視床は様々な亜核により構成されており、それぞれの機能が異なり、脳への連絡もそれぞれです。今回、視床亜核の機能と脳領域の連絡、リハビリテーションへの応用について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 視床亜核の機能と脳領域との連絡、リハビリテーションへの応用

文献

嘉戸 直樹「視床の機能とその臨床応用」関西理学 6: 47–49, 2006

視床と脳画像における部位

視床は中枢神経系で最も大きな灰白質の塊です。
視床では嗅覚以外の全ての感覚情報を処理し大脳皮質へ送る、中継核としての役割があります。
運動制御に関連する核も存在し、運動野や大脳基底核、小脳などとの連絡もあります。
その他、情動や記憶、上行性網様体賦活系(大脳の覚醒に関連する)に働く核があります。
視床はY字型の内側髄板により、前核、内側核、外側核に分かれます。

視床は内包後脚の後内側に存在します。

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出典:中上 博之先生の脳画像資料

 

視床亜核とその機能、脳領域との連絡

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出典:A-ONE TRAINING COURSE LECTURE NOTES

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内側膝状体(MG)
入力:聴神経
出力聴覚野
聴覚に関連します。

外側膝状体(LG)
入力:視神経
出力:視覚野
視覚に関連

背内側核(MD)
入出力:扁桃体、前頭前野
注意、情動、遂行機能に関連

前腹側核(VA)
入力:基底核、小脳
出力:運動前野、補足運動野
運動プログラム、姿勢制御に関連

外側腹側核(VL)
入力:基底核、小脳
出力:運動野
精緻運動に関連

後外側腹側核(VPL)、後内側腹側核(VPM)
入力:内側毛帯、脊髄視床路
出力:体性感覚野
四肢体幹の体性感覚、後内側腹側核は顔面感覚に関連

視床沈
入力:後頭連合野
出力:下頭頂小葉
視覚的注意、言語に関連

前核(AV)
入力:乳頭体
出力:帯状回
記憶に関連

背外側核(LD)
入手出力:楔前部
空間認知、記憶に関連

後外側核(LP)
入出力:上頭頂小葉
空間認知に関連

内側髄板(IL)
入力:脳幹網様体
出力:大脳皮質全般
覚醒に関連

視床後外側部
入力:前庭神経
出力:前庭皮質
平衡機能に関連

視床亜核とリハビリテーション

前腹側核は主に大脳基底核から入力を受けますが、外部刺激を利用して運動のきっかけを作り、学習を行っていく中で内部刺激による運動を獲得していくようにします。

外側腹側核は主に小脳から入力を受けますが、外部刺激には反応しにくい特徴があります。

後外側腹側核や後内側腹側核障害では感覚障害が生じます。
感覚障害に対しては、感覚が入力されやすい状況を作り、運動を遂行する中で感覚フィードバックが得られるようにすることです。
感覚入力を行う際には、強調する感覚を鮮明にし、他の感覚は入力を抑制できるようにすることが大切です。

運動中や運動前、触覚刺激中などでは体性感覚誘発電位(SEP)が変化する。これはgatingと呼ばれる現象で、運動時の不必要な体性感覚情報の排除、随意運動の監視や修正に貢献するとされている。

gatingの量は、負荷がない収縮よりも負荷がある収縮のとき、収縮強度が大きいとき、 収縮速度が速いときほど多いと報告されている。

「視床の機能とその臨床応用」

感覚入力は意識下で行うこと、随意運動がある場合は収縮強度が小さく収縮速度が遅い運動が有効だとされています。
努力的な自動運動では感覚入力を抑制する可能性があるため、セラピストは運動を調節する必要があります。

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