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Categories: CI療法脳卒中

脳卒中片麻痺者の学習性不使用が生じる理由と、麻痺が悪くなる理由!

脳卒中片麻痺者では、麻痺側上下肢をいかに使用させるか、またはその使用量を確保させるかが、回復のポイントになります。しかしながら、脳卒中片麻痺者では学習性不使用と呼ばれる、麻痺肢を使用しないことが常態化することもしばしばみられます。今回、脳卒中片麻痺者の学習政府使用が生じる理由についてまとめていきたいと思います。

目次

脳卒中片麻痺者の学習性不使用が生じる理由!

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学習性不使用とは

学習性不使用とは、簡単に言うと、麻痺肢を使用しないことを脳が学習していくことを言います。

これは、脳卒中の発症により片麻痺になった時点から、時間経過の中で徐々に麻痺肢の不使用が学習されていくことになります。

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脳卒中片麻痺者が学習性不使用に陥る3つの理由

大脳皮質の体部位表現領域の縮小

脳卒中を発症すると、大脳皮質一次感覚野→皮質脊髄路→脊髄前角細胞→筋肉→関節運動

と言う流れにおける情報伝達が遮断、もしくは情報伝達が弱くなります。

脳からの指令が伝わりにくくなると、関節運動を生じるためにかなりの努力が必要となります。

もちろん、日常生活における運動量も少なくなります。

すると、大脳皮質では体部位表現領域が縮小します。

体部位表現領域が縮小するということは、動きの少ない関節運動に関わる部位についての表現領域からの運動指令情報が伝達されにくくなるということになりますから、さらに努力が必要になり、運動量も低下するという悪循環に陥ります。

麻痺肢を動かすという行動が抑制される

脳卒中片麻痺を発症後、対象者はリハビリテーションを通じて訓練場面や日常生活において麻痺肢を使用する練習を行います。

練習の中で、麻痺肢を使っても失敗を繰り返していればどうなるでしょうか。

健常者でも、新たなことに挑戦をして失敗を繰り返していれば、取り組み始めた活動を放棄したりすることはあるではないでしょうか。

対象者の方も同じです。

いくら努力しても、行動が失敗に終わることが長く続くと、それは負の強化となってしまいます。

行動が抑制されるということは、日常生活における麻痺肢を使用する練習や習慣は身につくはずはありません。

代償の強い努力的で非効率な運動が強化される

脳卒中片麻痺者の方では、共同運動パターンという特徴的な運動パターンを呈します。

これは、一次運動野の障害による適切な関節運動の組み合わせが行いにくかったり、神経性の筋力低下から、代償的な運動としてパターンが生じていることもあります。

対象者の状態に適した課題が設定されていない場合、行っている関節運動がかなり代償を用いている場合があります。

そのような代償を用いた運動パターンが強化されると、努力的で非効率な運動が強化されてしまいます。

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麻痺手の不使用に対しては、まずは認識力を高めることが大切!

「Quantifying Real-World Upper-Limb Activity in Nondisabled Adults and Adults With Chronic Stroke.」という論文では、

加速度計を用いて麻痺側と非麻痺側の使用頻度を比較しています。

それによると、健常者では利き手、非利き手の使用頻度が均等ですが、脳卒中片麻痺者は使用頻度に偏りがあるとの結果が出ており、学習性不使用が生じていると解釈できます。

ここで、学習性不使用を改善させるためにはどうすればよいのかを考えていきます。

まずは第一に、麻痺肢を使用していないことを認識させる必要があります。

それにはインタビューのなかで、1日のスケジュールのうち麻痺肢の使用頻度を聴取するのも一つの方法でしょう。

対象者の麻痺肢の使用頻度を高めるには、

・麻痺肢を使用しないと、悪い状態に陥りやすいということへの知識を持ってもらう
・麻痺肢を使用することで、その状態が改善されるという知識を持ってもらう

というような、対象者の知識を高める必要もあります。

麻痺肢を使用するためには努力することが必要なのですが、その努力により得られるメリットが少ない場合、対象者の行動は強化されない可能性があります。

そのために、行動強化のための動機付けや、自己効力感を高める工夫をセラピストは提供する必要があります。

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麻痺側の学習性不使用改善のためにセラピストができること

まずは前途したように、麻痺肢の使用頻度を高めることがいかに大切なのかについての知識を提供する必要があります。

リハビリ場面では、難易度が高すぎる場合は失敗を招いたり、代償的で非効率な運動パターンが強化されてしまうため、課題設定は難易度をやや落として、適切なレベル設定にしなければなりません。

麻痺肢の機能回復に合わせて、日常生活の中でどのように使用すれば麻痺肢を参加させることができるのかについて対象者とともに検討する必要があります。

CI療法が優れているのは、行動療法を基盤にして、いかに日常生活の中で麻痺肢を使用させるかについての理論がしっかりしているところです。

CI療法と適切な課題設定について学びたい方は是非下記の書籍に一度目を通してください。

竹林先生のエッセンスが詰まっていてとてもわかりやすく書かれています。

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脳卒中では損傷部位別の評価とアプローチを行うことが必要ですよね?



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転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。

それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。

また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。

とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!

ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。

最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。

各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。

管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。

転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

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