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Categories: 小脳脳卒中

運動失調(協調運動障害)における測定障害と運動分解における治療の考え方

運動失調は協調性運動の障害ですが、今回は測定障害と運動分解における治療の考え方についてまとめていきたいと思います。

目次

運動失調(協調運動障害)における測定障害と運動分解における治療の考え方

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運動失調の種類

運動失調の種類を大まかに示していきます。
下記の現象名は、筋肉の出力、組み合わせ、タイミングの障害によって起こるものになります。

協調運動障害

四肢を中心とした運動の開始と停止遅延、反復拮抗運動不能、距離の測定障害と運動分解、企図振戦など

姿勢や歩行制御能力の障害

姿勢制御、体幹失調、ワイドベース、歩行リズムとパターンの障害、外界環境に応じた調整

その他

筋緊張の低下、眼振、構音障害

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筋の組み合せの問題によって起こる問題の捉え方とアプローチの戦略

運動実行において筋の組み合せが問題になると、測定障害や運動分解が生じます。

運動分解

運動分解と逆の意味をもつ言葉として、「共同運動」があります。
共同運動では、関節運動が同時に見られる現象です。
運動分解は、運動実行時に関節が協調的に動かず単関節のみの運動が目立つようになります。
例えば、リーチをする際には肩と肘の協調的な運動が生じず、肩のみ、肘のみといった運動になります。
つまり、運動分解とは多関節の協調性が失われる現象です。
これらのことから、運動分解ではある運動を評価する場合には多関節にわたって確認(協調性を)していかなければなりません。
共同運動不能とも言われます。

運動分解の評価

運動分解は筋収縮の組み合せの問題ですから、まず見ておくべきは「鼻指鼻試験」です。
鼻指鼻試驗で問題が見られるような場合は、運動時の筋収縮の組み合せに問題がありますから、測定障害や運動分解がADL動作において阻害要因になっているという事を検討する必要があります。
鼻指鼻試験において、運動分解がとても出ているというのは珍しいとは思いますが、どこかロボットのような動きをしていないかというのも、観察における視点にはなります。
リーチ動作を例に取ると、運動分解の場合は肩、肘、手関節、手指が協調的に働いて対象物を把持しにいっているかを見て行く必要があります。
この時、企図振戦のような筋収縮のタイミングの問題を見る場合には、肩屈曲や肘伸展の拮抗筋である肩伸展筋や肘屈曲筋の収縮時期が適切であるかを触診を通して確認していきます。

距離の測定障害

距離の測定障害とは、弾道的な上肢到達運動障害の事を指します。
視覚誘導型運動をする運動前野との関係が障害されることにより、距離感が測れなくなります。
目でみた対象物と、自分の身体との距離について、上肢リーチの際にエラーが出現します。
測定過大は行き過ぎること、測定過少は届かないことです。
視覚情報に合わせて身体を動かす、視覚追跡運動の障害と言われています。

距離の測定障害を観察する際のポイント

距離の測定障害を観察するときのポイントとしては、
・初期方向の誤差
・追跡誤差
の2つがあります。

例えば鼻指鼻試験で、運動方向の誤差とその修正を見ていきます。
対象物にリーチする際には、まずは運動方向が運動として現れます。
鼻に向かってリーチしたいのに右または左にずれる場合、フィードフォワード系に問題があると考えられます。
最初にどの運動方向にリーチするかというプログラムができていないと捉える事ができます(運動する前からの問題)。
この場合には、プログラムの書き換えが必要になります。
初期方向でずれたものを修正する(追跡誤差)のがフィードバック系だと言われています。

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筋の組み合せの問題に対するアプローチの戦略

まずは、固有感覚受容器に感覚入力をしていく必要があります。
これは、末梢からの得られる(実際に運動したことによって得られる感覚情報)情報(誤差信号)を基に運動調節・学習が促されていくのですが、その際の末梢部からの感覚入力がまずしっかりされないといけないという事が根拠になります。
そのため、小脳障害の方では、初めに末梢部の筋肉をリラックスさせてあげたり、浮腫を取り除いたり、疼痛を除去して、筋紡錘や腱紡錘、関節受容器を発火させやすくする必要があります。
そして、重錘や弾性包帯の利用は、これらの受容器を発火させやすくする事が考えられます。

リーチ動作訓練を考えていく際には、誘導介助をしながら行うほうが良いと思われます。
上肢運動失調に対するアプローチは、以下の書籍に詳しく掲載されていますので、ぜひ参照してください。

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さらに詳しい解説を動画で確認

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転職サイト利用のメリット

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転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

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コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

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そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

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管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

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