機能に関連

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視床の脳画像の具体的な見方(視床の中の中心を見つける)

ここまで、視床核群が、脳画像上のどこにあるのかを確認してきました。

ここで、視床の脳画像の具体的な見方を確認していきたいと思います。

まず、下図の画像を

以下のように線を入れていきます。

ここで横線に近い線を中心溝だと思えば、脳においては前は運動で後ろは感覚に関する領域と捉えることができます。

すると、VA・VL核は運動に関する核で、VPL・VPMは感覚に関する核になります。

そして、内側にあるものはA(情動、記憶)、MD(情動)

後方にあるものはLG(視覚)、MG(聴覚)に関する核になります。

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具体的に予測される障害を確認する

たとえば、下図のような(丸で囲んでいる部分)ところが損傷を受けると、

体性感覚の障害に加えて、前庭系の障害が起こることも考えられます。

前庭系の情報は、VPL・VL・MD核などに入力されるためです。

下図のような損傷を受けた場合には、

体性感覚や視覚の障害を受ける可能性が考えられます。

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さらに詳しい解説を動画で確認

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転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

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そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

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管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

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