今回、ブローカ失語のコミュニケーション能力の特徴と改善のための関わり方について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

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 ブローカ失語のコミュニケーション能力の特徴と改善のための関わり方

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文献

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ブローカ失語の病巣

ブローカ失語は、中大脳動脈の損傷により、前頭葉の44野と47野、その白質、内包に広がる病変で常に決まって出現します。
表出性失語とも呼ばれる失語症です。
病巣は中心前回下部の前方で、右上肢の運動麻痺との関連が明らかとなっています。

ここで、左の脳の外側面を確認し、各部位の損傷でどのような症状が出現するのかを確認していきます。

上図において、緑色で囲まれている部分は換語困難が生じる可能性がある脳部位になります。
また、緑色で囲まれている部分において、さらに水色で囲まれている部分は単語の意味理解の低下が生じる可能性のある部分になります。
さらに、赤色で囲まれている部分は失構音、ピンク色で囲まれている部分は音韻性錯語が生じる可能性がある部位になります。
そして、白色で囲まれている部分の損傷によって、ブローカ失語は起こります。

白色で囲んだ部分を見ていると、換語困難、意味理解の低下、失構音、音韻性錯語が生じることも考えられますが、ブローカ失語における主要な症状としては失構音と換語困難になります。

具体的な脳部位でいうと、失構音は左中心前回の下半部、換語困難は下前頭回後部(ブローカ領域)が主要な損傷部位です。
また、音韻性錯語は中心後回下部・縁上回、意味理解の低下は中前頭回上部の損傷でみられ、これらの領域に損傷が伸展していれば、音韻性錯語や意味理解の低下が生じることになります。

次に、脳画像を確認していきます。

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ブローカ失語の症状(表出)

急性期では、対象者は無言の場合があります。
発話生成は、数週間で若干の自動的表出と「はい」といった口頭でいう程度にまで回復する可能性があります。
対象者はこの状態(発話の欠落)に気づき、失望することがあります。

対象者の保たれた発話能力は、一般の方にとっては対象者の言語能力を過大評価されてしまうおそれがあります。

主な特徴は、
・努力性で不器用な構音
・発話開始の困難
・発話長の減少
・電報調発話
・プロソディ(抑揚あるいは音調、強勢、音長、リズムなど)低下
です。

ブローカ失語症者では、時間を与えて内容を推測させるために文脈を用いると、伝えるのに成功することがみられます。
さらに、文脈を補完するための視覚刺激、キーワードや簡単な絵、ジェスチャーや描画を用いると、重度の方でも考えや感情、具体的な情報を伝えることが可能になります。

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ブローカ失語の症状(理解)

ブローカ失語症者では、発話の理解は発話生成よりも良好です。
しかし、初期には理解力の低下はかなりみられます。
ブローカ失語症の理解力は、他の失語症に比べて急速に改善する傾向にあります。

ブローカ失語症の理解力の問題として日常生活場面でよくみられることは、
・指示した活動を行えないが、言うことを理解している
・間違った時間に部屋に来る、早すぎたり遅すぎたりする
などがあります。

ブローカ失語では、話されたすべての単語を処理してはいません。
そのため、予約時間を守るには、予約時間を書いた紙を渡すことが役立ちます。

コミュニケーションでは、単純かつ明確で率直な言葉を使用することで、促進されます。
対象者にとって、複雑な文法(時制、数詞、否定、比較、空間)は理解を困難にするおそれがあります。
複雑な言語の理解には時間が必要であり、フレーズや文節の間に間をとり、理解を促すようにしていきます。

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ブローカ失語と読み書き

ブローカ失語では、読み書きについても障害がみられます。
重度の者では、名詞と動詞を読んで文全体の意味を推測します。
読む能力は時間経過とともに改善しますが、成人レベルの読み物では理解に制限が残ることがあります。
書字は右麻痺の要素と、言語的要素も影響し、綴りや文字形態の困難さがみられます。
このような場合、コンピュータを用いることで、支援に役立つことがあります。

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ブローカ失語と回復期間

ブローカ失語では、他の失語症に比べて経過が長く、急性期後のずいぶん後まで改善がみられるようです。
初期において軽度であれば、将来的には比較的軽度の健忘性失語への移行か、ほぼ完全に回復するとされています。

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ブローカ失語と日常課題

日常課題では、服薬の書面での指示、訓練のための指示、調理のレシピを読むなどが挙げられます。
数字に関連する活動(銀行口座の書き込みや照合チェックなど)は、ブローカ失語症者では困難な可能性があります。
これらの課題に対して、代償方法や支援方法を計画していく必要があります。

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ブローカ失語症の症状とコミュニケーション促進(まとめ)

症状コニュニケーション促進の要素
発症時は無言の可能性
発話の流れの障害
たどたどしく躊躇した発話
プロソディとイントネーションの障害
短い単純な発話
電文体
内容は正しく、構文や文法の誤り
誤りの自己修正
誤りに気づき欲求不満になる
復唱の障害
理解力の障害
読むこと、書くこと、計算することの障害
話すための時間を十分にとる
会話への参加を促す
ジェスチャー、描画などの利用
キーワード、単語帳などの使用
欠如している語を補う必要があるか尋ねる
対象者が言ったことを理解できないときは、そのことを伝える
ボディランゲージと表情に注意する
理解力の過大評価をしない
時間、日付、番地などは書き留める
意味が反転する可能性がある文章を使わない
文法構造の単純化
キーワードの強調
文字と聴覚刺激の同時呈示(電子書籍)
印刷物の拡大(必要に応じて)
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