脳卒中片麻痺者の上肢機能訓練として、作業療法ではお手玉を用いることが頻繁にあります(個人的に)。お手玉は肩や肘、手指の訓練としても利用できるため、その利用価値はかなり高いと考えています。今回、脳卒中片麻痺の上肢機能訓練としてのお手玉の用い方について、方法論になってしまいますがまとめていきたいと思います。

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脳卒中片麻痺の上肢訓練(自主トレ含む)!お手玉の効果的な用い方!

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お手玉の特性

お手玉って、地域や世代によって様々な呼び方があるのをご存知ですか?
「お手玉」「ななこ」「おじゃみ」などが僕の知っている呼び方です。
世代が古い方では、お手玉の中身が「昔は小石をたくさんいれての〜」となんともリスキーなお手玉を使っていたんだなと考えさせられることもありました。
お手玉一つを見せるだけでも昔の思い出話をされることもあり、それだけでも患者様は笑顔になられたりしますね。

お手玉はある程度の大きさがあるので握りやすく、握った時の反発力が小さくてにフィットしやすいという特徴があります。
また、お手玉の中身(小豆など)の量により重さが異なり、手に受ける重量感などもそれぞれ異なります。
お手玉は「握る」「離す」「受ける(受け取る)」「投げる」「回す」など様々な動きを引き出すことができます。

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お手玉と握力強化

握力強化を考える場合、指の外在筋(浅指屈筋や深指屈筋など)の強化も大切ですが、指の内在筋の強化をしっかりとしていくことが大切になります。
私が普段臨床で大切にしているのは、手をしっかりとパーに開いて背側骨間筋の収縮を促すことです。
片麻痺の患者様の指の動きに注目していると、なんとなく手を開けてはいるのですが、各指の間の開きが甘いと感じることがよくあります。
このような場合に、お手玉を用いることで指を開く動きが促通しやすくなります。
手順を以下に示します。
①座位にて自分の目の前(椅子の上など)にお手玉を大量に設置します。
②手をできるだけ大きく開いて、お手玉をできるだけ多くつかむようにします。

*声かけとしては「親指と小指をできるだけ離してつかむようにして!」などと指示すると患者様も指の開きを意識できると思います。

片麻痺と握力強化については以下の記事も参照してください。
脳卒中片麻痺者の握力の鍛え方、リハビリ、自主トレ方法

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お手玉と指の分離運動①

指の分離した動きを促す際にもお手玉は重宝します。
お手玉を数個(能力の高い方はそれ以上の個数)つかみ、ひとつずつお手玉を下に落としていきます。
思っているお手玉を落とすには、意識的に指の動きをコントロールしながら行う能力が必要になります。
うまく指の動きがコントロールできない場合は、自分が考えているお手玉と異なる物が落ちたり、お手玉が一気に数個落ちてしまうこともあります。

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お手玉と指の分離運動②

指の分離運動とは意味合いが異なるかもしれませんが、手指の内在筋をリズムよく協調的に動かすのに、お手玉を用いることがあります。
①手のひらを上に向けてお手玉を2〜3個載せます。
②指の動きを利用しながら、お手玉を手のひらで回転させます。

この動きは全ての手指関節が協調的に働く必要があります。
お手玉を用いる場合や、ピンポン球を使用して回すこともあります。

難易度としてはピンポン球>お手玉となっており、ピンポン球では球同士の表面で滑って手のひらからはじき出される場合が多くあるように思います。
各指が独立して屈曲、伸展できることや、母指球・小指球が協調的に働くことで達成される課題だと考えています。

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お手玉と上肢・手指の協調性

お手玉を上肢・手指の全体的な動きの中で用いるには「投げる」「キャッチ」が最適です。
お手玉を投げるといっても、難易度を高くしたければオーバースローのように上から投げればよいですし、難易度を下げたければアンダースローのように下から投げることで難易度設定が行えます。
お手玉を投げる際に難しいのは、指を離すタイミングです。
指を離すタイミングが遅くなればお手玉を遠くに投げることはできません。また、遠くに投げるには肩・肘・手首の協調的な動きがとれていないといけません。

オーバースローで投げるには肩90度外転位での外旋の動きが必要になります。

キャッチする場合には、空間の中である程度自由に上肢を動かせる能力が必要になります。
対象者の中心から内側は難易度が低く、対象者の中心から外側は難易度が高くなります。

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お手玉とアクティブタッチ

アクティブタッチは複雑で推移的な手指の能動的な触探索・認識のための運動のことをいい、ギブソンが命名したものです。
対象者自身が手指を使って積極的に知覚していくといったイメージでよいと思います。

ヒトは生活の中で多くの対象物を扱います。対象物自身の知覚はもちろん、対象物を介して他の対象物を知覚することもあります。
例えば髭剃り課題では、シェーバーを介して顔面の皮膚表面や髭の剃り具合を確かめていきます。

お手玉を用いることにより、対象物を介しての知覚課題を実施することが可能です。
①ラケットを持ち、その上にお手玉を載せます。
②お手玉を上に浮かせるように操作します。

訓練場面では、セラピストがお手玉をラケットに向かって投げ、それに合わせてラケットを動かすようにするのも良いです。
対象者は握力の問題や、手関節での固定ができずにラケットを安定して把持することができません。
その場合、握力強化や手関節の筋出力強化を行う必要があります。

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