脳画像を見る際に、書籍などを読んでいると、各部位については記載されていますが、その脳画像全体における脳の部位についてはわかりにくいところが正直なところ感じています。そこで、今回は側脳室体部(島がみれないレベル)における脳の全体像について把握できるようにしていきたいと思います。

側脳室体部(島が見れないレベル)画像における脳の各部位はこれでわかる!

脳画像を基礎の基礎から勉強したい方は絶対これを読んでみてください!!

 

 

脳画像をみる際に大切なこと:脳の構造を把握しておくこと!

脳画像を見る際に大切なことは、脳の構造を把握していることです。

それがなぜかというと、脳画像は脳のある部分をスライスした画像であり、そのスライスした部分の部位しか映ることはないからです。

そのため、脳の構造を理解しておくことで、ある画像を見た際に、「この画像にはこの部位が写っているな」ということが理解できることになります。

また、それを把握しているということは、脳画像を見る際に素早く読影することにつながるはずです!

脳の構造!書いて覚えよう!

脳の構造を覚えるには、書いて覚えるのが一番です。

なんども書いている間に、いつの間にか人間は記憶されて、それを繰り返していれば長期記憶に貯蔵されやすくなります。

下図を見てもらうと、脳溝の概要がわかります。

そして、この溝を境として、様々な脳回が存在しています。

各脳回が下図になります。

そして、脳画像はある面で切り取っているのですが、その時にどの部分を切り取っているかを把握できることで、画像でおおよそどの部分がどこに写っているのかを理解することが可能です。

このように、脳回の位置を理解していれば、スライスした際にどこの部位が写っているかを理解しやすくなります。

 

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側脳室体部(島が見れないレベル)の画像ってどの辺のスライスなのか

側脳室体部が見えるレベルのスライスといっても、「島」が映っているレベルと「島」が写っていないレベルでは画像の雰囲気が少し異なります。

島が見えるレベルのスライス:

このスライスのレベルでは、「島」の上後部が見えています。

島が見えないレベルのスライス:

このスライスレベルでは、側脳室の形も小さいことがわかります。

このレベルは、側脳室体部が見えるレベルの中でも、より上位のスライスレベルとなっています。

今回は、この「島」が見えないレベルのスライスを中心に考えていきたいと思います。

側脳室体部(島が見れないレベル)の画像の全体像

側脳室体部(島が見れないレベル)の画像の全体像は、以下の様な脳の各部位の配置になっています。

このレベルのスライスはおおよそ以下のような線でのスライスになっています。

このスライスレベルで、赤線の右端から左端をたどっていくと、

後頭葉、頭頂葉(角回、縁上回、中心後回)、中心前回、下前頭回、中前頭回、上前頭回

の順に並んでいることがわかります。

ここで、もう一度全体像の画像を見てみます。

どうでしょうか、

後頭葉、頭頂葉、中心前回、中心前回、下前頭回、中前頭回、上前頭回と並んでいることがわかります。

このように、スライスがどのレベルを通っているかで、脳画像上のどこにおおよそどの部分が来るのかを把握することが可能なことがわかります。

脳溝や脳回の位置を理解しておく必要があるのはこのためなのです。

 

後頭葉と頭頂葉はどのようにして分かれているか

頭頂葉と後頭葉は、頭頂後頭溝で分けられています。

では、頭頂後頭溝を確認していきます。

頭頂後頭溝は、下図の赤線の部分です。

これは、側脳室体部(島が見れないレベル)においては以下のような配置になっています。

これが、後頭葉と頭頂葉をわける脳溝です。

では、実際に後頭葉と頭頂葉を分けてみると、以下のようになります。

頭頂葉を角回、縁上回、中心後溝に分ける

角回は上側頭溝を囲みます。

また縁上回は外側溝の後枝を囲みます。

図で丸で囲んだ部分です。

これを頭頂葉の中で見てみると、下図のようになります。

並びとしては、角回、縁上回、中心後回になります。

中心後回と感覚障害

中心後回は、感覚障害との関係がありますが、この側脳室体部(島が見えないレベル)においてはどこが損傷を受けるとどの部分の感覚障害が生じるかを考えていきます。

下図をみてください。

赤で囲った部分が一次感覚野です。

赤枠の中で色分けがされていますが、

白:顔面の感覚の支配領域
緑:上肢(遠位)の感覚の支配領域
青:体幹(上下肢近位)の感覚の支配領域
黄色:下肢(遠位)の感覚の支配領域

となっています。

すなわち、一次感覚野のどの部分が損傷されたのかをみることで、感覚障害の部位の予測が可能となるわけです。

中心前回と錐体路

中心前回は、中心溝の前方にある脳回になります。

全体像で見ると以下の部分になります。

中心溝によって、前頭葉(中心前回)と頭頂葉(中心後回)が分けられています。

中心前回の後方部分は一次運動野があります。

一次運動野はスイッチの役割を担っており、どの筋を動かすということにおける随意運動を担っています。

一次運動野が障害を受けると、運動麻痺の中でも、分離運動の障害がみられます。

では、一次運動野における顔面、上肢(遠位)、体幹(上下肢近位)、下肢(遠位)の支配領域をみていきます。

ピンクで囲った部分が中心前回です。

その中で、色分けされている部分が一次運動野になります。

白:顔面の運動の支配領域
緑:上肢(遠位)の運動の支配領域
青:体幹(上下肢近位)の運動の支配領域
黄色:下肢(遠位)の運動の支配領域

となっています。

すわわち、一次運動野のどの部分が損傷されたのかをみることで、運動障害の部位の予測が可能となるわけです。

 

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前頭葉(下前頭回、中前頭回、上前頭回)の並びを確認

復習になりますが、下図をみてもらうと、スライスした線の部分の並びは下前頭回、中前頭回、上前頭回の順になっています。

ここで、全体像をみてみると、下図のようになります。

下前頭回、中前頭回、上前頭回の順になっています。

では、次に下前頭回、中前頭回、上前頭回の中では、どのような区分けになっているのかを考えます。

下図をみてください。

中心前回の前方外側には運動前野があります。

また、前方内側には補足運動野があります。

下前頭回には前頭前野、ブローカ野があります。

中前頭回には主に前頭前野の背外側部があります。

上前頭回には前から前頭前野、前頭眼野、運動前野があります。

このスライスレベルでいうと、

下前頭回:運動前野
中前頭回:前頭前野
上前頭回:前頭前野

が写っていることになります。

脳動脈支配を確認

最後に、脳動脈支配を確認していきます。

全体像をみると、以下のようになっています。

なぜこのような血管支配になっているのかは、脳の外側面から考えるとわかりやすくなります。

これを見ると、赤色の前大脳動脈(赤斜線)はおおよそ頭頂葉の後部から前頭葉(上前頭回、中前頭回)にかけての血管支配であることがわかります。

また、中大脳動脈(緑斜線)はおおよそ後頭葉から頭頂葉、前頭葉(下前頭回から中前頭回)にかけての血管支配であることがわかります(本来は側頭葉も支配しているが、側脳室体部のスライスレベル(島が見えないレベル)では側頭葉は見えない)。

さらに、後大脳動脈(青斜線)はおおよそ後頭葉にかけての血管支配であることがわかります(本来は側頭葉も支配しているが、側脳室体部のスライスレベル(島が見えないレベル)では側頭葉は見えない)。

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