作業療法・理学療法士が持っておきたい資格として、「日本抗加齢医学会 学会認定指導士」があります。近年は健康寿命を延ばすことが大切だとされており、アンチエイジングという言葉をよく耳にすると思います。
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近年、テレビCMにおいても「健康寿命」や「アンチエイジング」という言葉をよく耳にするようになりました。
健康寿命とは、
日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%AF%BF%E5%91%BD
とあります。
他者の助けを借りずに、自立して生活できる期間を延ばすことは、生産性が高まることにもつながり、それは経済的成長を促すこともあるかもしれません。
リハビリテーションの対象者は、何らかの疾患をもった方を対象とすることが多いですが、介護予防的な視点を考えると、対象者は健常者を含め幅広い年齢層の方を対象とすることができると思います。
年をとりたくない、いつまでも綺麗でいたいというような願望は誰にでもあることです。そのため世の中にはアンチエイジング関連の商品や対処法などの情報が溢れかえっています。
リハビリテーションの得意分野は運動であり、運動は認知症予防や美容、体力向上など様々なことに対して効果を発揮します。
高齢者は様々な疾患をもっていることを考えると、疾患と運動のリスクを考慮できるリハビリ職種の活躍の場は大きいと捉えることができます。
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抗加齢医学(アンチエイジング医学)とは、加齢という生物学的プロセスに介入を行い、加齢に伴う動脈硬化や、がんのような加齢関連疾患の発症確率を下げ、健康長寿をめざす医学である。
http://www.anti-aging.gr.jp/anti/index.phtml
アンチエイジングが、医学的に、根拠ある理論と方法に基づいてアプローチされれば、誰もが安心して健康寿命を延ばすことが可能になります。
「医学的に根拠がある」ということは非常に有効で、取り組む方にとって安心と信頼感をもたらすことができます。
アンチエイジングに関連する職種は医師、看護師、管理栄養士、理学・作業療法士など、様々な職種が関与します。
その中でもリハビリテーションは運動療法や生活指導を疾患の知識とリスクを考慮しながら実施することが可能になります。
対象者の状態を詳細に評価しながら、どの部分が健康的で、どの部分に弱さがあるのかを把握できるので、対象者それぞれの状態に合わせたアンチエイジングプローチを提供することができます。
インターネットで「アンチエイジング リハビリ」と検索すると、アンチエイジングを特徴にしてるリハビリ施設(医療・介護分野)はあまりありません。
当たり前というか、リハビリの対象者は疾病による障害の回復や維持期では機能の維持を目的としている事がほとんどだからだと思います。
個人的には、通所リハビリテーションなどで、生活動作の改善に加えて、アンチエイジングの視点も加えた、リハビリテーションを実施できるとよいなと考えることがあります。
パワーリハビリテーションによる筋力の視点、ADLの視点、認知機能の視点に加えて、美容・健康の視点(体重、肌年齢、血管年齢など)も評価・アプローチできれば面白いだろうなと一人勝手に考えています。
評価・数値化できる視点が増えれば、利用者はリハビリの効果を確認しやすくなりますし、意欲向上にも繋がると思います。
もちろん利用の主な目的は生活動作の改善だと思いますが、リハビリの効果で肌年齢が若くなり、化粧をしたくなって外出する機会が前より増えた、なんてことになれば素敵だなと思います。
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この資格は、日本抗加齢医学会が認定する資格です。
受験資格は主にコメディカルの職種となっています。
年1回認定試験が開催されており、受験資格を取るためには研修会などの参加により30単位分の認定が必要となります。
詳しくは以下を参照してください。
http://www.anti-aging.gr.jp/soudan/syutoku.phtml