先日大阪で開かれた認知症対応力向上研修に参加しました。関西医科大学の嶽北先生のお話を聞く中で、せん妄の話がありましたので、要点をまとめていきたいと思います。後輩

目次

認知症対応力向上研修(2019,大阪)認知症と鑑別すべき疾患としてのせん妄!

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認知症と鑑別すべき疾患

認知症と鑑別すべき疾患としては、
・加齢性健忘
・せん妄
・うつ病
・知的障害
・統合失調症(妄想性障害)
・正常圧水頭症
などがあります。

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せん妄とは

せん妄は、意識障害に分類されます。
健常者でも、時にせん妄状態になる事があるそうです。
例えば温泉旅に行って、宴会でお酒を飲みに飲んで、その場で倒れたとします。
気づいたら「ここはどこだ?!」と一瞬なって、次に自分が温泉旅行に来ていたことを思い出します。
そのときの一瞬意識がはっきりとしない状態が、軽いせん妄状態だということです。

せん妄の4つの特徴

せん妄の4つの特徴としては、
・急激な発症
・症状の動揺性、可逆性(日内変動など)
・多彩な精神症状
・認知機能の低下
があります。

認知症では、脳血管性の認知症を除いては急激な発症はありません。
多彩な精神症状としては、幻視、幻聴、興奮などがあります。

ドクターがせん妄を判断する材料にするのが、ご家族に対して1つだけ質問するとすれば、「いつものお父さん(またはお母さん)とは違いますか?急に変わりましたか?」と聞いてるそうです。

せん妄のパターン

過活動型:幻覚や妄想、興奮状態などが主となるもの
低活動型:意欲低下や活動性低下などが主となるもの
混合型:過活動型と低活動型の両方の特性を併せ持つもの
の3つのパターンがあります。

せん妄は、全入院患者の15%に発症し
手術患者の25%に発症し
救急病院では40%に発症し
せん妄患者の死亡転帰は25%
だとされています。

せん妄発症のリスクを高める3つの因子

せん妄は、体が危機的な状況にあることを示しています。
そして、せん妄には以下に示す3つの因子が関与していると言われています。
・準備因子
・誘発因子
・直接因子

せん妄をキャンプファイヤーに例えて、発症が日が燃え上がるのをイメージするのであれば、準備因子は「薪」のようなものとされています。
準備因子は、元々にある背景(高齢、認知症がある、脳機能の脆弱性があるなど)をさします。
脳が弱っている状態なので、せん妄は小さい子供にも多い(急に熱が出て、泣き出してしまってウロウロするなど)のが特徴です。

誘発因子は、先ほどのキャンプファイヤーでいうと、「燃料」になります。
・入院や転居などの環境変化
・ICUなどの過剰な刺激
・睡眠と覚醒リズムの変化
・不安などの心理的ストレス
・痛みや頻尿などの身体的ストレス
・盲や聾などの感覚遮断
・拘禁状態(動けない状態)
などがあり、これらが誘発因子となりせん妄を発症させるリスクがあります。

直接因子は先ほどのキャンプファイヤーでいうと、「ライターやマッチ」になります。
・脳血管障害や脳腫瘍などの中枢神経系疾患
・代謝性疾患(糖尿病や腎・肝疾患)、内分泌疾患(甲状腺疾患など)NO内科的疾患
・外科的疾患
・依存性薬物からの離脱(アルコール、睡眠薬、抗不安薬)
・中枢神経系に作用する薬物(ベンゾジアゼピン系睡眠薬、抗不安薬、抗コリン薬、ステロイド、H2ブロッカーなど)
が直接因子となる事があります。

これらの3つの因子がそろうような条件では、せん妄発症のリスクはかなり高まります。

せん妄に対する治療的アプローチ

直接因子に対して:
せん妄は身体状態が悪ければ発症のリスクが高まりますから、まずは身体状態の安定を目指します。
これには、基礎疾患の治療や原因となる薬物の特定と減量や中止を行います。

誘発因子に対して:
環境調整を行います。
睡眠や覚醒パターンの改善を図ったり、過剰な刺激や感覚遮断状態を改善します。
また、身体拘束や体動の制限をできる限り無くすようにします。
睡眠の安定化や静穏目的NI薬物療法も行うことがあります。

せん妄に対しては、これらのような治療的アプローチやケアを行いながら、せん妄にならないように予防的に対策を行っていくことが重要になります。
先生が言っていましたが、お酒を飲んで興奮状態にある方を止めようとしても、それは過剰な刺激になり逆効果になると言っていたのが印象的でわかりやすかったです。
せん妄や意識障害については以下の記事も参照してください。
意識障害(せん妄含む)のメカニズムと評価方法、リハビリテーションアプローチ!
意識障害とリハビリテーション!覚醒を上げるために必要なこと!

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転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

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転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。

それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

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また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

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とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!

ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。

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各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。

管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

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転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

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