BPSDには、過活動性と低活動性の2つの考え方があります。それぞれの特徴とその要因を考えることが、BPSDを改善させるためには必要です。今回、BPSDの4つの分類と、過活動・低活動性BPSDの評価の考え方と捉え方についてまとめていきたいと思います。

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BPSDの4つの分類と、過活動・低活動性BPSDの評価の考え方と捉え方!

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BPSDの定義

BPSDは、”ehavioral and psychological symptoms of dementia”といい、認知症に伴う行動・心理症状を表しています。
具体的な症状としては、心理症状は「通常は、主として患者や親族との面談によって明らかにされる」ものとして、妄想、誤認、幻覚、うつ、アパシー、不眠、不安などがあります。
また行動症状は「通常は患者の観察によって明らかにされる」ものとして、徘徊、焦燥・攻撃性、介護に対する抵抗、不適切な性的行動、破局反応、夕暮れ症候群、叫声、不穏、文化的に不釣り合いな行動、収集癖、ののしり、つきまといなどがあります。

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BPSDの分類

『認知症疾患ガイドライン2017』では、BPSDを4つに分類しています。

活動性亢進

焦燥性興奮、易刺激性、脱抑制、徘徊や攻撃的行動などの異常行動などの症状です。

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精神病様症状

幻覚・妄想(アルツハイマー型認知症では健忘を背景にしたもの盗られ妄想や被害妄想、レビー小体型認知症では誤認や幻視・錯視を背景にした嫉妬妄想や幻の同居人)、夜間行動異常などの症状です。

感情障害

不安、うつなどの症状です。

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アパシー

自発性や意欲の低下、情緒の欠如、不活発、周囲への興味の欠如などの症状です。

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過活動性BPSDと低活動性BPSD

過活動性BPSDは、上記の「活動性亢進」の症状である焦燥性興奮、易刺激性、脱抑制、徘徊や攻撃的行動などの異常行動などと、「精神病様症状」である幻覚・妄想、夜間行動異常などを含んだ概念です。

一方、低活動性BPSDは、上記の「感情障害」で症状である不安やうつなどと、「アパシー」の症状である自発性低下や意欲の低下、情緒の欠如、不活発、周囲への興味の欠如などを含んだ概念です。

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過活動性BPSDの評価の考え方と捉え方

過活動性BPSD

過活動性BPSDを捉えていくためには、まずはその症状が「せん妄」であるかどうかを確認していくことが重要です。
特に、体調の変化(バイタル、睡眠状況、便秘など)や服薬状況の変化を確認することが必要になります。
せん妄の評価については以下の記事も参照してください。

次に、行動と言動の観察から、それが何であるのか、またそれがどのような要因で起こっているのかを把握していきます。
行動を見て、無目的な動きである場合、
・徘徊
・まとわりつき
・常同行動
・もの集め
・弄便

食事に関する問題である場合、
・異食
・過食
・盗み食い
逸脱行為である場合、
・脱抑制
・脱衣
時間帯によって変わる場合、
・夕暮れ症候群
・昼夜逆転
というような分類になります。

次に、言動を確認し、何かが見えている・聞こえている場合、
・幻覚
盗られた、いじめられるなど妄想の場合、
・妄想
自宅に戻りたい、帰りたいと言う場合、
・帰宅欲求
怒りっぽい場合、
・易怒性
暴力を振るう場合、
・暴力、介護抵抗
訴えが繰り返される、他者の邪魔をする場合、
・過干渉
・攻撃性
・焦燥
大声で喋る場合
・大声
自分を傷つけようとする場合、
自殺企図、自殺念慮
というような分類になります。

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低活動性BPSD

低活動性BPSDを捉えていくためには、まずはそれが突然の変化なのか、もしくは以前の状態が増悪したのかについて把握しなければなりません。

突然の変化である場合、それが症状の動揺性過活動(興奮や幻覚などの)を伴う場合、せん妄の可能性があるため、前途した体調の変化(バイタル、睡眠状況、便秘など)や服薬状況の変化の確認や見直しを行うことが重要になります。

動きの乏しさや反応の悪さに加えて、悲哀感や睡眠障害、自分を責める言動などがある場合、「うつ病」の可能性があります。
動きの乏しさや反応の悪さに加えて、認知機能低下がある場合、「アパシー」の可能性があります。
動きの乏しさや反応の悪さに加えて、妄想や幻聴を伴ったり、統合失調症の既往がある場合、「統合失調症による感情鈍麻や自閉」の可能性があります。
動きの乏しさや反応の悪さに加えて、常同行動や脱抑制行為がある、幻覚がない場合、「前頭側頭型認知症の自発行動の低下」の可能性があります。

BPSDが生じている原因追求をする

これまでのことから、出現しているのがBPSDなのか、せん妄なのか、もしくは他の疾患なのかを区別していくような考えを持つことで、対象者に合ったアプローチを選択できたり、医者への情報提供をすることが可能になります。
そのため、症状があることだけを観察や情報収集して終わるだけではなく、原因追求する姿勢を持っておくことが大切になります。

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